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決め手は糖分の有無!水とスポーツドリンクはどちらが吸収が早い?

雑学カンパニー編集部

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スポーツドリンクは水より吸収が遅いという雑学

夏場の水分補給といえば、スポーツドリンクのイメージがある。外出したり運動したりと汗をかいたあとにゴクゴク飲めてとても美味しい。水分が急速に体に染みわたっている気がする。

しかし、実はスポーツドリンクの吸収速度は水よりも遅いらしいとの噂を耳にした。それが事実なら、スポーツドリンクを飲んだあとに感じる「生き返る感」はまぼろし? この噂を検証し、雑学としてまとめてみたので、最後までお付き合いいただきたい。

【食べ物雑学】スポーツドリンクは水より吸収が遅い

スポーツドリンクには糖分が多く含まれているが、これにより体液と浸透圧が近くなるため、水分の吸収速度は遅いのだ。一方、水には糖分が含まれておらず、体液よりも浸透圧が低いため、急速に吸収される。

【雑学解説】糖分が含まれると吸収が遅くなる

糖分が含まれると吸収が遅くなるというトリビア

スポーツドリンクは味やエネルギーの補給を目的に作られているので、糖分が含まれている。だから美味しくてゴクゴク飲めるのだが、この糖分によって迅速な吸収が阻害されてしまっているのだ。

スポーツドリンクに糖分が含まれていることで、体液のイオン濃度とスポーツドリンクの浸透圧は近しくなる。対して、糖分が含まれていない水は、体液よりもイオン濃度がかなり低い。この水が、体内に入ると同じ濃度に近づこうとして急速に混ざり合う現象が生じるのだ。

そのため、水のほうがスポーツドリンクよりも吸収が早いことになる。勢いよく飲めることもあり、飲んだとたんに体内の隅々にまで栄養が行きわたっている感覚を覚えるスポーツドリンクだが、実は吸収速度はそんな早くないのだ。つまり、あの感覚はプラシーボ効果だったのか…。

しかし、吸収速度が遅いからといってスポーツドリンクが水分摂取上、悪いというわけではない。

スポーツドリンクには糖分だけでなく、塩分やミネラルといった栄養も含まれている。これらの栄養は熱中症対策や脱水症状の回復に効果がある成分なので、夏場のスポーツドリンクは健康的な観点からは悪くない。

ということなので、スポーツドリンクを水で薄めて飲めば、吸収速度が遅いという弱点が緩和されて、より優れた飲み物となるかもしれない…。

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【追加雑学】金属製の水筒にスポーツドリンクは厳禁

金属製の水筒にスポーツドリンクは厳禁についてのトリビア

スポーツドリンクを飲むときは水筒を利用することも多いが、スポーツドリンクを入れる水筒の種類には気をつかっていただきたい。金属製の水筒にスポーツドリンクを入れるのは止めたほうがいい。

なぜかというと、金属製の水筒にスポーツドリンクのような酸性が強い液体を入れると、中の金属が溶けだして中毒を起こしてしまう可能性があるためだ。

2008年には実際の中毒事例が確認されている。粉末のスポーツドリンクを銅製の水筒で溶かして飲んだ6人が、5~6時間後にめまいや吐き気などの症状を訴えたというものだ。

えらく恐ろしい話だ。わたしも中学の部活のときなど、ポカリを金属の水筒に入れていた覚えがある。そのときは特段体に異常はなかったが…。

実際のところ、金属の水筒にスポーツドリンクを入れたからといって、本当に中毒にかかってしまうケースはほとんどないらしい。

基本的には、金属の水筒といっても内部にコーティングが施されているため、金属が溶け出すという事態は起こり得ないと考えられるためだ。

ただ絶対起こり得ないとも断言できず、内部にさびやキズがある水筒は使用しないほうが安全だといえる。

雑学まとめ

決め手は糖分の有無!水とスポーツドリンクはどちらが吸収が早い?という雑学まとめ

今回の雑学はいかがだっただろうか。スポーツドリンクは吸収が早いというイメージがあるが、実際は水よりも吸収速度は劣っている。

スポーツドリンクには糖分が含まれており体液と濃度が近く、浸透圧があまり働かず吸収が遅いのだ。一方、水は糖分が含まれてないことで濃度が体液よりも薄くなり、浸透圧が働いて急速に体液と混ざり合う。

かといって、スポーツドリンクが熱中症対策に効果がないというわけではなく、ミネラルや塩分などを含み栄養価が高いため、熱中症対策にもおすすめだ。

吸収速度が遅いだけで飲み物として劣っているわけではないので、これからも美味しくてゴクゴク飲めるスポーツドリンクを楽しもう!

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