楽しくて時間を忘れて没頭してしまい、次の予定に遅れてしまった…。そんな経験は誰にでもあるはずだ。
それとは逆に、時間を忘れていたが、なにげなく目にした時計で時間を確認し、危うく難を逃れたという人も多いだろう。
そう考えると、公共の場などに時計が設置してあるのは、非常にありがたいものである。しかし、世の中にはあえて時計を設置していない場所もあるという。
その場所とは、アメリカのラスベガスなどにある「カジノ」。カジノでも時間がわかるほうが便利なはずなのに…と思ったアナタのために、今回はカジノに時計がない理由についての雑学を解説していこう。
【世界雑学】ラスベガスの「カジノ」には時計がない
【雑学解説】カジノにない「3つ」のモノとは?
実は、「カジノには3つのモノがない」とされていて、その1つが時計である。それでは、なぜカジノには時計がないのだろうか?
それは、客がゲームに集中しているときに、時刻を考えないようにするためである。もし、客が時計を見て「あ、長く遊びすぎたな」とか「もう遅い時間だから、そろそろ帰ろうか」などと思われたら、カジノとしては商売あがったりだ。
つまり、カジノには時計を置かずに客の滞在時間を伸ばし、いっぱい賭けてもらおう…というわけである。
そして、「カジノにないモノ」の残り2つは、「窓」と「鏡」である。
窓があると、外の明るさなどで時間の経過を察することができるから…というのが、第1の理由。そして、外部との接点を断つことで、日常から切り離された空間でカジノを楽しんでもらう、というのが第2の理由らしい。
しかし、非日常に身を置くということは、当然金銭感覚も非日常的になってしまうわけで…。
そして、鏡がないのは、負けがこんでいるときに鏡をみたら、自分のやつれた顔や表情に気づいて正気に戻ってしまうから…という理由である。いやはや、負けている人間からさらに搾り取ろうという発想が恐ろしい。
「時計」「窓」「鏡」がカジノに設置されていないのは、「客を正気に戻させない」という明確な目的があったのだ! 本場のカジノには、人間の心理を突いた巧妙なトラップが仕掛けられているのである。
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パチンコ屋にも時計はない!
残念ながら(?)日本にはカジノはないが、似たような場所としてパチンコ屋がある。そして、パチンコ屋にも時計が設置されていない店が多いのはご存知だろうか? 理由はもちろん、カジノに時計がないのと同じ。
また、パチンコ屋の特徴といえば、店内の大音量と派手な演出のパチンコ台だが、これにもちゃんとした理由がある。
人間は大音量やチカチカした光などの刺激を受けることで興奮状態になり、冷静な判断をするのが難しくなるのだ!
本場のカジノだけでなく、身近な場所にもトラップは仕掛けられていたとは…。皆さんは、このようなトラップにかからないよう、気をつけていただきたい。
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【追加雑学】カジノではアルコールドリンクが無料だった! でも、その理由は…
ラスベガスなどのカジノでは、基本的にドリンクは無料であり、そのなかにはアルコール飲料も用意されている。これを聞いて「やったー、タダで飲み放題だ!」などと喜ぶのは、気が早い。
ここまで読んできた方なら推測がついているだろうが、このサービスはアルコールで客の判断力を低下させて、いっぱい賭けてもらおうというカジノ側の策略なのだ。
また、カジノが併設されているホテルでは、客室に冷蔵庫がない場合もあるという。これは、何か飲みたくなったらカジノへ行けば無料だし…と思わせて、客を誘導するためである。
カジノ、おそるべし。二重三重の罠が仕掛けられていようとは…。
ちなみに、カジノではドリンク自体は無料だが、ドリンクを運んできてくれた従業員にはチップを渡すのがマナーだとか。カジノに行く際には、こちらも気をつけてほしい。
雑学まとめ
カジノには「時計」「窓」「鏡」の3つがない理由は、とても納得いく(カジノ側からだが)理由があったようだ。もし、これからカジノに行ってみたいと思った方は、絶対に腕時計をつけるのを忘れないように。
今回の雑学では、その恐ろしさについて強調しがちであったが、カジノでは非日常的な空間を楽しめることは間違いないので、無理のない範囲で楽しんでもらえれば幸いである。