スポーツ全般

3億円!日本競馬で賞金が一番高いレースは?【G1動画あり】

雑学カンパニー編集部

雑学カンパニーは「日常に楽しみを」をテーマに、様々なジャンルの雑学情報を発信しています。

日本の競馬で一番優勝賞金が高いレースは?に関する雑学

1枚の馬券が何千万に大化けすることだってある競馬には、とっても夢がある!

そうしょっちゅう勝てるものではないが、競馬はギャンブルとしてだけでなく、スポーツ観戦的に楽しめるのがいい。鍛え抜かれた競走馬が颯爽と駆け抜ける姿は迫力満点だ。

そして競馬に夢を乗せているのは、馬を出走させる関係者だって同じである。競馬の優勝賞金は、馬券が大当たりしたときとは比べ物にならないぐらいの額が用意されているのだ!

日本でもっとも賞金額が高いレースになると、なんと3億円もの賞金をゲットできる! マジで夢しかない! 今回はそんな日本のG1レースの賞金に関する雑学を紹介しよう。

【スポーツ雑学】日本の競馬で一番優勝賞金が高いレースは?

マッチョ課長
日本競馬で最も優勝金額が高いレースは『ジャパンカップ』と『有馬記念』なんだ。新人ちゃん、いったいいくらか知ってるか?
新人ちゃん
え…いくらっすか?
マッチョ課長
…なんと3億円だ!!

【雑学解説】G1レースの最高賞金額は3億円!

G1レース「ジャパンカップ」と「有馬記念」の優勝賞金は3億円!についてのトリビア

日本の中央競馬の最高峰であるG1レースに優勝すると、そりゃあもう莫大な賞金が手に入る。なかでも11月に行われる「ジャパンカップ」、12月の「有馬記念」に優勝すると、その金額は3億円にもなるのだ!

3億円あったら一生遊んで暮らせる!? 大金すぎてもはや想像が追いつかない…。以下よりそれぞれのレースを詳しく見ていこう。

日本の競走馬育成のために創設された「ジャパンカップ」

3億円獲得チャンスがかかったレースのひとつが、毎年11月末に東京・府中市の東京競馬場で開催される国際招待レース・ジャパンカップである。

芝2,400メートルのコースを使って行われるこのレースは、日本の競走馬のレベル向上のため、海外馬を招待する国際レースで、1981年に開設された。2019年で第39回目を迎える大会である。

レース創設当初は外国馬が優勝することが多かったが、近年は日本馬が優勝を占めている。日本の競走馬の育成という本来の目的を着実に果たしているレースなんだな。

以下は2018年のジャパンカップの動画。3歳牝馬「アーモンドアイ」が過去最高タイムを更新して優勝した、見応え抜群のレースだ!

マッチョ課長
もちろん、このレースの優勝賞金も3億円だったんだぞ。

賞金は優勝者だけでなく、5着までもらえるようになっている。日本中央競馬会(JRA)が主催するレースでは1着の賞金に対し、以下の割合で配当されるように基準が決められているぞ!

  • 2着…40%(ジャパンカップなら1億2000万円
  • 3着…25%(ジャパンカップなら7500万円
  • 4着…15%(ジャパンカップなら4500万円
  • 5着…10%(ジャパンカップなら3000万円

5着でもだいぶ遊んで暮らせるー!! このように、ジャパンカップは総額5億7000万円の賞金がかかった一大イベントなのだ。

ちなみに国内で開催される他のG1レースの優勝賞金は1億円から2億円が相場。ジャパンカップの賞金は破格である。

ファン投票で出走が決まる「有馬記念」

毎年12月末に千葉県・船橋市の中山競馬場で開催されるG1レース「有馬記念」も、ジャパンカップに並んで優勝賞金が3億円に設定されているイベントだ。11、12月は馬主たちにとって一番熱い季節なのである!

有馬記念はファン投票の上位にランクインした馬が優先的に出走できる「グランプリレース」形式で行われる。距離は2,500メートルで争われ、ジャパンカップと同様に、賞金総額は5億7000万円だ。賞金の配当はジャパンカップと同じなので、これまた5着でもウハウハ。

2017年は演歌歌手の北島三郎さんの所有馬「キタサンブラック」が見事に優勝した。以下がそのレース映像だ!

新人ちゃん
このレースに優勝したらどんな人生が待ってるんっすかね…あ、でももともと金持ちしか馬主になれないか…。

1枚の馬券が大金にかわることも珍しくない競馬。ファンだけじゃなく、馬主だってビッグドリームに挑んでいるのだ!

おすすめ記事

競馬でもし誰も当たらなかったらどうなる?に関する雑学
競馬で誰も当たらなかったら!?ちゃんとルールがあります。

続きを見る

スポンサーリンク

「ジャパンカップ」「有馬記念」を除いたG1レースの賞金ランキング

JRAの競馬番組一覧を参考に、ジャパンカップと有馬記念を除いたG1レースの賞金額もランキングにしてみたぞ。日程に関してはその年によって多少前後があるので、あしからず!

  レース名 会場 距離 開催時期 レース体系 優勝賞金
2位 東京優駿(日本ダービー) 東京競馬場 2400m 5月末 3歳限定 2億
3位 天皇賞春 京都競馬場 3200m 5月上旬 3歳以上 1億5000万
  宝塚記念 阪神競馬場 2200m 6月末 3歳以上 1億5000万
  天皇賞秋 東京競馬場 2000m 11月上旬 3歳以上 1億5000万
4位 大阪杯 阪神競馬場 2000m 4月上旬 3歳以上 1億3500万
5位 高松宮記念 中京競馬場 1200m 3月末 3歳以上 1億3000万
  安田記念 東京競馬場 1600m 6月上旬 3歳以上 1億3000万
  スプリンターズステークス 中山競馬場 1200m 10月上旬 3歳以上 1億3000万
  マイルチャンピオンシップ 阪神競馬場 1600m 11月下旬 3歳以上 1億3000万
6位 菊花賞 京都競馬場 3000m 10月下旬 3歳限定 1億2000万
7位 皐月賞 中山競馬場 2000m 4月下旬 3歳限定 1億1000万
  優駿牝馬(オークス) 東京競馬場 2400m 5月下旬 3歳限定 1億1000万
8位 桜花賞 阪神競馬場 1600m 4月中旬 3歳限定 1億500万
  NHKマイルカップ 東京競馬場 1600m 5月中旬 3歳限定 1億500万
  ヴィクトリアマイル 東京競馬場 1600m 5月中旬 3歳以上 1億500万
  エリザベス女王杯 阪神競馬場 2200m 11月中旬 3歳以上 1億500万
9位 秋華賞 京都競馬場 2000m 10月下旬 3歳限定 1億
  フェブラリーステークス 東京競馬場 1600mダート 2月下旬 3歳以上 1億
  チャンピオンズカップ 中京競馬場 1800mダート 12月上旬 3歳以上 1億
10位 朝日杯フューチュリティステークス 阪神競馬場 1600m 12月下旬 2歳限定 7000万
  ホープフルステークス 中山競馬場 2000m 12月下旬 2歳限定 7000万
11位 阪神ジュベナイルフィリーズ 阪神競馬場 1600m 12月中旬 2歳限定 6500万

以上が主だったG1レースの賞金額ランキングである。1年でこれだけ賞金ゲットのチャンスがあるとは…ほんとに夢があるなあ!

ちなみにフェブラリーステークスなどに見られる「ダート」というのは、土のコースのこと。走るのに芝よりもパワーが必要だ。うん、なんとなく土のほうが足を取られそうな感じは想像できる。

【追加雑学①】もらえるのは着順による賞金だけじゃない!

JRA主催のレースに参加した場合、実は着順による賞金以外にも報奨金が出る。JRAのサイトで公開されている「賞金のしくみ」によると、上位入賞者には以下のような報奨金も用意されているぞ!

  • 距離別出走奨励賞…3歳以上・1800m以上の平地レースで10着以内の馬に支払われる(G1なら140~380万
  • 内国産馬所有奨励金…国産の馬が1~5着になった場合支払われる(G1の場合1着が400万
  • 付加賞…参加馬主が払った登録料が1~3着に分配される(7:2:1の割合)
  • 馬主賞品…優勝馬主に支払われる商品(G1の場合500万と記録DVD

たとえば賞金3億円のレースで優勝した場合、これらもろもろの手当によって、さらに1000万ほど賞金がプラスされることになる。…ちょっと分けてくれませんか?

5着以下でも賞金はもらえる

特筆すべきは、5着までに入らなくても以下の報奨金がもらえることだ!

  • 出走奨励金…6~10着の馬に支払われる(1着の8~2%
  • 特別出走奨励金…11着以下の馬に支払われる(G1の場合は150~200万
  • 特別出走手当…すべての出走馬に支払われる(40万程度

なるほど、出走した時点で数百万の報奨金は確定しているわけだ。

ちなみに6~10着に関して、3億のレースに出走した場合、以下のように出走奨励金が支払われることになる。

  • 6位…2400万(8%)
  • 7位…2100万(7%)
  • 8位…1800万(6%)
  • 9位…900万(3%)
  • 10位…600万(2%)

ええ!? 普通にけっこうもらえるじゃん! …っていやいや、G1レースに出られるだけでもすごいことだもんね…。考えてみれば当たり前だ。

賞金の配当の仕方は1~5着と変わらない気がするけど、上位者の健闘を称える意味で、6着以下は奨励金という名目にされているのだろうな。

といってもこの出走奨励金に関しては規定があって、1着とのタイムが開きすぎていると不交付になる。G1レースで2000m以上の芝コースの場合、5秒以上開いたらアウトだ。またすべての参加者がもらえる特別出走手当に関しても、タイムが遅すぎる場合は減額されてしまう。

あくまで「レースを盛り上げてくれてありがとう!」という趣旨の報奨金なわけだ。

【追加雑学②】賞金の取り分はどうなっているの?

よく考えてみれば、競馬に出走することで生計を立てているのは馬主だけではない。騎手や調教師、馬の普段の世話をする厩務員(きゅうむいん)など、レースに関わっている人はたくさんいる。

なんとなくこういう人たちは馬主がお給料を払っているのかな? などと思っていたが、実は馬の育成やレースに携わった人たちに関しては、賞金の分配率がちゃんと決められているのだ!

割合は以下の通り、3億のレースに優勝したらこんな感じに分配される。

  • 馬主…2億4000万(80%)
  • 調教師…3000万(10%)
  • 騎手…1500万(5%)
  • 厩務員…1500万(5%)

ほとんど馬主の取り分になるわけだが、高いお金を払って馬を所有しているのだから当然だ。

このほかにも、G1で優勝した場合に生産牧場に払われる賞金、優勝した馬の母馬の所有者に払われる賞金などもある。みんなが競馬で楽しんだお金は、JRAの取り分ももちろんあるけど、関係者にもれなく分配されているのだ!

以下は厩務員の仕事内容を紹介した動画。レースに勝てばそりゃあ、収入は弾むけど…。厩務員さんたちはそんなことより、馬と触れ合うこと自体に喜びを感じているようだ。

【追加雑学③】立て続けに優勝するとJRAから報奨金が出るレースもある

一度のレースで優勝するだけでも、馬主は多額の賞金をゲットできる。そして実はこれに加えて、馬主にはさらに賞金アップのチャンスがあるぞ!

…いや、正確には"報奨金"なんだけどね。「よくぞ優秀な馬を育てて日本の競馬界に貢献してくれました!」的なやつだ。

JRAが指定する3つのG1レースを同一年に優勝すると、優勝賞金に加えてJRAから報奨金が出る。該当するレースは春と秋にそれぞれ3つずつ開催されている。春は以下の3大会。

  • 大阪杯…3月末~4月上旬
  • 天皇賞春…4月末~5月上旬
  • 宝塚記念…6月下旬

秋は以下の3つの大会だ。

  • 天皇賞秋…10月末~11月上旬
  • ジャパンカップ…11月末
  • 有馬記念…12月末

これらはそれぞれ3大会通して「(春・秋)古馬3冠レース」と呼ばれる。このシーズン別のレースを同一年に3つ続けて優勝すると、JRAから2億円の報奨金が貰えるのだ。おおお! 普通にレース1回優勝するぐらいもらえるのね!

春の3大会の賞金総額が4億2000万円。それに加えて、2億円が追加されると…合計6億2000万円だ。

さらに秋の3大会すべてで優勝した場合、3億円のジャパンカップや有馬記念もあるわけで…賞金総額は7億5000万円。これに報奨金を合わせると…9億5000万円!?

…ちょっと馬買ってきていいっすか?

新人ちゃん
もうなんか規模がデカすぎてよく分かんなくなってきたんっすけど…。

ちなみに2億円の報奨金は日本で生まれた「国産馬」に限られるもので、「外国産馬」は1億円に抑えられている。

JRAのこういった制度は、春シーズンの競馬の盛り上がらせる目的や、人気馬の海外遠征を抑え、国内のレースに集中してもらう狙いがあるという。国内競馬を盛り上げたい一心で、夢を提供しているわけだ!

古馬三冠を達成した馬はわずか2頭

ただ…この古馬三冠、まだ歴史が浅いこともあって2頭しか達成した馬がいない。

2000年に創設された秋の古馬三冠は、創設年に獲得した「テイエムオペラオー」と、2004年の「ゼンノロブロイ」だ。いずれも9億5000万ガッポリ。

ここ15年ばかり記録が出ていないので、ぜひ後に続いてもらいたいところ!

春の3冠は2017年に創設されたばかりなので、獲得した競走馬がまだいない状況。こちらはまだまだこれからといった感じだ。

1ヶ月ぐらいの間隔のレースに続けて勝つのって競馬のゲームなんかでも難しいし、体調管理とか大変そう。古馬三冠は達成すればそれこそ伝説だよね。

マッチョ課長
今後の3冠馬の登場に期待だな!

以下の動画で2000年の有馬記念におけるテイエムオペラオーの勇姿が見れる。かなり接戦で熱い展開のレースである!

【追加雑学④】世界でもっとも賞金高いレースは?

世界で最も高額なレースについてのトリビア

日本の競馬の3億円という最高賞金額もすごいけど…舞台を海外に移すと、それをはるかにしのぐレースが行われている。

アメリカのG1レース「ペガサスワールドカップ」がその大会だ!

ペガサスワールドカップは、2017年に創設されたアメリカ・フロリダ州のガルフストリームパーク競馬場で行われるダートレースだ。距離は1,800メートルによって争われる。

創設当時の優勝賞金は、700万ドル(約7億7000万円)賞金総額は1200万ドル(約13億2000万円)。なんと…優勝すると国内の約2倍以上の賞金が手に入るのだ! なんじゃこりゃー!!

しかし、2019年「ペガサスワールドカップターフ」というレースの新設に伴い、優勝賞金400万ドル(約4億4000万円)賞金総額は900万ドル(約9億9000万円)に変更された。

ちなみにこっちは芝のレースで、ダートのペガサスワールドカップとそれぞれ同日に行われる。どちらのレースも賞金額は一緒なので、開催元のストロナックグループが出す額はむしろ増えているぐらいである。太っ腹!

以下は2019年のペガサスワールドカップの動画だ。

新人ちゃん
これが優勝賞金400万ドルのレースっすか…。

ペガサスワールドカップは出走料も高い!

ペガサスワールドカップは賞金だけじゃなく、レースに登録するための出走料も破格で、創設当初は100万ドル(約1億1000万円)2019年からは50万ドル(約5500万円)になっている。

なんとしても上位を獲らないと、記念にしては高すぎる…。いや、馬主としては出走できるだけで光栄なのかな?

雑学まとめ

今回は日本の中央競馬、G1レースにおける賞金の雑学を紹介した。

優勝賞金3億円という驚くべき額もさることながら、G1レースに出走するだけでもけっこうな大金がもらえる。このように競馬は観る人も育てる人も、乗る人も…みんなにとって夢のある競技なのだ! うん! 大金に夢を見るのも大いにけっこう!

ただ、馬が元気に走り回っている姿を眺めているだけでも、競馬はやっぱり楽しいもんだよ。

新人ちゃん
競馬の世界は、私たち庶民が普通に生きていても手に入らないような巨大なお金が動くんっすね…。
マッチョ課長
そうだな…。しかし、生き物である馬を育てることもお金のかかるものだし、これくらいの賞金があってもおかしくはないのかもしれないな。

いま読まれている記事

  • この記事を書いた人

雑学カンパニー編集部

雑学カンパニーは「日常に楽しみを」をテーマに、様々なジャンルの雑学情報を発信しています。