身近に通訳を目にする例を挙げると、プロ野球で行われる、外国人選手へのヒーローインタビューが思い浮かぶ。ヒーローインタビューでは、インタビュアーの質問を英語に訳したり、外国人選手の英語を日本語に訳したりと、通訳者は大忙しである。
複数の言語を使いこなすことだけでも難しいのに、即座に変換してしまう同時通訳者には感服させられる。そしてやはりそれだけの芸当を行うには、よほどの集中力が必要なようだ…。
今回はそんな同時通訳者が、集中力を保つためにどんな方法を取っているのか、という雑学をお届けしよう。
【生活雑学】同時通訳者が集中力を切らさず通訳する方法とは?
【雑学解説】同時通訳は交代制で行っている
通訳というのは、ある言語を別の言語に変換する作業だ。大学受験で、英文を日本語に訳したり、またはその逆を経験したことがあるが…翻訳にはそれなりの時間がかかるものだ。
しかし同時通訳者は、話し手が話している内容を瞬時に通訳して、自分の声で話す。しかも話し手は通訳している間も話し続けるわけだから、通訳しながら続く内容も聞いていなければならない…。
常人には身体が2つあっても、できるかどうか怪しい芸当だ。同時通訳者の頭の中がどうなっているのか見てみたい…。もちろんいい意味である。
同時通訳に高度なスキルが求められるのはもちろんだが、それだけでなく、高い集中力が必要となる。一瞬の聞きもらしも許されないのだから、通訳をしている間は常に神経をとがらせていなければならない。
要するに同時通訳は超ーーー疲れるということだ! よって1人が連続して行うことができるのは、10~15分程度が限界とされている。
ただ大規模な会議などになると、到底15分では収まりきらないため、通訳はチームを組んで交代制で行われることが多いのだ!
多くは2名がペアになって交代交代で行うが、3時間以上など、会議が長時間に及ぶ場合は、3~4人で分担することもある。集中力が問われる分、長時間労働はまずない仕事なのだ。
ちなみに、同時通訳者の給料は時給に換算して2,000円~4,000円程度が相場だという。わたし個人の感覚としては、大変な仕事の割には安すぎやしないかと思うのだが…、皆さんはどう思うだろうか?
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【追加雑学】LINEの通訳機能はとても便利【動画】
LINEといえば、今や老若男女誰もが使うコミュニケーションツールだ。そんなLINEに通訳機能が備わっていることはご存知だろうか?
LINEの通訳機能では、英語を送ると日本語に、日本語を送ると英語に即座に変換してくれる。外国の友だちとコミュニケーションを取るときなどにはとても便利だ!
使い方も簡単で、公式アカウントから「LINE英語通訳」を友だちに追加するだけ。そして翻訳したい文章を入力すれば、以下の動画のように瞬時に文章が変換されるのだ。
海外旅行で現地の人に話しかけたいときなんかも、この通訳機能を駆使すれば何とかコミュニケーションが取れそうだ! ただ英語の読み方が分からない場合もあるかもしれないので…そのときは悪しからず。
しかもこのLINE通訳アカウントは英語バージョンだけでなく、韓国語や中国語バージョンもある。これなら国を選ばずに活躍してくれそうだ!
外国の方とコミュニケーションを取る機会がある方は、LINEの通訳機能をぜひ使ってみてほしい!
同時通訳の雑学まとめ
今回は同時通訳は10~15分ごとに交代をして行っているという雑学をご紹介した。
同時通訳はあまりにも大変な作業のため、高度なスキルをもっている翻訳者でも10分程度しか集中力がもたない。それもそのはず、訳しながら同時に話の流れを追うなど、聖徳太子レベルの能力ではないか…。
それでも、3分しかもたないウルトラマンよりも3倍以上活躍し続けられるのだから、ある意味では超人といえるかも?