みなさんは「ジュゴン」という生物をご存知だろうか。ジュゴンは海に生息する哺乳類で、小さな目とふくよかな体が特徴的だ。いわゆる「ブサカワ」な動物である。
そんなジュゴンだが、なんとなく寒そうな場所に住んでいるイメージはないだろうか。というのも、筆者はジュゴンと聞くと「ポケモンのジュゴン」が頭に浮かぶ。実在のジュゴンをモチーフにしているのかは不明だが、ポケモンでは氷のワザを使うので、冷たそうなイメージなのである。
しかし、実在のジュゴンはどうもそうではないらしい。一体どういう地域に住んでいるのか。今回はジュゴンについての雑学を詳しく調べてみた!
【動物雑学】「ジュゴン」は温暖な地域に生息する
【雑学解説】ジュゴンが一番多いのはオーストラリア北部の海
調査の結果、ジュゴンはどちらかというと温暖な海に生息していることがわかった。主にジュゴンの生息域とされているのは、インド洋や西太平洋。とくにオーストラリアから北部にかけて最も個体数が多い。
日本では沖縄近海に生息している。しかし、残念なことに日本にいるジュゴンは絶滅危惧種。沖縄本島周辺に生息する3頭のうち、ジュゴン1頭の死骸が2019年3月に見つかっている。
悲しいニュースだが、この出来事からも分かるようにジュゴンは、温暖な海域に住んでいることが判明した。てっきり南極近海の流氷が浮かぶような海に住んでいると思っていたが、まるでイメージと正反対の事実である。
以下の動画で実際に海中にいるジュゴンの姿が映っているので、確認してみてほしい。
おだやかな顔をしたかわいらしい動物だ。動画ではジュゴンの側に熱帯魚がいることが確認できるので、温暖な海であることもわかる。
筆者と同じポケモン初期世代の方なら、やはり寒い場所に生息している「ポケモンのジュゴン」のイメージが強いだろう。よく親から「ゲームばかりしてないで勉強しろ」と言われたが、こういった誤解が生まれたことを考えると、ある意味正しかったのかも。
みなさんもゲームの知識と現実の知識は分けて考えよう!
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【追加雑学】ジュゴンは人魚のモチーフとなったという説がある
なんとジュゴンが人魚のモチーフになったという説がある。
人魚といえばおとぎ話に出てくる上半身が人間、下半身が魚のような尾ヒレをもつ生物だ。あくまで空想上の生物なので現実にはいないのだが、そのモチーフはなんとジュゴンなのだという。
とはいえ、動画でも確認できるとおり、ジュゴンは丸みを帯びたふくよかな体。一般的な人魚のイメージとはかけ離れているような…?
にわかには信じられない話なのでさらに調べてみると、ジュゴンが立ち泳ぎをしたときの腹の肉が人間のように見えるのだとか。
うーん、それで人魚ってどうなんだろう…。ただし、これはあくまで諸説なので実際のところはわからない。もし、実際のジュゴンに出会う機会があれば、その姿が人魚に見えるか確かめてみるといいだろう。
雑学まとめ
今回の雑学では、これまでよく知らなかったジュゴンという生物についてお届けした。ポケモンと違って暖かい海に住んでいるとは驚きである。しかも、人魚のモチーフ説まであるとは。
ジュゴンは国内だと三重県の鳥羽水族館で飼育されている。もし、実際に会いたい人がいれば訪れてみるといいだろう。