クマが冬眠するというのは、あなたも知っていることだろう。
しかし、動物園のクマはどうだろうか。
「動物園のクマだってクマには変わりないから冬眠するんじゃないか?」と、思う人もいれば「動物園にいるクマが冬眠したなんて聞いたことがない!」と思う人もいるだろう。
今回は、動物園にいるクマの冬眠についてご紹介するぞ!
【動物雑学】動物園のクマは冬眠しない
【雑学解説】飼育下にあり餌が豊富なクマは冬眠しない
野生のクマが冬眠するのは、冬の間に餌の確保が難しいため。クマの食料となる小動物がいなくなり、木の実だって雪に埋もれてしまったら見つけにくくなる。そのため、秋頃から食いだめをして、体に脂肪を貯える。
街にクマが現れるのは秋が一番多い。それは冬眠に向けて餌になる物を探しているからなのだ。
しかし、動物園のクマは常に豊富な餌がある。探し歩かなくても餌にありつけるため、冬が近付いてくるからといって体に脂肪を貯えなくてもいい。
いつも通りの生活を送っていれば餌がある。動物園にいるクマにとって、それが当たり前。そのため、冬眠する必要がないのだ。
【追加雑学】クマの冬眠チャレンジをしている動物園がある
東京都台東区にある上野動物園。ジャイアントパンダの赤ちゃんでも有名な場所だ。この上野動物園ではクマの冬眠チャレンジなるものを行っているのを知っているだろうか。
二ホンツキノワグマの冬眠展示として、モニター越しに冬眠しているクマを見ることができるのだ。
上野動物園では「準備室」として東北地方の環境を参考にした部屋と、「冬眠ブース」として準備室よりさらに室温を下げた部屋が用意されている。野生と同じ環境を用意することが出来るとクマたちは冬眠するようだ。
数年前の報道の映像だ。人工冬眠をする試みはほかの動物園ではないため、かなり珍しい取り組みである。
実際に22時間眠りについて、起きた時は寝床を整える程度。冬眠終わりは10キロ近く減量していたらしい。なるべく自然に近い状態にしてあげる人工冬眠だが、クマ的にはどう思ったのだろう…。
雑学まとめ
基本的に、動物園のクマは冬眠しない。なぜならクマは冬の間は生きていくのが難しいから冬眠するわけで、動物園のクマは毎日ご飯が食べられるからだ。
上野動物園の取り組みは知らなかった。冬眠の環境を作り出すのはおもしろい。よりクマが快適に暮らせるようになったらいいなと思う。
私もお金を蓄えて冬眠したいなあ…。
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