世の中、いろんなハンディキャップを背負っている人がいる。
身体的な不自由はもちろん、健常者でもいろんな場面でハンディキャップを背負うことはあるものだ。では、「ハンディキャップ」という言葉はどうやって生まれたのか?
ということで今回は、ハンディキャップに関する雑学をご紹介する。ハンディキャップの語源は、帽子と大金であるらしい。ハンデと帽子がどう関係しているのだろう?
【生活雑学】ハンディキャップの語源とは?
【雑学解説】ハンディキャップの語源は「hand in cap」のこと
日本語ではハンディキャップといわれることがほとんどだが、その語源は英語でそのまま「hand in cap」。
「hand in cap」の意味は「帽子の中に手を入れる」だ。帽子の中に手を入れる行為がどのようにハンデにつながるのかという点だが、それを理解するためには帽子の中に手を入れる理由を知っておかねばならない。
ただその理由とされるものにはいくつかの説があるので有力なものを紹介しよう。
大勝ちした人が取り過ぎた分を帽子の中に入れていたという説
まずひとつが、罰金付きのゲームや宝くじ的なゲームで、大勝ちした人が取り過ぎた分を帽子の中に入れていたという説。
お金がかかっているとはいっても、あくまでゲームなので大勝ちした人は取り過ぎた分を戻した。そのように一人勝ちしないようにすることで、みんながゲームを長く楽しめるようにしたというわけである。
強者の余裕というか弱者への配慮だな! こうした心遣いは素晴らしいことだ。
このことから、強者と弱者との差を事前になくしておこうというハンデの考え方につながったといわれている。
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競馬のような遊びが語源となった説
また、別の説によると、イギリスで行われていた競馬のような遊びが語源となったとする説もある。
どういうことかというと、勝つ馬がいつも同じで面白くなかったため、騎手の衣類のポケットなどに重りを入れて馬に乗らせることにしていたらしい。
その重りにはいろいろな重さがあり、誰がどの重りをつけるか決めるために、いろいろな重さの数字が書かれたくじを帽子の中に入れ、馬主にそのくじを引かせたのだ。
どちらの説にせよ、常に実力どおりに勝敗が決することがないよう、ハンディキャップを設けていたのは間違いない。そのハンディキャップをつけるときに帽子が関わっていたようだ。
【追加雑学】ゴルフのハンディキャップとは?
さてハンディキャップがあるスポーツで有名なのがゴルフだ。ゴルフは子どもからお年寄りまでどんな人でもできるスポーツ。ということは、いろいろなレベルの人がプレイすることになるので、ハンディキャップが必要なのだ。
ゴルフは、決まった数のホールをまわり、打った数の合計スコアを競う競技。打数の少なかった人が勝者だ。ハンディキャップは打った合計から数を引くことで行われる。つまり、ハンディキャップを利用すれば初心者でもコンペで上位入賞が可能なのだ。
そして、ハンディキャップの種類には「オフィシャルハンデ」と「プライベートハンデ」がある。オフィシャルハンデは日本ゴルフ協会の規定に基づき査定されたハンデで、数値がしっかりと決められているのが特徴。
対して、プライベートハンデは略式ハンデとも呼ばれ、初心者やオフィシャルハンデを持っていない人がコンペに出場する際に利用するハンデのこと。
プライベートハンデの算出方法は「ぺリア方式」・「新ぺリア方式」・「新々ぺリア方式」の3つがある。どれも、隠しホールと呼ばれるホールでのスコア合計からハンデを算出するのだが、それぞれの方式で基準ホール数や掛け率が異なっているのが違いだ。
うまくハンデを利用すれば初心者でもコンペで勝ち上がることも夢ではないぞ!
ハンディキャップの雑学まとめ
いかがだっただろうか。ハンデを意味するハンディキャップという言葉だが、その語源は「hand in cap」なのだ。
大金を入れたりくじを入れたりと帽子を利用して、何かしらのハンデを設けていたのが由来。帽子は裏返すと底が深いし、モノを入れるのに便利だったのだろう。イギリスというとシルクハットのイメージもあるし…。
しかし、ハンデをもらってまで勝負事に勝ったとしても嬉しいのだろうか…。やはり勝負は正々堂々と行いたいものであるとわたしは考えてしまう。