唐突だが筆者は「湖」と聞くと、どうしてもチャイコフスキーの「白鳥の湖」が脳内を流れる。定番のバレエ音楽だが、アニメ「魔法使いサリー」で白鳥の湖をテーマにした回があり、強く印象に残っているからだ。
そんなことはさておき、今回のテーマは白鳥の湖ではなく、「世界一塩辛い湖」である。湖といえば、清らかな水であふれているイメージだが、なかには塩分を含んだ「塩湖」というのがあるのだ。
とくに世界一の塩辛いという湖は驚くほど塩分濃度が高いという。そんな面白そうなネタを調べずにはいられない。ということで、さっそくこの雑学について調査してみた!
【世界雑学】世界一塩辛い湖はどこ?
アフリカにある『アッサル湖』なんて世界で一番塩辛い湖なんだけど、その濃度はすごいわよ。
【雑学解説】世界一塩分濃度が高い「アッサル湖」とは
調べてみると、世界一塩辛い湖はアフリカにあることがわかった。その名も「アッサル湖」。
アッサル湖はアフリカ北東の小さな国、ジブチのタジュラ州にある。火口湖という火山活動によって形成された湖で、幅が約7km・長さが約10kmとなかなかの広さだ。
そして、湖の水は塩分濃度が約35%! 一般的な濃口しょう油の塩分濃度は約16%ということを考えれば、アッサル湖の水がどれだけ塩辛いか想像できるだろう。
ただし、塩分濃度が35%というのは厳密にいうと間違い。気圧などによって条件は異なるが、水に溶かせる塩分は20数%が限界なのだ。35という数字は溶けきれない塩が大量にあるという意味が含まれているらしい。
その証拠に湖周辺の岩肌には塩がこびりつき、水面は結晶化した塩で白っぽくなっている。その様子は以下の動画で確認してほしい。
うーむ、見方によってはまるで雪が積もっているようだ。だが、これは雪景色ならぬ塩景色である。
なぜ、こんなにも塩が豊富にあるのか。その秘密はアッサル湖の水源にあった。
アッサル湖は地下水脈を通して、海水が流れ込んでいる。その海水が強い日差しと気温で蒸発し、塩分が濃くなるというわけだ。
今は工業化の影響で少なくなったが、昔はアッサル湖で岩塩を大量に採取し、ラクダで運んでいたという。一体どんな味なのか気になるが、日本国内での取扱の情報は見つからなかった。実際に購入したい人はぜひ、ジブチまで観光に行ってみてほしい。
スポンサーリンク
【追加雑学】世界の変わった湖
世界一塩辛い湖を紹介したが、世界には他にも変わった湖があるので紹介しよう。
燃える湖・ナトロン湖
ナトロン湖はタンザニアにある塩湖。燃える湖と呼ばれているが、実際に燃えているわけではなく、湖の色が炎のように真っ赤な時期があるのだ。
ナトロン湖は時期によって水中に生息する微生物が大量繁殖する。その微生物が持つ赤い色素によって水面が赤く染まってしまうのだ。
世界一透明な湖・バイカル湖
お次に紹介するのは水質が世界一の透明度を誇るバイカル湖。ロシアのシベリア地域にあり、数多くの固有生物が存在することで知られている。さっそく、湖の光景を動画で確認いただこう。
動画は冬のバイカル湖でアイススケートをしている様子だ。たしかに水が透明すぎてガラスのような質感になっている。実際に目の当たりにしたら、さぞや美しい景色だろう。
バイカル湖はロシア観光では人気のスポットなので、興味のある人はツアーなどに参加してみては?
雑学まとめ
今回は世界一塩辛い湖であるアッサル湖をはじめ、変わった湖についての雑学をいくつか紹介した。どれも大自然の凄さを感じさせる面白い特徴があった。
筆者は海外に興味があるので、世界の湖巡りをいつかやってみたい。その前に日本を代表する琵琶湖へ行ったことがないので、近いうちに観光へ行ってみようと思う。
みなさんも興味のある湖があれば、観光や写真撮影で訪れてみるといいだろう。
おすすめ記事
-
45文字…!世界で一番長い湖の名前は?【ウェブスター湖】
続きを見る