1位サメ・2位ウツボ・3位ミノカサゴ。
これは何の順位かというと、欧米人ダイバーが好きな海の生物ベスト3だ。
サメには危険なイメージを持つ人が多いが、巨大な体に筋骨隆々の姿で、その美しさから日本人にもファンが多い。海でサメに襲われたら、人間は敵うわけないと思いがち。しかし、サメはそんなに強い生物ではないのである。
強い・怖いというイメージを覆す、サメの弱点をこの雑学記事で知れば、逆に愛すべき存在に思えてくるのではないだろうか。
【動物雑学】サメの弱点は鼻の頭
【雑学解説】サメに襲われたら鼻をパンチせよ!
海水浴をしていたりダイビングをしたりしていても、サメに襲われることはめったにない。が! もし大型のサメに遭遇して、サメが攻撃態勢をとってきたときには、サメを刺激しないようにゆっくりと海から上がるべきだ。
さらに万が一、海から上がるのが間に合わずにサメにアタックされたときには、サメの弱点である鼻を思いっきりパンチするべし!
池のコイは投げ入れたものは全て口にして、エサでなければ吐き出す行動をとるが、サメはどんなものでも口に入れることはしない。まず鼻の先で食べられるものかどうか判断するために突っつく。そして食べられるものだとわかったら、ガブっと食いつくのだ。
サメの鼻は、臭いを感じるだけでなく、生物が発する微弱な電流を感知する機能も備わっているのである。サメがエサを食べる流れはこうだ!
- 25mプールに1滴だけ垂らされた血液をも探知できる嗅覚でエサの近くに移動する。
- 100万分の1ボルトというわずかな電位差を感知できる鼻先でエサに近づく。
- 敏感な鼻先で突っついてみて、エサかどうか確認する。
- 食べる
食べる以外はほとんど鼻を使ってエサを探しているので、鼻への強烈なパンチはサメが最も嫌がることなのである。
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【追加雑学①】サメは海のハイエナ
サメは何を主食にしているかというと、元気な魚ではなく、弱った魚などの水中生物を食べている。
マグロやカツオといった回遊魚は視力が良く、目で獲物を判断している。
一方、サメは視力が悪く、口の位置もずいぶんと下にあることから、元気な魚を食べたくても逃げられてしまう。そのため、血の臭いや、弱った生物が出す特有の音(水面でパチャパチャしているような音)に非常に敏感である。
海における「百獣の王・ライオン」のようなイメージを持つかもしれないが、実は「海のハイエナ」ともいうべき存在なのである。
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【追加雑学②】サメみたいなエイ・エイみたいなサメ
サメに近い生物としてエイがいる。サメとエイは軟骨魚類に分類されるが、これらの生き物には明確な区別方法がある。それはエラの位置だ。
サメは体の横にエラがあり、エイはおなか側にエラがある。そのため、見た目ではサメっぽいエイもいれば、エイっぽいサメもいるのである。
サメみたいなエイの代表として、シノノメサカタザメがいる。全長3mにもなり、名前にもサメとついていて、背びれもしっかりあるからサメにしか見えないが、エラがおなかにあるのでエイなのだ。
また、エイみたいなサメの代表としてカスザメがいる。平べったくて見た目はエイそのものにしか見えないが、エラは背中側についているし、鮫肌でザラザラしているので、昔はカスザメの革を使ったわさびおろしが作られていた。
エイのように平べったい姿のカスザメが泳ぐ動画を見てもらおう。
雑学まとめ
今回の雑学では、サメの強さではなく、サメの弱さについて解説してみたがいかがだっただろうか?
実際にダイビング中にサメを見つけると、ダイバーはサメを追いかけ、サメは逃げるという、ダイビングをしていない人には想像ができない光景を見ることがある。
サメを追いかけるときには、もしものときには鼻にグー・パンチと、覚えておくとよいだろう。
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