アメリカ・カリフォルニアは、日本でも食べられているスイートオレンジやサワーオレンジの原産国である。
せっかく旅行するなら、本場のオレンジを存分に味わいたいところだ。スーパーマーケットでオレンジを買って、食後のデザートにホテルで食べよう! という発想もありがちだろう。
ところが州法で「ホテルの部屋ではオレンジの皮を剥いてはダメ!」と決まっている。いったいどういうことなのだろうか。今回は、カリフォルニアの謎の法律の雑学をご紹介しよう!
【面白い雑学】カリフォルニア州の「オレンジに関する法律」が変すぎる。
【雑学解説】カリフォルニア州とオレンジの関係
カリフォルニアでも、ホテルの部屋でオレンジを食べることは構わない。しかし分厚い皮を剥かずにオレンジを食べられる人がいるだろうか。結果、ホテルの部屋ではオレンジを食べられないという事態が発生する。
いや、ホテルの部屋以外で皮を剥いたオレンジなら食べられる。ホテルの人に「オレンジの皮を剥いて!」と頼めばいい。動画のように、厨房で皮を剥いてくれるだろう。
しかし、なぜこのようなルールができたのか? 実は、本場カリフォルニアの人々も正確な理由はわかっていないらしい。
推測できるのは、ホテルの部屋でオレンジの皮を剥いて食べる観光客が多かったということ。そのためシーツやカーペット・カーテンなど、部屋中にオレンジの汁が飛び散ってしまう。すると、どれだけ洗濯しようが追いつかない。その対策だろう。
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バスタブではオレンジを食べるのもダメ
カリフォルニアでも皮さえ剥いてもらえば、安心してホテルの部屋でオレンジを食べられる…わけではない。実は、バスタブでオレンジを食べるのも禁止されている。これはホテルに限らない。
ここまでくると禁止の理由を推測することすらできない。お風呂ならオレンジの汁を洗い流すことができそうである。洗い流すのがダメなのだろうか。リンゴやバナナならバスタブで食べてもいいのか。何ならドリアンは?
真相はわからない。ともかくカリフォルニアのホテルでは、皮を剥いてもらったオレンジをおとなしく椅子に座って食べるのが良さそうだ。
【追加雑学①】カリフォルニアのプールで禁止されていること
さらにカリフォルニアには「プールで自転車をこいではいけない」という法律もある。
そんなことをする人がいるのか? と驚かされるが、いたのだろう。わざわざ州法で禁止しなければならないほど、たくさん。
そしてこの法律はここで終わらない。何と「バスタブなら構わない」と続くのだ。
いったい誰がバスタブで自転車をこぐのだ? バスタブでオレンジを食べるのはダメだが、自転車をこいでいいといわれても…混乱するばかりだ。
【追加雑学②】シンガポールではドリアン持ち込み禁止
シンガポールでは、公共交通機関へのドリアン持ち込み禁止という法律がある。罰金は定められていないが、禁煙と同じように「ノー・ドリアン」のマークが至る所に提示されている。ドリアン持ち込み禁止のホテルも多い。
その理由はわかりやすいだろう。果物の王様ドリアンはニオイが強烈だからだ。ではオレンジはどうか。皮を剥くと、柑橘系の爽やかな香りがする。決して悪臭ではない。もちろん、オレンジの持ち込みは禁止されていない。
「カリフォルニアの法律」の雑学まとめ
カリフォルニアのホテルで注意すべきなのは、オレンジの皮を剥かないこと、バスタブでオレンジを食べないこと。この2点である。
そして自転車は外で普通に乗ればいい。ダメなのはプール? それともバスタブ? と悩む必要はない。
出所がよく分からないルールだが、破ってから痛い目を見るより、事前に知識として備えておいた方が旅行も楽しめるだろう。