予言の書は数多く存在している。日本でも聖徳太子の預言が書かれた未来記・未然記という書があると語られているが、現存しているかどうかは不明だ。
聖書も予言の書として見られている。コンピューターによって規則性のある文字列を組み合わせると、予言になっているらしい。
そのような予言のなかでも、特に有名なのはノストラダムスの大予言ではないだろうか? なんとノストラダムスは人類滅亡だけではなく、自分の死も予言していたようだ!
【歴史雑学】ノストラダムスは自分の死も予言していた?
【雑学雑学】ノストラダムスの死亡予言とは?
ノストラダムスは本名をミシェル・ド・ノートルダムという。フランスに生まれた改宗ユダヤ人である。
よく知られているノストラダムスという名は、ラテン語風にしたもの。職業は医師・占星術・詩人・料理研究家だったらしい。職業が多すぎて、なんかもうよくわかんない…。
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医師として活動していたが、預言者活動を始め、1555年に初版を出した『ミシェル・ノストラダムス師の予言集』はすごい反響だったよう。人類滅亡説が信じられてしまうくらいなので、当時も信じられていたのだろうなと思う。
ノストラダムスは自分の死を知っていた?
大預言者のノストラダムスは自分の死も見えていたのだろうか? なんと自分の死を予言したのではないかという文章がある。
『予兆詩第152番(旧141番)』
大使館から帰還して、王からの贈り物は然るべき場に置かれる。
もはやすることはないだろう。ゆえに神の許へ召されるだろう。
より近き親類、友人たち、血を分けた兄弟たち
寝台と長椅子の近くで、突然の死が発見される。
死ぬときは、ベットと長椅子の近くで発見されるというもの。なんかその死んだ感じ、ドラマみたいじゃない…? 予知できるといいと思うけど、自分の死は知りたくないなあ。
結局、ノストラダムスはどんな感じで最後を迎えたのだろう?
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ノストラダムスの晩年
ノストラダムスの晩年は痛風・リュウマチの症状がみられ、病気に苦しんでいたらしい。21日も寝られなかったという話もあるそうだ。普通に考えて、そんなに寝なかったらおかしくなりそうだけど。
実際、ノストラダムスの死と予兆詩を最初に結びつけた弟子のシャヴィニーは、彼がベッドと長椅子の近くで倒れていたという発言はしていないらしい。また、死んだ彼を最初に確認したとされる長男のセザールもそんな事実があったとは語ってはいないそう。
うーん、結局当たってないんじゃないか…? そんな感じがするのは筆者だけだろうか。
しかし、当たってた! と言うノストラダムスの信奉者はあとをたたないようだ。信じたい気持ちがそうなるのか、ほんとにそうなのか。真実はどうなんだろう…?
【追加雑学】ノストラダムスの「アンゴルモアの大王」とは?
アンゴルモアの大王という言葉を聞いたことがある人は多いだろう。人類滅亡するんじゃね!? と世間が慌てることになった予言である。
なぜこの予言がこれほどまでに知られるようになったのか? 原文は以下の通りである。
『百詩篇集 第10巻72番』
1999年7か月、
空から恐怖の大王が来るだろう、
アンゴルモアの大王を蘇らせ、
マルスの前後に首尾よく支配するために。
時期が明確に書いてあるため、「なにか起きるんじゃないか!?」と恐怖に思う人が多かったようだ。恐怖の大王ってなんなんだろう…強そう。
しかし、まだ人類滅亡とは考えていなかったようだ。
日本でノストラダムスの予言が広まった経緯とは?
人類が滅亡するというニュアンスでは当初は捉えられておらず、少しずつ人類滅亡に関する解釈が付け加えられるようになった。この人類滅亡を確定的なものとしたのが五島勉の『ノストラダムスの大予言』という本である。
極端に解釈して、「恐怖の大王」が人類を滅亡させるという図式を描き、マスコミもそれを取り上げたことで、真に受けてしまう人もいた。トンデモを思い込まされるってスゴいな…。
この本に引用されていた参考文献が検証され、これは五島勉の創作だったことがほぼ確実視されているのようだ。
この予言のせいで、仕事をやめちゃう人や拝み続ける人いたというからすごい。思い込みって、行くところまで行くとこんなことになっちゃうんだな。
雑学まとめ
今回は、ノストラダムスは自分の死を予言していたのか? という雑学について紹介した。
ノストラダムスは当たっている予言もあるからこそ、信じる人がとても多かったのだろう。死亡した時の様子が予言どおりだったかは結局曖昧なまま…。
でも、ノストラダムスの予言が当たってなくて良かった。当たってたら死んでただろうし。