突然だが、筆者は滑舌の悪さに定評がある。え? だからどうしたって? まぁ、そういわないでほしい。皆さんも子供の頃は友達同士で早口言葉の言い合いっこをしたことがあるだろう。
巻き舌もできないほど舌の回転が悪い筆者の一番のトラウマは「東京特許許可局」だ。
この早口言葉、正確には「東京特許許可局長今日急遽休暇許可拒否」 中国語か? と疑わせるほどの文字ずらでそのやっかいさが伝わってくる。東京特許許可局…名前のとおり特許に関する施設だとは思うが、よくもこんな言いづらい名前にしたものだと子供の頃は思っていた。
…が! 最近になって、その東京特許許可局は実在しない架空の施設名という雑学を耳にした。え? じゃあ、早口言葉のためだけにできた造語ってこと? うーん、本当だとしたらなんとも腹立たしい。
実際に東京特許許可局があるのか、調べてみた!
【面白い雑学】早口言葉にある「東京特許許可局」は実在しない
【雑学解説】実際に存在するのは東京特許許可局ではなく特許庁
調べてみると、東京特許許可局なる施設や団体は存在せず、東京で特許に関する行政手続きを行っているのは特許庁であることがわかった。特許庁は東京都千代田区にある。
もし、「すごい発明をしたぞ!」と意気込んでも、申請先を間違えないように気をつけよう。
さて、東京特許許可局が存在しないことはあっさり判明したのだが、ではそんな全国でも有名な早口言葉をどこの誰が考えたのかという疑問が残る。なんとしても探してやろうと執念深く調べてみた。なかなか苦労したが、有力な説を発見したので紹介しよう。
「東京特許許可局」という早口言葉は1900年代初頭にNHKのアナウンサー採用試験のために考案されたというのだ。うーむ、たしかにアナウンサーは滑舌が命。「東京特許許可局」とスムーズにいえる人がいたなら、ぜひ採用したいと思っても不思議ではない。
そしてその早口言葉が新聞などのメディアで紹介されて全国に広まったのではないかというわけだ。実際のところはさだかではないが、それを裏付けるようにNHKの教育番組「天才てれびくん」の企画で「東京特許許可局」というタイトルのドラマが放映されていた。機会があれば見てみてほしい。
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【追加雑学】早口言葉のコツ
読者の皆さんにも筆者と同じように滑舌の悪さに悩んでいる人がいるかもしれないので、簡単なコツや練習方法をまとめてみた。将来、役者やアナウンサーを目指している人にも参考になると思うので、ぜひ目を通してほしい。
母音を意識する
早口言葉をいうときは母音をしっかりと意識しよう。そうすることで一音一音がハッキリ言いやすくなる。
また、母音だけで練習してみるのもあり。「なまむぎなまごめなまたまご」なら「ああういああおえああああお」といった具合だ。この母音だけの発声練習は母音法といってかの有名な劇団四季でも行われているトレーニングらしい。
表情を動かす
滑舌が悪いときは顔の筋肉がうまく動いてないことが多いそうだ。そのため、大げさなくらいに表情を動かしながら早口言葉をいうと言いやすくなる。普段の会話でも意識すると、表情が豊かになって魅力もアップするかもしれない。
雑学まとめ
今回は早口言葉の「東京特許許可局」は存在しないという雑学についてまとめてみた。架空の存在なのに滑舌の悪い人にとっては一生忘れられないやっかいな言葉には変わりない。
ちなみに滑舌の悪さには「頭の回転が速すぎる」というポジティブ? な要素が原因なこともあるので、筆者と同じく会話でつい噛んでしまう人は前向きに生きていこう!