ゴールデンウィークには様々な祝日がある。その中の1つが「みどりの日」だ。だが、私は子供のころからこの「みどりの日」が何のための日なのかいまいち分かっていない。イメージとしては、自然に関する日なのかとは思えるのだが…。
もしかすると、日本人でも「みどりの日」はなにをするための日なのか、明確に答えられる人は少ないのではないだろうか?
今回は、そんな謎多き祝日「みどりの日」についての雑学を解説していこう。
【生活雑学】「みどりの日」はなにをする日?
【雑学解説】「みどりの日」は自然を楽しもう!
簡単に言うと、「自然に感謝する日」というのが「みどりの日」だ。なので、この日は自然を楽しむのが好ましい。
ちょうど「みどりの日」はゴールデンウィークの中の1日だ。植物園の他、動物園や水族館に行ってみてはどうだろうか。というのも、「みどりの日」ということで、無料で入園できる施設がある。
植物園などはなかなか足が延びないが、「みどりの日」にちなんで無料で開放されているとありがたい。
【追加雑学①】「みどりの日」に無料で利用できるスポットまとめ
せっかくなので、「みどりの日」に無料で利用できるスポットの一部を簡単にまとめてみた。ぜひ参考にしてほしい。
- 上野動物園(東京都)
- 小田原フラワーガーデン(神奈川県)
- 大阪市立大学理学部付属植物園(大阪府)
- 淡路島国営明石海峡公園(兵庫県)
- 国営讃岐まんのう公園(香川県)
- 福岡市動植物園(福岡県)
こちらの記事で紹介している施設は一部だが、他にもまだまだ無料で開放している施設はあるので、1度調べてみよう。
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【追加雑学②】昭和天皇が由来の「みどりの日」
さて、ここからは「みどりの日」がどのような経緯でできたのかなどについて、追加雑学として補足していこう。
今日では5月4日が「みどりの日」ではあるが、2007年までは「みどりの日」といえば4月29日だった。
実は、4月29日は昭和天皇の誕生日でもある。
昭和のころは、「天皇誕生日」といえば4月29日だった。しかし、平成の今上(きんじょう)天皇が即位すると、「天皇誕生日」は12月23日となった。さて、「天皇誕生日」が変更するとなると、4月29日の祝日をどうにかしなければならない。
4月29日を平日にするということもできたのだが、この日はゴールデンウィークの真っ最中。できれば、国民生活の影響も考えて4月29日は祝日のままで続けておきたい。また、昭和天皇は戦争の終結や、戦後復興を支えた天皇だ。
そのような様々な理由から、4月29日を新たな祝日にすることになった。
4月29日が「みどりの日」となったのには、昭和天皇が自然を愛していたことに由来する。ちなみに、昭和天皇は植物や海洋生物の研究もされていた。
しかし、時代が流れて、あるとき国会で「4月29日は「昭和の日」にしたほうが良いのではないか」という意見が出てきた。そして話し合いを続けた結果、2007年から4月29日は「みどりの日」から「昭和の日」になったのだ。
数年後に「昭和の日」にするのなら、最初から「昭和の日」で作ったほうが良かったのではと思うのは、私だけだろうか…?
【追加雑学③】苦肉の策でゴールデンウィークに取り入れられた
さて、4月29日を「昭和の日」にしたものの、困ったのが「みどりの日」の扱いだ。1989年から2007年まで祝日として親しまれた「みどりの日」。「なくすというのもいかがなものか」という意見がもちろん出た。
そこで、候補に挙がったのが5月4日だ。それまでの5月4日は、祝日法によって「国民の休日」となっていた。5月4日を「みどりの日」にすれば、新しく祝日を作る必要もないので一石二鳥だ。
こうして、「みどりの日」は5月4日になって、今に続くのであった。ある意味、「みどりの日」は人間の都合に翻弄された祝日かもしれない。
雑学まとめ
「みどりの日」についての雑学、いかがだっただろうか。「みどりの日」は、その名の通り「自然を感じ、自然に感謝する日」として過ごすのが好ましい。ゴールデンウィークの中の1日でもあるので、植物園や動物園などに行ってみるのも良いだろう。
もともとは、昭和天皇の誕生日に設定されていた「みどりの日」。祝日の中では珍しく、祝日を祝日にした日でもある。「みどりの日」が歩んできた歴史を見てみると、なかなか面白い祝日だと思う。
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