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落雷が近いか遠いかは、光と音で判断できるぞ!

雑学カンパニー編集部

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落雷が近いか遠いかは、光と音で判断できる!に関する雑学

地震・雷・火事・親父といえば、世の中の怖いものを怖いとされる順番で並べたものだ。「親父」はどうかわからないが、どの災害も恐ろしいもので、年間何人もの命を奪っている。

その中でも「雷」は、直接人命をおびやかすこと自体は少ない。しかし、建物に落ちて電気製品を破壊したり、ときには火事の原因になることもある。なによりも「ピカッ!」とう光や「ドーン!」という激しい音はびっくりするし、単純に怖い。

わたしも自宅に落ちた落雷によって、テレビ・パソコン・ゲーム機が一気に壊れ、放心状態になったことがある…。

今回の雑学記事では、そんな悲劇に見舞われないためにも、雷の落ちた距離がわかる裏技を紹介しよう!

【自然・宇宙雑学】雷は音の種類によって近くに落ちたか遠くに落ちたかわかる

じいさん
雷は、光ってから音が聞こえるまでの時間で、落ちた場所までの距離がわかるんじゃ!
ばあさん
そうなんですか…!

【雑学解説】雷の落ちた距離は光と音の時間差でわかる

雷の落ちた距離は光と音の時間差でわかるというトリビア

雷が「ピカッ」と光ってから、「ゴロゴロ」や「ドーン」など音が聞こえてくるまでに少し合間があるというのは、経験則から誰でも知っていると思う。実はこの「時間差」に距離をはかるポイントがあるのだ。

雷は発生した瞬間に光と音は同時に発生している。では、なぜ音だけが遅れてくるのだろう。これは、光と音が届くまでの速さの違いが影響しているのだ。

光と音の速さ

光の速さというものはとても速く、その速度は1秒で地球を7周半するほど。つまり「ピカッ」という光は落雷が発生した瞬間に見えていると考えていいだろう。

一方、音の速さは光よりも遅く、その速度は1秒間に約340mを進むほどの速さである(時速にすると大体1224km)。

じいさん
ちなみに、なんと光の時速は10億kmを超すらしいぞ!

距離をはかるには?

つまり、仮に雷が「ピカッ」と光ってから3秒後に音が聞こえてきた場合は、340m × 3秒= 1,020mで、約1km離れた距離に落ちたことがわかり、時間差が10秒であれば3,400mほどの距離に落ちたことがわかるのだ!

ばあさん
あら簡単…!これならすぐに計算できちゃいます。

光と音の時間差が短ければ短いほど近くに雷が落ちたということなので、時間差が数秒しかない場合は危険信号だ。自宅にいる場合はコンセントを抜いたり、屋外に居る場合は、車の中や屋内に避難しよう。

また、空が光ったのにいつまでたっても音が聞こえてこない場合もある。雷の音が聞こえるのは20km程度の範囲内なので、この場合は雷の場所は20km以上離れていると思っていいだろう。

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【追加雑学】正しい「落雷を避ける方法」

正しい「落雷を避ける方法」についてのトリビア

では実際に近くに雷鳴がとどろいたとき、どうやって避難すればいいのだろうか? 勘違いしている人も多い雷の「性質」。ここでは正しい落雷を回避する方法をご紹介しよう。

じいさん
ばあさんを守るために…!ここからは真剣にチェックじゃ!

平地を避ける

雷は高い木や電柱などの「高いもの」に落ちやすいという性質がある。このため、グラウンドや公園、ゴルフ場や砂浜などの広い平地では、「人間が一番高いもの」となってしまい、落雷の危険性が増えるのですぐに車の中や建物に避難しよう。

また、よく勘違いされる避難方法の1つに、高い木を避雷針代わりにして木の下に避難する。といったものがあるが、これは自殺行為である。

落雷事故には直接人間に落ちるというものだけではなく、高いものに落ちた雷が間接的に飛んで来たり、地面を伝わって感電するといったタイプの被害も多いためだ。このため、「高いもの」からは離れるのが正解だ。

誤った避難方法

雷を回避する方法として、よく勘違いしているのが「金属類捨てる」や「絶縁体のゴムの長靴をはく」といった対策。金属類を外しても意味はないし、長靴程度では雷のような超電圧は到底防げないため、どちらもたいした効果はない。

近くに避難場所がないときの緊急方法

登山中やゴルフ場での突発的な落雷で、近くに避難場所がない場合にも有効な「雷しゃがみ」と呼ばれる避難方法をご紹介しよう。

雷しゃがみとは日本山岳会の「山で雷にあったら」というガイドでも推奨されているポーズで、できるだけ低くしゃがんで、指で両耳をふさぐという方法だ。このとき、両足の間隔をできるだけ短くすることがポイントだ。

雷鳴が轟いているときに、その場にしゃがんでじっとするというのはなかなか勇気がいるかもしれないが、緊急対応としてぜひおぼえておいてほしい。

雑学まとめ

落雷が近いか遠いかは、光と音で判断できるぞ!という雑学まとめ

今回は、雷の光と音の時間差によって距離をはかる方法についての雑学を紹介した。

注意していただきたいのは、地形や建物によって音が回り込む場合や減音される場合もあるし、雷雲にいたってはつねに動いていて大きさもさまざまである。このため、「何km離れていれば絶対安全」という保証はないということ。

わたしのような被害者を増やさないためにも、「自分は大丈夫」というような考えを捨て、普段から雷対策がされている電源タップを使ったり、雷鳴が聞こえたら、距離を問わずにすぐ対策をとることがおすすめだ。

ばあさん
必要以上に怖がる必要はないですが、できる対策はきちんとしておきましょう…!

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