突然だが、皆さんは美女が好きだろうか。筆者はいうまでもない。美女が好きだ。もう1度いう、美女が好きだ! 昨今では男性だけではなく、女性でも美女・かわいい子が好きと公言している人も増えてきたし、ミスコンのようなイベントも数多く開かれている。
日本はそう「美女」が好きな国なのだ(海外でも同じかもしれないが)。ただ、そんな日本人が海外の人と会話をするときに通じないネタがあるらしい。それは「世界三大美女」世界と名がつくのだから、世界中の共通認識かと思いきや、実はそうではないという話だ。はたして本当なのだろうか。
その真相を確かめてみたので、雑学として紹介していこう!
【世界雑学】世界三大美女を決めているのは「日本」だけ?
【雑学解説】そもそも海外には世界三大美女は浸透していない
詳しく調べてみると、そもそも海外の人には世界三大美女という概念自体ないことがわかった。一応あることにはあるが、日本人が思っている三大美女とは違うようだ。念のために一般的に日本人に知られている世界三大美女をおさらいしておこう。
クレオパトラ
古代エジプトの女王。化粧品やエステのコンセプトとして使われることもあるので、美女というイメージを強くもっている人も多いだろう。ちなみに一般的に知られているクレオパトラは7世であり、エジプト史には他にもクレオパトラという名前の人が何人もいるので、混同しないように。
楊貴妃(ようきひ)
こちらは古代中国の皇帝の妃として知られる人物。貴妃というのは身分を表す階級のことで、本名は楊玉環(ようぎょくかん)という。楊貴妃を描いた壁画などによると、グラマー系の美女だったらしい。余談だが、「玉」という漢字には宝石や美しいという意味があるので、中国や韓国の女性名ではよく使われている。
小野小町
日本を代表する美女。どんな人物だったかというと、平安時代に和歌や短歌をたしなんでいた歌人である。ただ、小野小町が描かれた絵や像はなく、美女というのはあくまでも言い伝えだそうだ(個人的には本当に美女であってほしい!)
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さて、これらが日本人に知られている世界三大美女なのだが、世界では認識が違うとのこと。どのように違うかというと、日本人には大変ショックなのだが、小野小町が含まれていない…。じゃあ、どこのどいつなのよ! と思う人も多くいるはずなので紹介しよう。
ヘレネー
ギリシア神話に登場する女神。地上で一番美しいとされる。日本人にはあまり馴染みがないかもしれないが、トロイの木馬で有名なトロイア戦争の引き金になったといわれていたり、スパルタ教育の由来となったスパルタ(厳しい訓練を受けた兵隊)で信仰されていたりと、考古学ではよく登場する。
ま、まさかの架空の人物…。しかし、地上で一番美しいのであれば、さすがの小野小町でも勝てないか(いや、でも個人の好みがあるからね)さて、小野小町を抜いてヘレネーを加えた3人が、世界で知られている三大美女だ。ただ、そんな概念自体がない人も多くいるので気をつけよう。
ちなみに日本でヘレネーの代わりに小野小町が成り代わった経緯だが、三大美女という概念が入ってきた明治に短歌がブームだったためという説がある。が、本当のところはさだかではない。
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【追加雑学】中国には中国史四大美女
世界三大美女について調べている過程で、中国には中国史四大美女がいるという話を見つけた。筆者と同じく歴史好きな読者の皆さんには大変興味深いことだろう。さっそく、その4人を一覧にまとめたのでぜひ目を通してほしい。
楊貴妃
世界三大美女に含まれているので、当然、中国史にも名を連ねている。詳細は前述の世界三大美女を参照。
貂蝉(ちょうぜん)
三国志時代に最強とうたわれる武将、呂布(りょふ)の妻。三国志をモチーフにしたゲームにはよく登場するので知っている人も多いだろう。有名ではあるが、貂蝉は「三国志演義」という中国の時代小説に登場する架空の人物。
王昭君(おうしょうくん)
紀元前の前漢時代、国を守るために敵国へ嫁ぐように命じられた切ない運命の美女。嫁ぎ先へ向かう道中、彼女が琵琶をかき鳴らしたところ、その悲しい音色に空を飛んでいたガン(カモ科の鳥)が次々と落ちていったという伝説がある。
西施(せいし)
紀元前5世紀頃に貧しい家庭に生まれた女性。ボロボロの髪や衣装でも人を魅了する美しさだったため、当時の国同士の策略に利用された。彼女があまりに美しいために川で洗濯をするだけで、魚たちを魅了したという逸話がある。
これらが長い中国の歴史でトップに数えられる4人の美女たちだ。当時の時代背景から悲しい逸話もあるが、それだけ美しいと評判だったことがうかがえる。もしもタイムマシンができたら、ぜひその姿を実際に見てみたいものだ。
雑学まとめ
今回は世界三大美女が日本だけの概念という雑学を紹介した。世界的には小野小町が含まれていないのはショックだったが、当時の日本人はやはり自国の美女を推したいという気持ちがあったのだろう。もしかしたら、この先に色々と人選が変わっていくことがあるかもしれない。
さて、美女好きの皆さん。街で美女を見かけるとついつい目で追ってしまうが、やり過ぎはあらぬ誤解を受けるので気をつけよう!
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