視力の調整や目を保護するためのめがね。ひと昔前は、めがねをかけているとガリ勉だとか野暮ったく見えるなどと言われたものだが…。今では昔とは逆に、インテリっぽくみせたり、あか抜けたようにみせたりと、おしゃれアイテムの一つとして人気だ。
そんなめがねの世界三大産地の一つが、日本にある。世界に知れ渡る高性能なめがねを作っている、まさにめがねの聖地だ。
今回は、芸能人や有名人がお忍びでめがねを買いに訪れるという、福井県鯖江市のめがねの聖地についての雑学を紹介するぞ!
【生活雑学】福井県鯖江市にはめがねの聖地がある
【雑学解説】日本製めがねの95パーセントが福井県鯖江市で作られている
日本海に面する福井県の中央部に位置する鯖江市は、世帯の多くがめがね産業に携わるほどめがねの生産が盛んで、日本製めがねフレームのなんと95パーセントは、ここ鯖江市で作られている。
鯖江市のキャッチコピーは「めがねのまち さばえ」で、めがねのパーツごとに分業し、多くの工場で作られたパーツを最大300もの工程を経て完成し、販売するまでを街全体で行っている。鯖江市全体が、まさに一つの大きなめがね工場ともいえるのだ。
北陸自動車道を走ると、鯖江市の橋立山に掲げられた大きな看板が目に飛び込んでくる。めがねのイラストと「SABAE」の文字。まるでハリウッドの看板のように、鯖江市のシンボルになっている。
市内のいたるところにめがねをイメージした看板やモニュメント、そしてたくさんのめがねショップがあり、もはやめがねは鯖江市の風景となっている。
【追加雑学①】めがね作りは、雪国の農民の副業だった
冬は雪に覆われる雪国である鯖江市。冬になると農業ができなくなり、収入がなくなってしまう農民のための副業として、めがね作りが鯖江市に持ち込まれた。東京・大阪のめがね職人を呼んで技術を習得し、農民が始めためがね作り。
少ない投資で冬場に家の中で出来る仕事として、雪国の農民にうってつけだったこの副業が、今や世界に知られるめがねの産地になっていったのだ。
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【追加雑学②】世界が認める鯖江の技術!
鯖江市のめがねは、海外有名ブランドからもオーダーが入る。その理由はなんといっても高度な技術だ! 世界で初めてめがねフレームにチタンを採用し、また細部までていねいに作られためがねは、世界のめがね業界を驚かせた。
チタンは軽くて丈夫・柔らかく曲がり元に戻る柔軟性・さびない・電気や熱を通さず有毒性もないため、アレルギーを引き起こさない特徴のある、めがねに最適な素材だ。職人たちはチタンを加工する技術を駆使して、妥協のないめがね作りをしている。
部品の一つ一つを専門の職人が厳しい品質管理を行って作るめがねは、まさにさばえブランドだ! これぞMADE IN JAPAN!
【追加雑学③】めがね好きにはたまらない、めがねでいっぱいの街「鯖江市」
「めがねのまち さばえ」らしく、市内はめがねでいっぱい。めがねの聖地「メガネーランド」として、鯖江の街中をめがねだらけにしようというプロジェクトを続けている。
鯖江駅から、めがねの博物館「めがねミュージアム」へと続く歩道を「めがねストリート」と呼び、あちこちにめがねの形の看板やイラスト、また公園のベンチ・橋・マンホールなどをめがねの形にして作って隠れめがねを忍ばせており、めがね好きにはたまらない演出だ!
めがねミュージアムの動画を発見!
めがねの聖地、鯖江市のめがねミュージアムの動画がこれだ! めがねミュージアムは、めがねを販売するショップ、めがねの歴史を知ることが出来る博物館、めがねを自分で作ることが出来る工房まであるぞ!
フレームから生地まで自分で選んで組み合わせた、世界に一つだけのオリジナルめがねを作ることが出来る! めがねの聖地…素晴らしい!
雑学まとめ
今回は、福井県鯖江市のめがねの聖地についての雑学を紹介した。
冬場の農民の副業が、世界に知られる産業になっていったとは…鯖江市のめがね産業は、110年続いているという。雪深い土地で、我慢強くコツコツと技術を磨き続けているからこそ、世界中で今も信用され愛されているのだろう。
めがねストリートの隠れめがね! めがね好きな私としては、遊び心をくすぐる…。ぜひ鯖江市を訪れて、どこにめがねがひそんでいるのか探してみたい。