一日を終えて布団に入り、眠りにつく。至福のときである。しかし、何が原因なのかなかなか眠れない日もある。そんなとき、私は羊を数える。「羊が一匹、羊が二匹…」と心の中で唱えているうちに眠ってしまうという寸法である。
しかし、よく考えるとなぜ羊を数えるのだろうか。羊と睡眠の関係性がよくわからない。いつの間にかしみついている「眠れない=羊を数える」という図式の理由を探ってみたので、雑学として紹介していこう!
【人体雑学】眠れないときに羊を数える理由
【雑学解説】羊を数える理由はまさかの言葉遊びだった
眠れないときに羊を数える理由は、まさかのダジャレだった。この風習はイギリス発祥ということで、英語で考えなければいけなかったのである。ただ、実際に英語で数えてみると、言葉遊びというだけではないようだ。
「one sheep,two sheep…」と声を出して数えると、「sheep」のところで息が抜けていくのがわかる。羊を数えることで腹式呼吸を促してくれるのだ。腹式呼吸をすると、高ぶった交感神経がリラックスした副交感神経に切り替わりやすくなる。
羊を数えるという行為は、睡眠状態に入りやすいために実は理にかなった方法である。ここで大切なのは「英語で数える」・「声に出す」ということ。そう、私がいつもしていたように「日本語で」・「心の中で」数えても無意味なのだ。
眠れない日がある方はぜひ「英語で声に出して」羊を数えてみてほしい。
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【追加雑学①】眠れないときはカウントダウンが有効
英語で羊を数えるなんてよくわからない! という方におすすめなのが、カウントダウンする方法である。200くらいから、カウントダウンしていこう。「200、199、198…」というようにひたすら数をさかのぼっていこう。
大切なのは「余計なことを考えないようにすること」である。眠れない理由の一つに「考えすぎ」がある。翌日の予定や今日の反省点などを考えているうちに眠れなくなってしまうのだ。
カウントダウンで数に集中することで、余計な考えを締め出して眠りやすくするのである。
【追加雑学②】不眠のギネス記録はない
ギネスブックには、本当にさまざまな記録が掲載されている。しかし、眠らない時間を競う記録は現在停止されている。
かつては記録があったため、8日と8時間眠らなかった男性や11日間眠らなかった男子高校生がいたという。しかし、二人ともが情緒不安定や記憶障害、幻覚などの体調不良を訴えたとのこと。
眠らせない拷問がかつて存在したように、眠らないことは人体に多大な影響を与える。ギネス記録を争うことで起きる健康被害の大きさを考慮して、不眠の記録はギネスに掲載されなくなったのである。
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【追加雑学③】居眠り中の「ビクッ」をジャーキングという
授業中や電車内で居眠りをしているとき、身体が「ビクッ」となって恥ずかしい思いをしたことはないだろうか。あの「ビクッ」には「ジャーキング」という立派な名前がついている。
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ジャーキングの原因は無理な姿勢や疲れ・ストレスなどにあるといわれており、健康に問題があるわけではないようだ。眠いのを我慢しているときに起こりやすいとのことなので、疲れがちな人は要注意である。人が多いところではジャーキングが起きないように祈ろう。
雑学まとめ
眠れないときに羊の数を数える理由や睡眠に関する雑学を紹介してきた。
1日の睡眠時間を6時間とすると、人生の4分の1は寝ているといっても過言ではない。毎日の睡眠は、身体と精神の健康を保つために非常に重要である。
なかなか眠れない…というときには、ぜひこの雑学を思い出してほしい。
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