世界にはたくさんの言語がある。現在世界で話されている言語は、約6,000から7,000あるといわれているのだ。
そんなたくさんの言語の中には、とても面白いものがたくさんある。今回雑学として取り上げるのはノルウェー語。
ノルウェー語はデンマークの支配の影響を受けた書籍語といわれる「ブークモール」と、独立意識をもった新ノルウェー語の「ニーノシュク」の2種類が公用語として使われている。
ニーノシュクは「新ノルウェー語」といっても、新しく作られた口語や若者言葉という意味ではない。デンマーク支配以前の、古典的なノルウェー語を復活させようという活動から発生した言語である。
このようにちょっと特徴的な部分をもつノルウェー語には、日本語のようにあいまいな表現をする言葉もあるのだ。
【世界雑学】ノルウェー語には、「ニャー」という言葉がある
【雑学解説】ノルウェー語の「ニャー」は「さぁ、どうだろうね」という意味
ノルウェーは正式国名が「ノルウェー王国」といい、北ヨーロッパのスカンジナビア半島の西岸に位置する国である。村上春樹の小説のタイトル「ノルウェイの森」や、The Beatlesの楽曲「ノルウェーの森」などで認識している方も多いだろう。
というか、ノルウェーといえば森なのだろうか。有名どころがタイトルに「森」とつけるあたり、森が印象的な国なのだろう。
話を戻すと、ノルウェーの公用語はノルウェー語である。そのノルウェー語の中には、YESとNOの中間を意味する言葉があるそうだ。その言葉は「ニャー」である。
ノルウェー語では「Nja」と書く。音源を見つけたのでまずは聞いてみてほしい。
男性版・女性版があり、「ニャー」と「ニョー」のあいだくらいというのが正しいだろうか。相手への回答がはっきりできないときに「さぁ、どうだろうね」という意味で使う言葉らしい。
そうなると「明日の夜空いてる? 飲みに行かない?」「にゃー」という会話になるということだ。日本人の中には萌えを感じてしまう人もいるのではないだろうか。
微妙に断られているかもしれないのにキュンとしてしまうとは、ノルウェーの女性を誘う際には十分気をつけなければいけない。
【追加雑学①】ノルウェー語以外も!ほかの国にも「あいまい語」はある
あいまい語・中間語というと、どうしても日本独特のものというイメージがあるかもしれない。実際私自身もそう思っていたのだが、このノルウェー語を知ってからほかの言語も調べると、案外あいまいな言葉はどこの国にもあるようだ。
たとえば一番日本人にとっても身近な第二言語、英語。英語といえば「YES!」「NO!」みたいな両極端なイメージだが、実際は「多分ね=Probably」や「あんまり…=Not really」なんて言葉も頻繁に使われている。
英語をマスターしている人にとっては当たり前かもしれないが、そうでない人にとってはなかなかとっさに出てくるものではないだろう。
また、おとなりの韓国にも「いや、あの…=クニャン・チョギ」という言葉があるそうだ。どの国でも、回答をあいまいにしておきたいというシチュエーションはあるようだ。世界共通の感覚にちょっと安心する。
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【追加雑学②】ノルウェー語は日本人が聞くとちょっとイラっとする
さて、ノルウェー語に話を戻すが、あいまい語だけでなく、日本人にとってはちょっとイラっとする言葉も発見した。
まずは「オイ!」という言葉である。上司や偉そうな人が発する「オイ!」と同じ発声である。
これ、どういう意味だか分かるだろうか? 正解は「おっと!」「わっ!」っといったような、うっかり何かしてしまったときに思わず出る言葉だそうだ。可愛らしいお姉さんが突如「オイ!」というわけである。
逆をいえばノルウェーの人にとっては、偉そうなおっさんが「オイ!」といったとしても「まぁ、うっかりさん♡」と思えるということである。イラっとせずに済むので、ぜひ社会人の皆さんにはノルウェー語の「オイ!」を身につけておいてほしいところだ。
次は「ヴァ?」である。一瞬「は?」に聞こえるので、こちらとしても「は?」と返したくなる言葉だ。さて、正解はというと「なに?」という意味であった。
むしろそのまんまである。この言葉だけでも使えるし、そのあとに文章を続けて使うこともできるそうだ。英語でいう「What」と同じような感じらしい。
「昨日の資料できてんのか!?」「は?」である。なんという喧嘩ごし。ぜひこちらのノルウェー語もマスターしておいてほしい。
そして偉そうな上司が「オイ!」といったら「うっかりミス」として受け流し、偉そうに頼まれたら「は?」といってみてはいかがだろうか? 「は? とはなんだ!」と激怒されても「すみません! うっかりノルウェー語が出てしまって。」と謝ればいいのだ。
ぜひ嫌な上司がいたら使ってみてほしい。
ちなみに、国の言語のトリビアとしてもう1つ。国を変わってイタリアでは、乾杯を“チンチン”というらしい…。
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淑女はイタリアへ行って、うっかり赤面しないように気をつけよう! …いやはや、それにしても言語というものはおもしろい。
ノルウェー語の雑学まとめ
いかがだっただろうか。
今回はノルウェー語の面白い表現についての雑学をご紹介した。いろいろと調べるとたくさんの楽しい表現が出てくるので、興味をもった方はぜひ探してみてほしい。
ちなみに私はこの動画で「イッレブラ」をマスターできた。日本語でいうとしたら「やべぇ!!」みたいなものだろう。「やべぇ!!」よりも「イッレブラ」の方がおしゃれな感じがするので、明日からは活用していこうと思う。