コンビニやファミレスでコーヒーを注文。でもブラックはちょっと味が物足りないし、胃にも悪そう…。そんなときに活躍するのがコーヒーフレッシュ!
「お砂糖とミルクはお付けしますか?」と聞かれて「ミルクをお願いします」と答えれば大体こいつが付いてくる。これさえあれば、手軽にリッチで飲みやすいドリンクの出来上がりだ。
そのコーヒーフレッシュ、当然ミルク的な何かだと思って入れているが、値段が安くて長く保存もできるのはなぜなのだろうか?
フレッシュというくらいだから、きっとミルクを新鮮に保つ素晴らしい技術がそこにあるはず! というわけで、今回はコーヒーフレッシュの原料や製法についての雑学を調べてみたぞ!
【食べ物雑学】コーヒーフレッシュにはミルクは全く使われていない
【雑学解説】コーヒーフレッシュの正体は…水と油と添加物!
いきなり悲しい事実をお伝えせねばならない。私たちがミルクだと思っていたコーヒーフレッシュ、実はまったくミルク由来ではなかった。
その主な原材料は、なんと水と植物性の油! 生クリームやミルクは使われていないというのだ。道理で簡単に腐らないはずである…。
しかし、コーヒーフレッシュの見た目は生クリームのようにとろっとしているし、香りもミルクっぽい。とても水と油のようにはみえない。これは一体どういう事なのか?
秘密はその製法にあった。まず水と油を混ぜるのだが、当然普通に混ぜては分離してしまう。そこで、乳化剤を使用して混ぜ合わせる事で、白く濁った油っぽい液体を作りあげる。
続いて増粘多糖類と呼ばれるとろみをつける食品添加物を使い、生クリームのような見た目を表現。さらに香料を使ってミルクのような匂いをつけ、着色料で色を整えて自然なミルク色に仕上げているという。
そしてpH調整剤という防腐剤をプラスすればコーヒーフレッシュの出来上がりだ。通常のミルクは数日で腐ってしまうが、コーヒーフレッシュは2~4か月程度の保存が可能だという。
思ったよりもケミカルな製法でびっくりである。長期保管が可能でコストも低いので、お店からすれば救世主かもしれないが、消費者からするとちょっと残念な結果…。
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【追加雑学①】喫茶店で出てくるミルクは本物なのか?
ファミレスや安価なコーヒーショップではコーヒーフレッシュが付いてくる事が多い。その正体は残念ながら水と油だったことが分かった。
では少し高価な喫茶店などで小さな容器に入っているミルク、あれの正体は何なのだろうか? あれも水と油だったらショックである。
調べてみると生クリームか、生クリームと牛乳を混ぜて出しているお店が多いらしい。気になる場合は店員さんに確認してみてもいいかもしれないぞ。
【追加雑学②】生クリームにも動物性と植物性がある
スーパーなどで売られている生クリームにも、コーヒーフレッシュと同じく植物性の油から出来ているものがある。
パッケージの裏側をよく見てみよう。一番上に「生クリーム」・「乳等を主要原料とする食品」などの記載がある。
実は牛乳以外の成分が使用されている製品は、「生クリーム」と記載することができないことになっているのだ。つまり動物性のものが良い場合は「生クリーム」と書いてあるものを買えば間違いない。
雑学まとめ
コーヒーフレッシュに関する雑学を紹介してきた。コーヒーフレッシュといいながら、まったくフレッシュでないことが明らかになってしまった。
メーカーによって、本物のミルク由来の成分を使用しているものもあるようだが、添加物たっぷりであることは違いない。
ただちに体に影響は無いと思われるが、今後はコーヒーに入れるのを少し躊躇してしまうかも…。