フランス…。この言葉を聞くだけで、どことなくオシャレな空気が漂ってくる。これは私だけだろうか?
それはさておき、このフランス。ファッションの流行を生み出す場所として知られているが、「女性のパンツスタイル禁止」という驚くべき法律があるというのだ。今回は、この法律に関する雑学を紹介していくぞ! 女性の方は特に注目してほしい。
【ルール雑学】フランスでは「女性のパンツスタイル禁止」という法律があった
【雑学解説】女性のパンツスタイルはフランスの法律で禁止されていた
なんとびっくり! 約200年も前からフランスには「女性のパンツスタイルは禁止」というバカげた…いや、信じられない法律がある。
いやいや、待ってくれ。いくら何でもおかしいだろう! と思うだろう。しかし、これは嘘でもなんでもない。
この法律の始まりは、フランス革命直後の1799年。この当時のフランス・パリには「パンツスタイル=男性の装い」という固定観念が強く、当時のパリ警察長の長官が制定した。男性陣にとっては嬉しいかもしれないが、現代では間違いなく「男女差別」とデモが起こるような法律だ。
といっても、スカートではどうしても難しいような場面もある。そんなときのために、当時の条例にはこんな記載もある。どれどれ…。
「男性のような服装(つまりパンツスタイル)をしたい場合は、警察の許可が必要」
…お分かりだろうか、いちいち許可を取らなければいけないのだ。なんて面倒なんだろう。
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【追加雑学①】2013年にようやく法律が廃止される
この条例、1892年と1909年に、自転車・馬に乗るときはパンツスタイルを認めると改正されたものの、200年近くもしぶとく続いていた。現代になってようやく議会で取りあげられ、2013年にめでたく廃止されたというわけだ。
もちろん、現代に近づくにつれ条例は形だけのものになっていた。実際、下の映像のようにパリコレでは女性モデルがパンツスタイルでかっこよくキメている。
ほとんどのフランスの女性はこの条例を気にしていなかったと思うが、廃止されたことで堂々とパンツスタイルを楽しむことができるというわけだ。ちなみに、現在では女性警察官もパンツスタイルになっているのだとか。変われば変わるものだ。
【追加雑学②】この法律に女性議員がブチギレたこともあった!
2013年に廃止された条例も、廃止という道にたどり着くまで当然、女性たちによる反対運動は行われていた。そりゃそうだろう。勝手に男性に服装を指定されているんだから、当然といえば当然だ。
中でも語り継がれているのが、1972年の議会での出来事。当時、下院議員だった元司法大臣、ミシエル・アリオット・マリー氏がパンツスタイルでの入場を止められて、こうブチギレた。
「パンツスタイルに問題があるなら、今すぐここで脱ぐがよろしいか!」う~ん、なんとも惚れ惚れするタンカではないか。この条例には女性の社会進出を阻む狙いもあったため、マリー氏はそのことにも抗議したのかもしれない。
【追加雑学③】世界には、ウソのような法律が実は多く存在している
フランスのパンツスタイル禁止以外にも、実は世界には信じられないような法律があるのをご存じだろうか? いくつか紹介するので、海外旅行の予定がある人は、特に注目してもらいたい。
- シンガポール…チューイングガムの持ち込み禁止
- イスラエル…安息日に鼻くそをほじってはいけない
- アメリカ・ニューヨーク…ファッションセンスが悪い人は外出禁止
冗談かと思うような法律だが、知らずに罰金…とならないよう、十分注意してほしい。
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「フランスの法律」の雑学まとめ
オシャレな国・フランスの法律についての雑学を紹介してきたが、いかがだったであろうか?
こうしてみると、世界にはまだまだ信じられないようなバカげた…もとい、不思議な法律がたくさんある。海外旅行に行くときは、旅行先の法律をぜひ調べてみよう。面白い法律が見つかったら、旅行が盛り上がること間違いなしだ。
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