スローイン、それはボールがフィールドの外に出てしまったときに、手でボールを投げ入れてプレーを再開する動作だ。
スローインといえば、多くの人は両手でボールを頭の上に掲げて投げ込む姿を想像するのではないだろうか? 実際にスローインには、投げ方にいくつかの決まりがあり、現在は片手で投げることは禁止されている。
しかし、昔はスローインを片手で投げ込むことも許されていたのだ。一体どうして禁止になってしまったのだろうか? 今回の雑学では、サッカーにおけるスローインについて調査してみた。
【スポーツ雑学】サッカーの「スローイン」は片手でもよかった?
【雑学解説】片手投げから両手投げに変更されたのは、あるひとりの選手が原因
昔のサッカーにおいては、スローインは片手投げが主流だったのだ。しかし、1882年にこのルールに転機が訪れる。
きっかけとなるのは、イギリス人選手のウィリアム・ガンの登場である。この選手はサッカーだけでなく、なんとクリケット選手でもあった。まさに二刀流。
クリケットの練習もしていたことから、肩が強かったウィリアム・ガンは、片手投げでサッカーボールを60ヤード近く投げることができたといわれている。ちなみに60ヤードは、約54.8メートル。強肩とはまさにこのこと。
このスローインを武器に得点を重ねていったことに対して、他チームは猛反発。そりゃそうだよね。もはやサッカーじゃなくなってるし…。
この手法を封じるために、スローインは両手投げすることに決まったのだ。ルール改正を強いるほどのスローインってすごすぎ。
【追加雑学①】ハンパないって!現代のロングスロー
かくして、スローインは片手投げ禁止になったのだが、両手投げになった現代でも、長距離のスローインを投げることのできる選手は数多くいる。
その代表といえるのが、ロリー・デラップ選手だ。まずはその動画から確認してみよう。
ものすごい飛んでいる。
デラップの所属しているストークシティは、このスローインを武器に、世界最高峰のイングランド・プレミアリーグで奮戦したのだ。世界でも通用するスローイン!
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【追加雑学②】芸術点をあげたい!?ハンドスプリングスロー
次に紹介するのは「ハンドスプリングスロー」と呼ばれるものだ。その名のとおり、ハンドスプリングをしながらスローインを投げることである。
百聞は一見に如かず。まずは動画をご覧いただこう。
ハンドスプリングをしながら、その遠心力でスローインするって、すごい身体能力。日本代表も結構苦しめられている。
世界には数多くのスローインが存在している。フィールドの外にボールが出たときも注目してみると、サッカー観戦がよりおもしろくなるだろう。
雑学まとめ
今回の雑学ではスローインについてまとめてきた。まさか片手で60ヤードも投げることのできる選手がいて、その選手がきっかけでルールが変わっていたとは…。
現代でも数多くの選手が、多彩なスローインを披露して観客を沸かせている。いつか、日本の選手がこのようなスローインを投げるところも見てみたい。
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