皆さんが普段使っている「あいさつ」にはなにげなく略語を使っていることが多い。
オーソドックスなのが「おはよう」「こんにちは」「こんばんは」である。その中でも、なぜ「こんにちは」「こんばんは」は「わ」と発音するのか、少し不思議に感じないだろうか?
そんなあいさつの略称に関する雑学を紹介しよう。
【生活雑学】「こんにちは」は何の略語?
【雑学解説】「こんにちは」の言葉のルーツとは?
「今日はご機嫌いかがですか?」「今日は良い天気ですね」といった日常会話で、「今日は」以降の部分を省略したことが由来である。発音すると「こんにちわ」となるのは、「は」が助詞のためだ。
その「今日は」を平仮名にしたものが、現在の「こんにちは」なのだ。
「こんにちは」と「こんにちわ」の違いとは…
「こんにちは」は書き言葉であり、「こんにちわ」は話し言葉である。
社会に出て、新人や新入社員の方がよく戸惑うもので、上司にメールを打つときにどちらを使っていいか一瞬迷ってしまうことがあるらしい。
もちろん正しいのは「こんにちは」だ。話し言葉である「こんにちわ」を使うと、恥ずかしい思いをすることになるので注意したい。
【追加雑学①】世界各国の「こんにちは」
日本語での「こんにちは」、海外ではどのような言葉になるのだろうか。いくつかご紹介しよう。
- 英語:ハロー
- 中国語:ニイハオ
- 韓国語:アニョハセヨ
- フランス語:ボンジュール
- イタリア語:チャオ
- ネパール語:ナマステ
- スワヒリ語:ジャンボ
どこかで聞いたことのある言葉もあるはずだ。今度、家族や親しい友人に「ジャンボ!」などとあいさつしてみるのも面白いかもしれない。
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【追加雑学②】「こんにちは」という時間帯
一般的に「こんにちは」とどの時間でいうのが正しいのだろうか。
季節によって若干差はあるが、おひさまが昇り始めた6時頃から「おはよう」。おひさまが昇った10時~日が沈む18時までを「こんにちは」。以降、就寝までを「こんばんは」という。
また、職場などでどの時間帯にもかかわらず「おはようございます」という場合もあるので、職業によっては違うかも知れないが、これを基準にすればだいたい間違いないだろう。
【追加雑学③】他のあいさつはどうなの?
「おはようございます」は「お早うございます」という言葉から生まれたという説もある。
これには出演時間より早い段階で準備をしている歌舞伎役者に「お早うございます」とねぎらう言葉をかけていたことが由来といわれている。
また「こんばんは」は、「今晩は」をあいさつ表現にしたものである。「こんにちは」と同じルーツで、あいさつ表現がきっかけで生まれた言葉だ。
雑学まとめ
今回は「こんにちは」についての雑学をご紹介してきた。
「こんにちは」は「今日は」からきたように、我々の普段の話し言葉からあいさつ表現になった日本語がある。
なにげない会話の中にも相手を敬ったり、機嫌を伺ったりする日本人特有の詫び寂びの精神が出てきているのではないかと考える。
これからも「こんにちは」というあいさつがなくなることはないだろうから、会話の中では上手に使っていきたい。
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