「テディベア」は年齢性別を問わず、世界中で愛されているくまのぬいぐるみである。皆さんも一度は手にしたことがあるのではないか。私も幼いころはお気に入りのテディベアの手足を動かしてみたり、声をつけてみたりして遊んだ記憶がある。
ところで、なぜくまのぬいぐるみ全般が「テディベア」と呼ばれているのだろうか? 今回はテディベアの名前の由来についての雑学を紹介していくぞ!
【生活雑学】くまのぬいぐるみ全般が「テディベア」と呼ばれる理由とは?
【雑学解説】「テディベア」はルーズベルト大統領の熊狩りをきっかけに誕生した
「テディベア」という単語が誕生したのはルーズベルト大統領の熊狩りがきっかけである。1902年、当時のアメリカの大統領であったセオドア・ルーズベルトは熊狩りに出かけたのだが、どう探しても熊は見つからなかった。
そこで付き人はあらかじめ用意していた子熊を撃つようにルーズベルト大統領に差し出したのだが、彼は「瀕死の熊を撃つのはスポーツマン精神に反する」として、子熊を撃つことはしなかった。
このことは美談としてワシントンポスト紙に掲載され、それを見たニューヨークの駄菓子屋さんは「くまのぬいぐるみを作れば売れるのではないか」と思い立つ。
ルーズベルト大統領は「テディ」というニックネームで呼ばれていたため、「テディ」という名前のくまのぬいぐるみを作って店頭で売り出すことにしたところ、そのぬいぐるみ(テディベア)は安らぎを与える存在としてアメリカ中の人気者になった。
そして現在ではテディベアは国外にも広まり、「くまのぬいぐるみ=テディベア」と認識されるまでになったのである。
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【追加雑学①】テディベアには人を癒す効果がある!?
なんとテディベアには人を癒す効果があるともいわれていて、実際に海外では多くの現場で活躍している。
アメリカの警察では心に傷を負った子供がその経緯を話す手助けのツールとしてテディベアが使われているし、ドイツでは病院に行く子供の不安な心を落ち着かせるために救急車にテディベアが乗っていることもある。またテディベアの「茶色」という色は人に安心感を与えるらしい。
アメリカのお店になるが、オリジナルのテディベアを作成できるお店の動画も発見した。「自分好みのテディベアに癒されたい!」と思っている方は行ってみるといいかもしれない。
【追加雑学②】欧米では赤ちゃんに初めての友達としてテディベアをあげる
また、欧米では赤ちゃんにテディベアをあげるという風習がある。赤ちゃんが生まれて初めて手にするテディベアは「ファーストベア」と呼ばれていて、「赤ちゃんの初めての友達」となる。
欧米は日本より早く自立をうながす傾向があるので、その子育ての方法にもテディベアがひと役買っているらしい。
雑学まとめ
今回は「くまのぬいぐるみ全般がテディベアと呼ばれている理由」の雑学をご紹介した。まさか、大統領の熊狩りがきっかけで生まれた単語だったなんて知らなかった…。
テディベアは、子供だけでなく大人にも人気が高い。仕事や家事、人間関係などに疲れてしまった…という人はテディベアの癒しの力を借りてみてもいいかもしれない。
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