台所の砂糖がカチカチにかたまっていた経験はないだろうか? まるで石のようにかたく、スプーンで砕こうとしてもなかなかほぐれない。一気にテンションだだ下がりである。
実は、固まった砂糖を簡単にサラサラにする方法があるのだ。しかも、その方法は1つではない! 時間がかからず、お金も力もいらない。まるで魔法のような方法についての雑学を紹介していくぞ。
【食べ物雑学】固まった砂糖をサラサラに戻す方法とは?
【雑学解説】固まった砂糖をサラサラに戻す方法5つ
砂糖が固まる主な原因は、「乾燥」である。
砂糖をサラサラに戻すためには、乾燥で失われた水分の補充が必要となる。これをふまえたうえで、5つの方法を見ていこう。
霧吹きで水をかける
砂糖全体に霧吹きで水をシュッとかけ、密封しておく。たったこれだけで砂糖はサラサラに戻る! 簡単すぎて拍子抜けしてしまいそうだ。
ただし、水のかけすぎには注意しなければいけない。いくら砂糖が乾燥しているからといって、何度も水を吹きかけると、ベタベタになってしまうからだ。少量で十分である。
キャベツの葉を入れる
霧吹きがないときは、キャベツの葉を1枚ちぎって、砂糖の容器に入れておくと同じような効果が期待できる。キャベツに含まれる水分が、砂糖のほうに移動してくれるからだ。
ただし、霧吹きと比較すると水分調整が難しく、失敗するリスクがあるので注意しよう。
食パンをちぎって入れる
食パンを細かくちぎり、砂糖の容器に入れて5~6時間ほど放置しておく。食パンに含まれる水分が砂糖に吸収されて、サラサラになるのだ。砂糖1kgにつき食パン1枚が目安となる。
こちらは、具体的なやり方をまとめた動画だ。
食パンは、もう少し細かくちぎるものだと思いこんでいた。細かくしすぎると取り出しにくくなるので、動画くらいの大きさがちょうどいいのかもしれない。
冷凍庫→常温
砂糖を容器ごと冷凍庫に入れて2時間ほど待つ。冷凍庫から取り出し、フタを開けて常温のまま30分間放置する。
すると特に手を加えたわけでもないのに、スプーンですくうとサラサラの砂糖に戻っている! これは感動ものだ。
電子レンジで加熱する
今すぐに砂糖を使いたい場合は電子レンジを活用しよう! 砂糖を耐熱皿に移して1分ほど加熱する。砂糖同士をくっつけていた微量の水分が蒸発することで、砂糖がサラサラの状態に戻ってくれるのだ。
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【追加雑学①】固まった塩をサラサラにする方法は?
塩も砂糖と同じようにカチカチになる。ただし、砂糖と同じ方法ではサラサラになりにくい。これはなぜなのだろうか…?
実は、砂糖と塩ではカチカチになる原因が異なるのだ。砂糖の最大の敵が「乾燥」であるのに対し、塩の最大の敵は「湿気」なのである。
つまり、塩をサラサラにするためには、湿気をとり除く必要がある。塩をサラサラにするおすすめの方法は、以下のとおりだ。
- 電子レンジで1分間加熱する
- フライパンで軽く炒る
- 容器に米粒を入れておく
- 容器に乾燥パスタを入れておく
電子レンジは砂糖と塩、どちらにも使える方法ということになる。覚えておくと役立ちそうだ。
砂糖も塩、どちらも同じ方法で解決できると思い込んでいる人が多そうだ。実は自分もその1人である。危ない、塩にも霧吹きで水をかけるところだった…。
【追加雑学②】砂糖が固まってしまう理由とは?
最初に解説したように、砂糖が固まる主な原因は「乾燥」である。では、砂糖が固まるメカニズムをもう少し詳しく見ていこう。
砂糖は元々くっつきやすい性質なのだが、仕上げに糖蜜を吹きかけることでくっつきにくくしている。ところが、乾燥によって糖蜜の水分が失われると再結晶化してしまうのだ。
少しでもかたまりにくくなるように、製造過程でひと手間くわえてくれていたなんて…。砂糖がカチカチになるたびに、「これどうにかならないの」と文句を言っていた自分が恥ずかしい!
固まった砂糖をサラサラに戻す方法|雑学まとめ
今回の雑学では、固まった砂糖をサラサラに戻す方法を紹介してきた。どの方法も簡単すぎて拍子抜けしてしまった。今までスプーンでガリガリやっていたのはなんだったのだろう…。
ちなみに、砂糖は密閉性の高い容器に入れておけば、カチカチになりにくい。夏場は冷蔵庫で保存するのもおすすめだ。これらの防止対策もぜひ試してみよう。