アメリカやロシアに生息する「ヘラジカ」を知っているだろうか?
そう、お気付きのとおりシカの仲間だ。しかし、日本いるようなシカとはひと味ちがう。もしも奈良公園のシカが「ヘラジカ」だったら、あっという間に観光客は来なくなり、奈良公園は立ち入り禁止区域になるだろう。
一歩間違えれば、自分が鹿せんべいになってしまうかもしれない…。今回の雑学ではそんなヘラジカについて迫る!
【動物雑学】ヘラジカの大きさやスピードがすごい
【雑学解説】ヘラジカの身体能力が恐ろしい
ヘラジカの主な生息地はアメリカ北部・カナダ・スウェーデン・ノルウエー・フィンランド・ロシアである。
呼び名はユーラシア大陸では「エルク」・北アメリカでは「ムース」と異なる。8〜15年ほどの寿命で、木の枝・水草を食べて生きている。
それで、普段のシカとどう違うのだとお思いだろう。本番はここからである。
クマよりも大きく、そして重たいヘラジカ
ヘラジカの体長は大きいもので3メートル、体重はなんと800キロにもおよぶこともある。目の前に来たら死を覚悟してしまいそうな、北海道に生息しているヒグマの重い個体でも400キロだ。それが2頭分である。
で、でかい…こんな動物が普通に歩いているのか。「ヒグマって案外小さい!」と錯覚してしまいそうな大きさである。
追いかけられたら最後!?ヘラジカの 驚異のスピード
体重800キロなら、牛のように動きもさぞゆっくりだろうと思ってしまう。
このヘラジカ、なんと時速72キロメートルのスピードで走ることができる。恐るべき身体能力だ! さらに、機嫌が悪いときには、人に突進してくることもあるというから驚きである。
これでは、ブレーキなしで車が走ってくるのと変わらない。
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ヘラジカによる死者が年間250人
アメリカでは運転中にヘラジカと接触し、年間250人が命を落としている。それもそのはずだ、相手は一般道の最高時速をゆうに超えた速度である。
ぶつかったヘラジカはフロントガラスに倒れてくるため、エアバッグも意味がないそうだ。
恐ろしすぎるヘラジカ…。動物を車で引いてしまう悲しい事故は世の中にあると思うが、逆にこっちが轢かれそうである。
【追加雑学】ヘラジカテストという車の運転試験がある
スウェーデンでは、車の安全評価の一環で「ヘラジカテスト」があるらしい。70〜100キロのスピードを出し、障害物を急ハンドルで避けて行くというものだ。
色々突っ込みどころが多いテストである。ちなみにメルセデスベンツがテストを受けてみたところ見事に横転したらしい。
雑学まとめ
今回の雑学でヘラジカのすごさをお分かりいただけただろうか? とんでもなく恐ろしいが、見てみたい気もする…。
現在、日本の動物園にヘラジカは1頭もいない。もしも、ヘラジカが日本に来た際には、その迫力を「檻ごしに!」体感してみてほしい。
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