サバにイワシにサンマ…お手頃価格で手に入り、栄養満点でしかも美味い! 庶民にとって青魚はとってもありがたい食材である。
ところで彼らが青魚と呼ばれる理由は、もちろん青い体をしているからだ。見慣れてしまっているので、いきなり赤くなられたりするのも困るが、それにしてもなぜみんな揃いも揃って青いのだろう?
真相に迫るとこの色には、海の中でも彼らが暮らしているその場所に関係があったぞ!
【動物雑学】青魚が青い理由とは?
【雑学解説】青魚の体の色は、外敵へのカモフラージュのためだった!
青魚が青い体をしているのは、ズバリ外敵から身を守るためである。
青魚は海の中でも表層付近を泳ぐ特徴をもっているため、上空からの捕食者に狙われやすい。その点、青い体をしていれば海の青さに溶け込み、その姿を隠すことができるのだ。つまり兵隊が迷彩服を着るのと同じ理屈である。
しかし青魚を見ていると、青いのは背中だけだ。カモフラージュのためというなら、全身青い方がいいような気もするが…。
これにもわけがあって、青魚より深い水深を泳ぐ魚たちが見上げたとき、差し込んで来た太陽の光は白く映る。その光に溶け込んでしまえば、海中から狙われる確率も下げられるのだ。
以下の動画はイワシの魚群を捉えたものである。たしかにお腹がキラッと光っているのがわかる。これで差し込んで来た光と同化するのか!
【追加雑学】青魚の特徴とは?
青魚、青魚と簡単に言っているが、実は青魚に明確な定義はない。以下のような特徴をもつ魚たちが、青い体をしていることが多いため、そういった呼び方をされているだけだ。
- 海に住んでいる
- 表層付近を群れで回遊する
- 食物連鎖の下位に位置している
食物連鎖の下位…つまり基本は食べられる側だから、体の色でカモフラージュする必要があるのだろう。
ちなみに主な種類を挙げると以下の通りだ。
- ニシン
- イワシ
- サンマ
- マアジ
- サバ
食べられる側といわれて納得の、食欲をそそるラインナップである…。
雑学まとめ
青魚の体が青いのは、海に溶け込んで上空の鳥に狙われにくくするため。またお腹が白いのは海中の外敵から身を守るためだった。魚群を作ることにしてもそうだが、その生態には海の表層で生き残るための秘密がいくつも隠されているのだ。
魚を食べると賢くなるとはよくいったもの。当の本人たちも賢く海を泳ぎまわっていたのである!