白い恋人という食べ物をご存知だろうか。クッキーにチョコレートが挟まっており、シンプルながらかなり美味しい、北海道のお土産としておなじみのお菓子だ。
みなさんも1度は食べたことがあるのではないだろうか。
実はこの類似品の「○○恋人」という商品が、なんでも全国にたくさんあるとか…。本当なのだろうか。気になったので、今回の雑学ではこれについて調べてみたぞ。
【食べ物雑学】「白い恋人」の類似品が大量にある
【雑学解説】「○○恋人」という商品がたくさんある!
白い恋人とはいえば、白いクッキーに白いチョコレートが挟まっているお菓子だ。白一色のその見た目は、北海道の雪を連想させる。
白い恋人の類似品には、
- 青森の恋人
- 秋田の恋人
- 宮城の恋人
- 静岡の恋人
- 鳥取の恋人
- 高知の恋人
- 鹿児島の恋人 …etc
ここで全てを紹介することは割愛させていただくが、こんな感じで「○○恋人」という類似品が全国各地にある。誰がどう見ても、白い恋人のパクリだと分かる商品名だが、大丈夫なのだろうか。
中身はそれぞれちょっとずつは違うらしいので、例にあげたものを見ていこう。
青森の恋人
青森の恋人は、白い恋人と同じ形状のクッキーに、りんごクリームが入っている。青森の名産といえばりんごだからそれをサンドしたのだろう。そして商品のパッケージには「ねぶた祭り」のイラストが描かれている。
うーん、青森らしさを出そうとする努力は見て取れるが、やっぱりパクリだという印象が拭えないな。
秋田の恋人
秋田の恋人はパッケージに「なまはげ」が描かれている。こちらに至っては中身は白い恋人と全く一緒だ。ホワイトチョコが挟まれている。
宮城の恋人
宮城の恋人には、伊達政宗が描かれている。こちらも本家よりちょっと小さいぐらいで、中身は同じ。いや、パッケージを変えれば良いってもんじゃないと思うぞ……。
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【追加雑学①】かつて白い恋人のパクリとして訴えられた例がある
こんなにたくさん「○○恋人」という商品を出して大丈夫なんだろうか。訴えられやしないのだろうかと心配になる人もいるだろう。そんな中、実際に訴えられた例があった。
ニュースにもなったためご存知の方もいるかもしれないが、吉本興業が出した「面白い恋人」という商品が、パクリだと訴えられたのだ。
面白い恋人…白い恋人に「面」を足しただけの商品だ。だが、一応これはパクリではなくパロディだと吉本興業は主張していた。実際に面白い恋人は、白い恋人をもじって笑いを取ろうとした商品であり、たしかにパクリというよりはパロディに近いのかもしれない。
結局、吉本興業は訴えられはしたものの、最終的には白い恋人の製造業者である石屋製菓と和解した。面白い恋人はパロディ商品として認められたのだ。
これにて一件落着…。
ん? 待てよ。ひょっとして、面白い恋人を公認したせいで、他の業者も「じゃあうちの商品も大丈夫だな」と思って、「○○恋人」という商品を出しまくってるんじゃないだろうか。
たしかに1度認めてしまったら、もう他のものを訴えるわけにはいかなくなる気もする。白い恋人の類似品がたくさんある理由はこれなのかもしれない。
【追加雑学②】パクリとパロディの違いって何?
そもそもパクリとパロディの違いってなんだろう。
パロディとは一言でいうと「作品を面白く使っていますよ」という意味だ。面白い恋人みたいに、白い恋人をただ真似ているのではなく、元の商品名をみんなが知っていることを前提にして笑いを取りにいっている。
対してパクリとは、既存のものに似た作品やネタを作ることだ。みんなが元の商品名を知らないことを前提に、こっそりと似た商品を作ることである。つまりパクリとパロディはやっていることが全く違うということだ。
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雑学まとめ
いかがだっただろうか。本記事では、白い恋人の類似品についての雑学をご紹介した。まさか白い恋人の類似品が、全国にこんなにたくさんあるなんて衝撃的だった。
ところで、類似品は「(地名)の恋人」となっているのに、白い恋人は「北海道の恋人」ではないのだろうか…。
みなさんも旅行に行ったら、白い恋人の類似品を探してみてはいかがだろうか。