運動会やオリンピックの花形種目ともいえるリレー。そこで最も注目を集めるのは「アンカー」だ。
選ばれしものだけが授かることのできる称号。もし、あなたが運動会のリレーでアンカーを任されていたとしたら、クラスの英雄のように扱われていたに違いない。
しかし、なぜリレーの最終走者をアンカーと呼ぶのか、知らない人も多いのではないだろうか?
もしこの雑学を知っていたら、あなたはアンカーに勝るとも劣らない、クラスの人気者になることができるだろう。
【スポーツ雑学】最後に走る人を「アンカー」と呼ぶ由来
【雑学解説】由来は綱引き!「アンカー」には「錨」という意味がある!
リレーで最後に走る人が「アンカー」と呼ばれるのは誰しもが知っていることだが、実はもともとは、綱引きで最後尾を務める人のことを「アンカー」と呼んでいたことに由来するのだ。
ではなぜ綱引きの一番後ろの人をアンカーと呼ぶのか? その由来はアンカーという言葉の意味にあった。
アンカーを英語にすると「anchor」
つづりが難しいのはさておき、意味は「錨(いかり)」である。ピンとこない人もいるかもしれないが、錨は船が流されないようにするために、停泊中に水中へ沈めておく重りのことを指している。
言葉の意味はご理解いただけたと思う。今度は度綱引きの絵を頭に思い浮かべてみてほしい。
全員でえっさかと引いてるなか、最後尾の人だけは腰に綱を巻き付けて、引っ張られないようにふんばっているのではないだろうか? その姿はまさに船における錨と同じ!
このことから綱引きで最後尾を務める人はアンカーと呼ばれるようになり、それが転じてリレーの最後の人も「アンカー」と呼ばれるようになっていった。
もはや、本来の意味である錨とはまったく関係なくなってきていることに関しては触れないでおこう。
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【追加雑学】こんなところにも「アンカー」が!
スポーツの世界以外にも、意外なところで「アンカー」と呼ばれる人がいる。それが「アンカーマン」だ。
アンカーマンとは雑誌・週刊誌などで、取材記者の原稿をもとに最終仕上げをする編集者のことを指す。
また、ラジオ・テレビのニュース番組などのメインキャスター・総合司会者のこともアンカーマンと呼ぶのだとか。最終的に話をまとめる役割があるからということだろうか。
雑学まとめ
ここまで、最後に走る人を「アンカー」と呼ぶ由来について調査してきた。アンカーの由来が、リレーとは無縁のように感じる綱引きからきているというのだから驚きだ。
リレーのアンカーを務めてみたい人は、この雑学を披露すればもしかしたら起用されるかもしれない。ぜひためしてみてほしい。