赤ちゃんは、なにをしても可愛い。笑っても泣いても、寝返りを打ってもハイハイしても、それだけで周りの大人たちは歓声をあげ、メロメロになる。無邪気で無防備な、無条件に守りたくなる存在、それが赤ちゃんだ。
とはいえ赤ちゃんを一番身近で世話し育てている親たちには、いろんな苦労もある。おむつを替えたりミルクをあげたり、夜中でも赤ちゃんが泣けば飛び起きる。まさに赤ちゃん中心の生活である。
赤ちゃんはまだ繊細でか弱いので、健康にも注意が必要だ。汚れたり濡れた服のままでいるとよくないので、一日のうちに何回も着替えさせることもある。なにもしてなくても、よだれでべちゃべちゃになってしまうときもあるからだ。
よだれを垂れ流して許されるのは、無条件に可愛い赤ちゃんぐらいだ。それにしても、赤ちゃんはなぜそんなによだれを垂らしてしまうのか? 今回はそんな赤ちゃんのよだれについての雑学をご紹介するぞ。
【人体雑学】赤ちゃんがよだれを垂らしてしまう理由とは?
【雑学解説】赤ちゃんがよだれを垂らすのは、筋肉と脳の発達が未熟だから
まずよだれとはなにか。簡単にいうと唾液である。唾液は消化を助け、菌の侵入を防ぎ口の中の清潔を保つのに必要なものである。赤ちゃんは特に菌から身体を保護する必要があるので、よだれもたくさん出る。
なぜ普通の大人はよだれを垂らさずにいられるのだろう。それは通常無意識に口を閉じ、唾液を自分で飲み込んでいるからだ。逆に眠っていて意識がない状態だと、大人でもよだれを垂らす。
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しかし赤ちゃんの場合、口の周りの筋肉が未発達なため、口を閉じていることができない。そして、よだれが口に溜まったのを感知して飲み込むという、脳の伝達経路も未熟なため、口の外に流れ出てしまうのだ。
体の成長と共によだれも垂らさなくなっていくので心配いらない。とはいっても、日々拭いても拭いてもとまらないよだれに、困っているお母さん方もいるだろう。では、よだれの対処法について見ていこう。
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【追加雑学①】よだれが多くなる時期と対処法
一般的に赤ちゃんのよだれが出るようになるのは、生後2~3か月頃だ。離乳食を始める時期や、歯が生えてくる時期にはよだれの量も多くなる。だいたい1歳になる頃には唾液を飲み込む機能も発達し、よだれも落ち着いてくる。
とはいえ、これはあくまで平均的にということで、唾液の量も体の機能の成長にも個人差がある。3歳になってもよだれを垂らす子もいるが、心配はいらないようだ。
赤ちゃんのよだれの対処法としては、スタイ(よだれかけ)が一般的だろう。ただスタイをしていても、すぐによだれでびちゃびちゃになってしまうので、こまめに取り換えてあげなくてはならない。
赤ちゃんの肌は刺激に弱いので、自分のよだれでも荒れてしまう。顔がよだれで濡れたままにならないよう、柔らかいガーゼやタオルでふき取ってあげた方が良い。服に染みていたら、着替えさせてあげることも必要だ。
外出の際にも、替えのスタイや着替えを持ち歩くのがいいだろう。また汚れた服やスタイを入れる袋も持っていると便利だ。赤ちゃんの健やかな成長には、よだれへの理解と適切な対処法が不可欠なのである。
【追加雑学②】よだれを防ぐトレーニング
そうはいっても、あまりにもよだれが多すぎて困っているという親の皆さん。ぜひ試していただきたい方法がある。それは、口を閉じるための筋肉を鍛えるトレーニングだ。
赤ちゃんに鉄アレイとかで筋トレをさせるわけではないのでご安心を。赤ちゃん用の笛やラッパなどの楽器のおもちゃで、遊びながら口の筋肉を鍛えることができるのだ。
筋肉が発達してくれば、自然に口を閉じられるようになり、よだれが垂れないようになるのである。赤ちゃんも楽しく遊べて一石二鳥だ。
雑学まとめ
今回は赤ちゃんがよだれを垂らす理由についての雑学をご紹介した。赤ちゃんは筋肉や脳が未熟なので、不本意にもよだれを垂らしてしまっていた。でもよだれは体にとって必要なものなので、赤ちゃんの健康のしるしでもある。
赤ちゃんのよだれは筋トレで防げる。筋肉体操に赤ちゃんコースも取り入れていただきたいものである。
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