野球は本当に楽しい! バッターとピッチャーの1対1の攻防と思われがちだが、配球で揺さぶり、少し守る位置を変えてみたり、グラウンドにはバッター1人と守備につく9人の1球をめぐる駆け引きがある。
18.44メートルの心理戦ともいえるその駆け引きは、みるものを興奮させてやまない。何度でもいう! 野球は本当に楽しい!
しかし…野球をみていると、バッターが打ってもいないのにランナーが進塁していたり、飛んだ打球を捕ってもいないにもかかわらず、なぜかバッターがアウトになっていることがある…不思議だ…。
野球はたしかに、「投げて打って守って」とわかりやすいスポーツではあるものの、非常にとっつきにくいルールがあるのもまた事実…。しかも、そのとっつきにくいルール以外にも、ルールブックにすら書かれていないルールも存在するのだ!
ということで今回は、野球のルールに関する雑学を紹介していこう!
【スポーツ雑学】野球には暗黙のルールが非常に多い
【雑学解説】野球の暗黙のルールとは?
ルールブックにも書かれていないルール…つまり、いったもの勝ちということなのか…? 「わが球団のホームランは1本につき100点はいります」とかいわれたら、もう勝ち目がなくなる…。
もちろん、そういったことではないので安心してほしい。アンリトゥンルールというのは、負けているチームに追い打ちをかけたり、勝敗がほとんど決している試合で、個人の記録を優先したプレーをしないようにするために存在している。
「プロスポーツ選手ならマナーやモラルをもってプレーしましょうよ」というルールなのだ。あくまで個人やチームの良心に訴えるものなので、ルールブックにも記載がないわけだ。
野球の暗黙のルールをご紹介!
- 大量リードしているチームは、6回以降の攻撃でカウント3ボール0ストライクから打とうとしてはいけない。また、バントや盗塁も行ってはいけない。
- ノーヒットノーランや、完全試合を妨げるためのバントをしてはいけない。
- 投手は三振を取ったときやスリーアウトのときに、派手なガッツポーズを控えなければいけない。
- 対戦相手の投手が打席に立ったときは、厳しい内角(体に近いところ)に投球してはいけない。
- 選手はストライクやボールの判定について、自分の判断を審判にいってはいけない。
実際のところ、ここに書ききれないほど存在するのだが、大差で負けているチームに対する追い打ちや、記録がかかった試合を壊すようなことなど、スポーツマンらしからぬ行動はしないでおきましょう、というルールなのだ。
【追加雑学①】野球で暗黙のルールを破ったらどうなるのか?
ルールを破ると警告が出たり、退場処分になったりするのがスポーツの常であるが、暗黙のルールを破るとどうなるのか…。もちろん、ルールブックには載っていないのだから、一般的な処分にはならない。
闇のルールなのだから…恐ろしいことが待っているのか…社会的に抹殺されたりするのか…ゴミ収集車が自分の家のゴミだけ回収してくれなくなるとか…。
当たり前だがそんなことになるはずはない。しかし、かなり痛いことをされるのだ。ルールを破った罰は…報復死球やバット投げなどである。
報復死球は簡単。ルールを破った次の打席でわざとデッドボールを狙われるのだ。あんな石みたいなボールをわざと当てられるのか…。
しかし、バット投げとは…ルールを破ったのがピッチャーだった場合、打席に立たないこともあるし、立ったとしても、内角を攻められないのでデッドボールも当てにくい。
だから、空振りしたときに「手が滑った!」という感じでバットを投げるのだ。もしくは技術のある人なら、投げてきたボールをピッチャー目掛けて打ち返すぞ!
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【追加雑学②】実際に野球の暗黙のルールを破った瞬間をみてみよう
この試合は2007年4月19日に行われた、東京ヤクルトスワローズ対横浜ベイスターズの3回戦。
大量点差での盗塁でここまで大ごとに…。何よりも古田選手兼監督がこわい…。ちなみに古田選手兼監督は、この試合が記念すべき出場2000試合目のメモリアルデーだったのだ。
雑学まとめ
野球のルールについての雑学、いかがだっただろうか。野球にここまで暗黙のルールが多いとは…。破ったときのお返しが少し大人げない気もするが…。
しかし、そういったルールブックにはないルールに注目して野球を観戦すると、より緊張感をもって楽しめるかもしれない。なによりも、感情を出したいところで、グッとこらえて振る舞う選手の姿に感動すること間違いなし!
私なら調子に乗ってアンリトゥンルールを破って、デッドボールを当てられて泣くね…。もう間違いなく、泣く…。
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