今日はチャリンコで来たよ! …誰しも一度や二度はそんな会話をしたことがあるはずだ。そう、チャリンコとは自転車のことである。お母さんが乗っていそうなタイプの自転車を「ママチャリ」なんて呼んだりもする。
ところで、なぜ自転車のことをチャリンコと呼ぶのかご存知だろうか。「考えたこともない…チャリンコはチャリンコだし…」と言いたいところだが、その語源を辿ってみると、なるほど興味深い。
なんと、チャリンコのルーツは韓国語だという。今回はそんなチャリンコの語源に関する雑学を紹介していくぞ!
【生活雑学】自転車のことを「チャリンコ」と言う語源と由来とは?
【雑学解説】「チャリンコ」の語源と由来は韓国語?
自転車に対するチャリンコという呼び名は戦後、急速に広がったと考えられている。明確な時期ははっきりしないが、1960年代にはすでに、東京の下町にてチャリンコという呼び方が使われていたそうだ。
その後、1970年代に入ると、チャリンコという呼び名は爆発的に広がっていく。そのきっかけは、石ノ森章太郎・原作の「がんばれ!! ロボコン」という特撮番組にチャリンコという呼び名が登場したことだった。テレビの影響力はすごい!
そんなチャリンコの語源にはいくつかの説がある。その中でももっとも有力とされているのが、とある韓国語に由来しているという説だ。その韓国語とは「チャジョンゴ(자전거)」である。
「チャジョンゴ」とは、韓国語でずばり自転車を意味する言葉である。チャジョンゴがチャリンコ…。なんだか無理矢理な気もするが…似ているといえば似ている。
しかし、この説で確定というわけではない。
スポンサーリンク
「チャリンコ」の語源と由来は擬音?
2つ目の説は擬音説である。自転車のベルが「チャリン」と鳴ることから、チャリンコと呼ばれるようになったという説だ。
こちらは、いろいろな自転車のベル音を収録した動画だ。かなりマニアックな動画である…。
最近の自転車のベルはいろいろな音がするが、昔ながらの自転車はやはり「チャリン」である。懐かしい! 自転車のベル音から呼び名がついた説のほうが、韓国語というより腑に落ちる感じもある。
「チャリンコ」の語源と由来はスリ?
3つ目の説は、かって「子どものスリ」を指していたチャリンコという言葉が、なぜか自転車を指すようになったという説だ。
戦後、浮浪児となった子どもたちが行うスリを「チャリンコ」と呼んでいたという。この意味で使われるチャリンコという言葉の歴史は古く、なんと江戸時代から存在していたとも。
なぜ子どものスリを意味するチャリンコが、自転車を指す言葉になったのか…。その辺りの説得力には欠けるが、一応候補にはあげられる説である。
「チャリンコの語源」の雑学まとめ
今回は、チャリンコの語源に関する雑学を紹介してきた。韓国語の「チャジョンゴ」が語源になっているという説が有力だが、ほかにも「擬音語説」や「スリ説」があることが分かった。
チャリやチャリンコという言葉は広く浸透しているのに、その語源については結局はっきりしていない。そもそも語源を意識する人も少ないから、はっきりしていないのかも…。