皆さんは、日本で一番プロ選手が多いスポーツは何か、と聞かれたらなんと答えるだろうか。人気が高くチーム数も多い、野球やサッカーと答える人が多いのではないかと思う。
しかし答えはそのどちらでもなく、日本で一番プロ選手が多いスポーツは競輪なのである。びっくりして顎が外れただろうか。
今回は意外に最もプロ選手が多い驚きの競技、競輪の雑学を紹介するぞ!
【スポーツ雑学】日本で一番プロ選手が多いスポーツは競輪
【雑学解説】さすが日本一!プロ競輪選手は2,000人以上もいる
2018年12月31日時点で、日本のプロ競輪選手は2,330人である。競輪はどちらかといえばマイナーなスポーツで、ギャンブルが好きな人しか普段はレースを見ないだろう。そのようなスポーツであるのにプロ選手は2,000人以上もいるのだ。
他のスポーツと比べてみると、プロ野球選手の数は2018年2月時点では905人しかいない。ちなみにプロサッカー選手は1,900人程度である。野球やサッカーと比べても人数は多く、全てのプロスポーツ選手のなかでも数が多いことがわかる。
しかし競輪選手の数は年々減少傾向であり、10年前は3,000人を超えていたのだ。相次ぐ競輪場の閉鎖や、団塊の世代が一気に引退したことなどを理由に大幅な減少を迎えたのだが、競輪はいまだプロ選手をたくさん輩出しているスポーツであることが分かる。
ちなみに競輪選手になるには、国家試験の競輪選手資格検定に合格する必要がある。試験に合格するためには、日本競輪学校という育成機関に入り、研修や訓練を受けねばならない。学校を卒業し資格に合格すると、全国いずれかの選手会に登録され、晴れて競輪選手となるのだ。
こんな険しい道のりを乗り越えなくてはいけないのに、なぜプロ競輪選手を志す者が多いのだろうか。それはズバリ、競輪選手は年収が高いからだ。競輪選手の平均年収は約1,200万円といわれている。一般的なサラリーマンの平均年収は約430万円であるから、その3倍近く稼げるのだ。
【追加雑学①】他スポーツから競輪に転向した選手も多い
2,330人いる競輪選手の経歴はさまざまで、他スポーツ選手から競輪選手に転向するケースも多い。驚くべきことに、他スポーツでオリンピック金メダルをとったのに、競輪へ転向した選手もいる。西谷岳文選手は、1998年長野オリンピック・スピードスケート500mで金メダルを獲得したが、2008年に競輪へ転向した。
ウェイトリフティングでアテネオリンピックに出場した今村俊雄選手も競輪に転向している。また、プロ野球選手から競輪に転向した人もいる。2001年にドラフト3位でヤクルトスワローズに入団した松谷秀幸選手は、現在競輪選手として第一線で活躍を続けている。
このように、競輪には別スポーツから競輪に転向してきた「スポーツエリート」が多いのである。
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【追加雑学②】競輪選手になるには1年間坊主になる必要がある
競輪選手になるためには、競輪学校を卒業しなければならないことは述べたが、競輪学校では卒業するまで1年間坊主にしなければならない。
競輪選手を目指すのはハードルが高いため、まずは気合いのしるしとして頭を丸めるのがしきたりである。
【追加雑学③】競輪レースの前日は携帯没収
レースの前日に競輪場に入ると、管理下に入ったとみなされ携帯が没収されてしまう。その後、翌日のレースが終わるまで携帯を触ることは許されない。
前日には身体検査などを受けなくてはならず、なかなか厳しいルールが課せられている。
雑学まとめ
競輪についての雑学、いかがだっただろうか。日本で一番プロのスポーツ選手が多いのは競輪であり、その数は2,330人である。プロ野球選手の約900人、プロサッカー選手の約1,900人と比べても高い数字であることが分かる。
競輪は野球やサッカーと比べてマイナーなイメージだが、平均年収は1,200万円と高く、人気のスポーツなのだ。他のスポーツで活躍していたのに転向してきた「スポーツエリート」も多いのが競輪の特徴でもある。
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