普段なにげなく渡っている橋に、入口と出口があるなんて本当だろうか?
お散歩していても特に橋をじっくり見ることはないのだが、なにか「こっちが入口です!」って見分けることができるような目印ってあったっけ…?
とっても気になるので、今回の雑学では本当に橋には「入口」と「出口」があるのかを紹介するよ!
【ルール雑学】橋には「入口」と「出口」がある
【雑学解説】橋の「入口」と「出口」はどこで見分ける?
普段なにげなく通っている橋だが、その橋に入口と出口があるなんて驚きだし、そもそも橋に入口と出口があるなんて考えたこともない! という人のほうが多いのではないだろうか?
しかし、橋には明確に入り口と出口が存在するのだ!
- 橋の名前が漢字:入口
- 橋の名前がひらがな:出口
橋の名前が書いてある板を「橋名板(きょうめいばん)」というが、橋の名前を漢字とひらがなで書いてあるのは見たことがあるが、「誰でも読めるようにひらがなで書いてあるんだなー」くらいにしか思っていなかった。
それがまさか、橋の入口と出口を見分けるポイントだったなんてびっくりだ!
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【追加雑学①】橋に入口と出口がある理由とは?
そもそも、なぜ橋に入口と出口の区別を付けたのだろうか?
その理由は、橋名板を設置する位置にルールがあるから!
そもそも道路には起点と終点がある。
大正時代には、「すべての道路の起点は東京日本橋にある」とされており、日本橋に近いほうを起点、反対に日本橋から遠いほうを終点と呼んでいた。
しかし現代では、下記の通り、国道の路線を指定する政令で起点・終点を決めているそうだ。
起点と終点の取り方については、道路法第5条第1項に掲げる指定基準の各号で示されている重要都市、人口10万以上の市、特定重要港湾、重要な飛行場または国際観光上重要な地などが「起点」に該当し、それらと連絡する高速自動車国道または道路法第5条第1項第1号に規定する国道が「終点」となるのが一般的な事例です。
橋に話を戻すと、漢字で書かれた橋名板は道路起点側から見て左側に設置し、逆にひらがなで書かれた橋名板は道路終点側から見て左側に設置するルールになっている。
つまり、漢字表記の起点側が橋の入口、ひらがな表記の終点側が橋の出口、ということになるのだ。
しかし、調べていくとこのルールは全国共通ではないらしい。
たとえば徳島県では、県庁に向かって立って橋を見たときの左側に漢字の橋名板を、県庁を背にして見たときの左側にひらがなの橋名板を設置するそうだ。
県庁の存在感スゲえ。
例外も少なからずあるっていうことだね! もし橋を見る機会があったらぜひ確認してみてほしい!
余談だが、漢字表記の橋名板の対向車線側には河川名が書いてある。ひらがな表記の橋名板の対向車線側にはその橋が作られた竣工年月が書いてあるので、覚えておけばそれでも見分けがつくぞ。
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【追加雑学②】入口と出口がない橋が存在する
すべての道路の起点、国道1号線の起点にある「日本橋」には、入口も出口も存在しない。
日本橋には、橋の真ん中に道路元標(Kilometer Zero)があり、南北対称に設置された橋名板は、漢字表記とひらがな表記の2種類しかない。
どちら側から来ても、橋の左側にはひらがなで「にほんはし」、右側には漢字で「日本橋」と書いた橋名板が設置されている。
ちなみにこの文字は第15代将軍徳川慶喜が書いたというから驚きだ。
橋の名前のルール
橋の名前の「○○橋」は、「○○はし」と濁点をつけずに書く。これは川の水が濁らないようにという意味が込められているのだ。
しかし、習慣的に決められたということもあって、濁点のついている橋名板もある。各都道府県の道路建設課などによってルールが決められているようだ。
雑学まとめ
橋には入口と出口があるという雑学、いかがだったかな?
普段なにげなく渡っている橋に入口と出口があったのには驚いたし、かつてすべての道路の起点が日本橋だったというのにも驚いた。
橋の名前が川がにごらないように「○○はし」と書くというのも、なんだか日本らしくて良い感じだ。
漢字側が入口、ひらがな側が出口と覚えておいて、通勤やお散歩のときなんかにちょっと目をとめてみると、おもしろいかもしれないね!
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