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聖書で発見!"豚に真珠"の由来はイエス・キリストの言葉だった

雑学カンパニー編集部

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「豚に真珠」はイエス・キリストの言葉という雑学

豚に真珠」ということわざ、皆さんは聞いたことがあるだろう。「どれだけ貴重なものでも、価値の分からない者には与えては意味がない」という意味。

たしかに豚に真珠を与えても、真珠の価値には気づかないはずだ。食べ物と間違えて飲み込んでしまうだろう。

さて、この「豚に真珠」ということわざの由来はどこから来ているのだろう。気になったので雑学として調べてみた。その由来は意外や意外、あんな人から…。

【世界雑学】「豚に真珠」の由来は聖書から!イエス・キリストの言葉だった

ロバート
『豚に真珠』って、『豚は真珠を食べれない』っていう意味だろ?
エイミー
ロバート、アンタにとって目の前のその辞書は『豚に真珠』みたいね…。まぁいいわ。この言葉の由来は、新約聖書のなかの『聖なる物を犬に与えるな。また真珠を豚の前に投げるな』っていう文章が由来なのよ。

【雑学解説】聖書に書かれていた「豚に真珠」

聖書に書かれていた「豚に真珠」についてのトリビア

「その価値が分からない者には価値があるものを与えるな」という、わりときつい意味をもつ「豚に真珠」ということわざをイエス・キリストが思いついたとは意外であろう。

キリスト教徒によって書かれた新約聖書の「マタイの福音書第7章6節」には、たしかに「聖なる物を犬に与えるな。また真珠を豚の前に投げるな」とある。ちなみにそのあとの言葉は、「彼らはそれを足で踏みつけて、あなたがたを攻撃してくるだろう」と書かれている。

このように、豚と犬の扱いはひどいものだ。聖書全体を通して、豚は計8回・犬は計13回使われているのだが、いずれも酷い嫌われようなのだ

ロバート
OH…そいつはかわいそうだな。犬は人間の友達だし、豚は美味しいのに…。
エイミー
豚に対する論点、ずれてないかしら?

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キリスト教では豚は不浄な動物といわれていた

特に、豚は不浄な動物。穢れたもので、救いがたい愚かな存在と扱われている。キリスト教のもととなったユダヤ教でも、豚は不浄なものとして食べることを禁じられている。

ここまで豚が嫌われるようになった要因としては、飼育にコストがかかったためだといわれている。牛や羊などの草食動物とは違い、豚は雑食。食肉用として太らせるためには、人間の食べ物を与えなければならなかったのだ。

このような事情から「豚=価値がないもの」となり、そのような価値のないものに真珠を与えても意味がわからず、攻撃されたと思って仕返してくるぞ! と、たとえ話で豚を使ったのだそう。

豚が酷評されすぎて可哀想だが、たしかにキリストの言うことは正しいように感じる。

エイミー
逆に豚にとって、真珠はなんの価値のないものだけどね。

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【追加雑学①】猫に小判の由来は?

猫に小判の語源についてのトリビア

「豚に真珠」と同じ意味の言葉に「猫に小判」があるが、こちらの由来についても調べてみた。

その由来は小判を使っていた江戸時代、「猫に小判を与えても、その価値が分からず無意味である」というところからきている。

豚に真珠とほぼ同じような由来だが、なぜこちらは猫を使っているのだろう。それは、猫が人間の生活に最も身近な生き物だったためだ。みんなが知っている動物を使ったほうが、生活に密着した言葉になりやすいだろう。

さらに、猫は自由気まま。こちらの思い通りに動かない存在だということも、ことわざの意味にはマッチしている。

当時は「小判」が価値のあるものの代表で、「猫」が身近な存在の代表だったことから出来上がった言葉なのだ!

ロバート
西洋でも日本でも、『動物と貴金属/貴石』っていう組み合わせっていう共通点があるのは興味深いよな。

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【追加雑学②】名画「最後の晩餐」パンの種類でキリスト教が対立していた

名画「最後の晩餐」パンの種類でキリスト教が対立していたというトリビア

さて、次に紹介したい雑学は、キリストが描かれている絵についてである。

その絵とは、あのレオナルド・ダ・ヴィンチの最高傑作として名高いイタリア・ミラノの壁画「最後の晩餐」。そこに描かれている人物たちが食べているパンの種類が原因で、キリスト教が東西分裂の大喧嘩を起こしたことがあるのだ!

争点は「パンに酵母が入っているかどうか」だ。何だかとても些細なことだと感じられるが、キリスト教はこれが原因で約1000年もの間、対立していたのだ! 2016年に双方のトップが和解に応じ、決着がついた。

エイミー
奴隷だったユダヤ人がエジプトを脱出したことを記念する『過超祭』っていうお祭りの期間には、酵母なしのパンを食べる風習があるの。で、その前の食事風景なのか最中なのかっていう解釈でもめちゃったみたいなのよね。

3分25秒では鮮明に映った「最後の晩餐」が見られる。ご興味のある方はこちらの動画をどうぞ。

しかし、酵母が争いに発展するとは…宗教の世界は分からないものだ…。

雑学まとめ

今回の雑学はいかがだっただろうか? 「豚に真珠」という誰もが聞いたことがあることわざ。なんとその由来となったのは、聖書にでてくるイエス・キリストの言葉だったのである

まさかそんな高尚な存在が作りだした言葉だとは思わなかった。驚きである。

たしかにキリストのいうとおり、価値の分からない者にそれを与えても無駄なだけだろう。といっても、あまりにも豚をけちょんけちょんに貶しすぎな感はあるが、さすがキリストの教えである。

ロバート
オレ、『エイミーにダイヤモンド』だと思うぜ!あ、『エイミーの前ではダイヤモンドもかすむ』っていう意味だぜ?
エイミー
え、何言ってんの?ロバート、アンタひたすら気持ち悪いんだけど?

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