カルビー。その企業名を知らない日本人はほとんどいないだろう。また、多くの日本人が「ポテトチップス」や「じゃがりこ」などのカルビー製品を口にしたことがあるはずだ。
そんな超有名企業のカルビーだが、どうしてカルビーという社名になったのだろうか。社名が有名すぎて考えたこともなかったが、よく考えるとカルビーとはなんだ…謎の社名である。
もちろんカルビーという社名は適当につけたわけではない! しっかりと意味があるのだ。
今回は、カルビーにまつわる雑学を紹介していくぞ。
【食べ物雑学】カルビーの名前の由来は?
【雑学解説】カルビーは「カル」と「ビー」の造語
まずはカルビーの歴史について簡単に見ていこう。
カルビーは1949年(昭和24年)、広島県で松尾糧食工業株式会社として設立された。この社名は創業者の松尾孝氏からとったものである。
その後、1955年(昭和30年)に社名をカルビー製菓株式会社に改める。この頃、日本人の栄養不足が大きな問題となっていた。特に不足していたのはカルシウムとビタミンB1である。
カルシウムは骨や歯を形成するために欠かせない栄養素だ。また、ビタミンB1は不足することで脚気(かっけ)になるリスクが高まるため、こちらも欠かせない栄養素である。
このような時代背景を受けて、カルシウムとビタミンB1を補えるお菓子を作り始めたのであった。つまり、カルビーはカルシウムの「カル」とビタミンB1の「ビー」を合わせた造語だったのだ!
ちなみに、現在の社名であるカルビー株式会社に改めたのは1973年(昭和48年)のことである。
【追加雑学①】他のお菓子メーカーの社名
ロッテ・東ハト・ブルボン・カバヤ食品…。冷静に考えるとお菓子メーカーの社名はなかなか個性的だ。カルビーの社名が判明したところで、他のお菓子メーカーの社名についてもご紹介しよう。
株式会社ロッテ
まずは、「コアラのマーチ」でお馴染みの株式会社ロッテだ。この社名はゲーテが書いた『若きウェルテルの悩み』のヒロインの名前・シャルロッテからきている。
世界中の人を魅了した永遠の恋人、シャルロッテのように多くの人に愛されてほしいという思いが込められているのだ! ロッテのキャッチフレーズが「お口の恋人」なのも納得である。
株式会社東ハト
続いては「キャラメルコーン」で有名な株式会社東ハトだ。東ハトの創業時の社名は東京製菓であった。ただ、めちゃくちゃ無難な社名だったため、何社ともかぶってしまい社名変更をすることに…。初代社長が好きだった鳩を入れ、鳩印東京製菓に改めた。
ただ、鳩印東京製菓という名前は長すぎて非常に面倒であった。問屋たちは次第に「ハトトウ」や「トウハト」と省略するようになり、最終的には社名を東ハトに変更することになった。
まだまだ紹介しきれないが、今回はロッテと東ハトの由来について紹介した。気になる人は他のお菓子メーカーについても調べてみよう!
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【追加雑学②】カルビーの人気商品「じゃがりこ」の由来は?
話をカルビーに戻そう。カルビーには様々な商品があるが、その中でも若者を中心に支持されているのが「じゃがりこ」だ。これもなかなか面白い名前である。
じゃがりこの「じゃが」はじゃが芋のことだとすぐに分かるが、「りこ」とは一体何のことなのだろう? 実は、りことは開発担当者の友人の名前だったのだ!
当時じゃがりこの開発担当であった人物が、友人のりこさんにじゃがりこを食べてもらったところ、美味しそうに食べてくれたんだとか…。
つまり、「じゃがいも」+「(友人の)りこさん」でじゃがりこ、というわけである。単純すぎて少し笑ってしまった。りこさんもびっくりしたに違いない。
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こちらは、じゃがりこでポテトサラダを作っている動画だ。このように、じゃがりこを使ったアレンジレシピが話題となっている! じゃがりこが多くの人に愛されている証拠だ。
スナック菓子でポテトサラダができてしまうなんてお得だ! しかもかなり美味しそうである。ただし、カロリーは少し気になる…。
カルビーの雑学まとめ
今回は、カルビーの由来についての雑学をご紹介した。まさかカルシウムとビタミンB1からきているなんて思いもしなかった。現在、お菓子は嗜好品という位置づけなので、お菓子から栄養を摂取する発想はあまりない。
他のお菓子メーカーの由来もなかなか面白い。社名はその会社のイメージを大きく左右する。それぞれの社名に深い思いが込められているのだ。
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