ごはんにかけても美味い! おにぎりに混ぜ込んでも豆腐にトッピングしても美味い! ちっちゃい癖にめちゃめちゃうま味のある「ちりめんじゃこ」。
あの小さな魚にどんな秘密がつまっているのか、食いしん坊な筆者がお腹を鳴らしながら調べてみたぞ! この雑学を読むあなたも、読み終わったらその意外な真実に驚き、おまけにお腹がグーっとなること間違いなし!
【動物雑学】ちりめんじゃこってどんな魚?
【雑学解説】ちりめんじゃこは大きくなるとイワシになる!
皆さんは、ちりめんじゃこが成長した姿を見たことがあるだろうか。スーパーでよく見かけるあのカピカピの姿からは想像もつかないのだが、ちりめんじゃこは大きくなると…イワシになるのだ!!
いわゆる「ちりめんじゃこ」となるイワシは主なもので3種類いる。カタクチイワシ・ウルメイワシ・マイワシがそれである。この数種類のイワシは旬を迎える時期が異なるので、入れ替わるように市場に流通しているのだ。
このイワシたちはどのようなところで生まれ、どのような過程を経て「ちりめんじゃこ」となり食卓に並ぶのだろうか。ちりめんじゃこのことを知るには、まずは親であるイワシのことを知らねばならないだろう。数種類いるイワシの中から「カタクチイワシ」を例にご紹介しよう!
「カタクチイワシの稚魚」から「ちりめんじゃこ」へ!
カタクチイワシの主な日本の生産地は、愛知・愛媛・沖縄・静岡・兵庫・徳島・和歌山などの沿岸である。魚の卵やプランクトンを食べて育ち、一年もあれば成熟する。カタクチイワシの産卵は北の寒い海域では主に春から秋に、南の暖かい海域では一年中行われる。
産卵によって産まれ、稚魚の状態で捕獲されたカタクチイワシは、このあと塩水で煮るという工程に行き着くのだが…。その後の工程がふたつに分かれる。簡単に言うと、「干す」か「干さない」かである。
茹で上がったカタクチイワシは天日干しをされることにより中の水分が蒸発し、おなじみの乾いた状態になる。これによりカタクチイワシは名前も変わり、「ちりめんじゃこ」となるのだ!
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【追加雑学①】ちりめんじゃこの名前の由来
ちなみに、このちょっと耳慣れない名前にも由来はある。茹で上がった大量の小さな魚を広げて天日にさらして干す姿が、絹織物である「ちりめん」に見えることから来ているのだ。
ちりめんに見える雑魚(ざこ)。ちりめんざこちりめんじゃこちりめんじゃこ!
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【追加雑学②】天日に干さないとしらすになる
天日に干すことでちりめんじゃこになるのなら、干さなかったらどうなるのか、という疑問が湧いてくる。茹で上がったものを干さずにそのままごはんに乗せて、しょうが・しょうゆをかければ「釜揚げしらす丼」の出来上がり。
…そう。茹でてから干さないイワシは「しらす」になるのだ! カタクチイワシすごい! 超伸びしろある。
【追加雑学③】小さな魚だけど、どんな栄養があるの?
そんなちりめんじゃこだが、あの見た目でどんな栄養があるのか気になる人も多いのではないだろうか。なんか白いし小さいし、栄養なんてなさそうだとナメられがちなちりめんじゃこ。
ところが皆さん、驚くなかれ。ちりめんじゃこは我々が思っているよりポテンシャルの高い奴で、栄養価が高いのである。
- カルシウム…100グラムあたり520グラム含まれている。小さなお皿に1杯で1日分のカルシウムを摂取できる。
- ビタミンD…カルシウムを体内に吸収するために必要な栄養素。ビタミンDを一緒に摂取することにより効率よくカルシウムが獲れる。100グラムあたり61ug含まれている。成人に必要な1日のビタミンD摂取量は5.5ugなので、小皿1杯で余裕で摂取できる。
- DHA…脳の健康を保つために必要な栄養素。悪玉コレステロールを下げたり、中性脂肪を下げる。とくにちりめんじゃこは、骨を取らずにまるごと食べることができるため、他の魚よりもDHAを摂取しやすい。
雑学まとめ
今回の雑学はいかがだっただろうか。
あの小さいちりめんじゃこにこんな秘密があるとは驚いた。筆者は今朝も何の気なしに梅ちりめんをごはんにかけて食べたのだが、これほどの栄養価があると思っていなかった。
ちりめんじゃこに対する見方が変わった気がする今日この頃である。よし! 明日は「しゃけちりめん」をごはんにかけて食べよう!
みなさんも、ほかほかごはんのお供にどうぞ!