ゴキブリは非常に嫌われている。ゴキブリは、実害のない不快害虫と考える意見もある。しかし、日本では最も嫌われる害虫として、常にワースト1に名前が上がるのは間違いない。
そんなゴキブリだが、海外ではゴキブリの早食い大会というとんでもないものが開催されている。
ゴキブリの早食い大会で、死人が出たという噂も出回っていた。噂が流れたばかりのころは根も葉もない嘘だったのだが、10年以上後になって本当に死人が出てしまったという。一体死因は何だったのだろうか? ゴキブリの早食い大会に関するエピソードなどについての雑学をご紹介しよう。
【世界雑学】海外では「ゴキブリ早食い大会」がある
【雑学解説】ゴキブリの早食い大会で死亡者が出たことがある
海外ではゴキブリの早食い大会が行われている。しかも、生きたゴキブリを食べることが多いという。2001年には世界記録も樹立されており、早食い大会はそれ以前からも行われている。
2011年には、アメリカのシックス・フラッグス遊園地で、遊園地の年間パスを賞品にした大会が行われた。このときには、年間パスのためにゴキブリを食べて吐いてしまった女性もいたという。
翌年、フロリダ州のディアフィールドビーチにある爬虫類ショップでも、ゴキブリの早食い大会が開催されている。下の動画はこのゴキブリ早食い大会に関するものだ。
このときの商品は850ドルするニシキヘビだった。しかし、とんでもない問題が発生している。なんと、大会の優勝者が倒れて死亡してしまったのだ。
ゴキブリを食べても死ぬわけではない
ゴキブリを食べた人がゴキブリに胃を食い破られて死んだという都市伝説もあったが、ついに現実に起こったかと考えた人もいたようだ。しかし、実際のゴキブリはそんな恐ろしい生物ではない。胃を食い破る力もなく、胃酸の中で生きることができないとわかっている。
また、ゴキブリに毒はなく食べたところで何の害もないのである。もちろん、人間が飼育した衛生的に問題のないものという条件付きではあるが。
結局、優勝者の死因は窒息死ということで決着したようだ。虫の死骸が気道に詰まって死んだというのだから、考えてみると恐ろしい話である。
ゴキブリを食べたインパクトのせいか語られることは少ないが、実はゴキブリ以外にもこの大会ではヤスデとミミズも食べられていた。亡くなった人はヤスデを100匹食べていたという。下の動画はヤスデを撮影したものだ。
ヤスデは草食だが、体液には毒があるという。そのため、ヤスデの毒で死んだ可能性も疑われた。普通なら食べて死ぬような毒ではないのだろう。とはいえ、毒のあるヤスデの早食いが行われていたことも驚きである。
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【追加雑学①】ゴキブリを食べる国は珍しくない
ゴキブリの早食い大会と聞いて驚く人は多いだろうが、実はゴキブリを食べる国は珍しくない。アジアや南米、アフリカの各国でゴキブリは食べられているという。決して一般的とはいえないが、その歴史は非常に古い。
少なくとも100年前までは、広く利用されていたという。イギリスではゴキブリをペーストにしてパンに塗ったり、船員は生のまま食べていたという。ゴキブリはエビのような味がするといわれており、唐揚げを食べた人の感想もシバエビに似ているというものだった。
なんと、日本でも食べられていたというのだから驚きである。ゴキブリは単純に食用としてでなく、薬としても利用されてきた。
様々な薬効があると信じられているが、ほとんどは迷信だという。ただし、乾燥したゴキブリの漢方薬は日本でも入手可能だ。
日本では薬効が認められてはいないが、血行を促進する効果があるといわれている。ゴキブリが食用や薬用としてかなり利用されてきたようだが、現代人の感覚では信じられない。
【追加雑学②】ゴキブリの体から抗生物質が取れる?
ゴキブリの薬効のほとんどは迷信だといわれている。しかし、最近の研究で驚くべき事実が判明した。ゴキブリの脳は非常に強力な抗菌性をもつ物質を作り出していることがわかったのだ。
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通常、抗生物質は強力すぎるため、有害な細菌と同時に有益な細菌まで殺してしまう。
しかし、ゴキブリが作り出す抗菌物質は、一部の有害な菌を殺すが、それ以外には効果がないというのである。このため、従来は考えられなかった、副作用のない抗生物質が作られることが期待されているのだ。
ゴキブリ以外の昆虫からも、近い効果をもつ物質が発見される可能性が高いらしい。日本人には非常に嫌われているゴキブリだが、思わぬ形で人類の役に立ちそうだ。
雑学まとめ
ゴキブリの早食い大会やゴキブリが食用として利用されてきた雑学をご紹介した。早食い大会で死亡したと知ると、ゴキブリの害で死んだと考える人は少なくないようだ。しかし、ゴキブリは本来食べても害のない生き物だという。
アメリカは日本よりもゴキブリを嫌う人が多いという統計もある。しかし、実際アメリカでこんな大会が行われたと知ったら、アメリカ人のゴキブリ嫌いを信じる人は少ないだろう。
ただ、日本人もゴキブリを食べた動画をYouTubeにアップしているようだ。どこにでも、変わった人はいるのかもしれない。
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