「砂漠にバラが咲いている!」
こんなことを言ったら、あなたは発言者の正気を疑うかもしれない。砂漠の暑さに頭をやられてしまったと思うだろう。
しかし、これは事実なのだ。現実は小説よりも奇なり。砂漠にも、バラは咲くのだ。
…そう、バラのように咲き広がる鉱石の花なら。今回は驚きの鉱物「砂漠のバラ」についての雑学である。
【世界雑学】「砂漠のバラ」と呼ばれる鉱物の結晶がある
ひとつひとつの結晶は扇みたいな形で、それがたくさん組み合わさって花が咲いているように見えるの。
【雑学解説】砂漠のバラの成分
砂漠のバラは、石膏(硫酸カルシウム、CaSO4)もしくは重晶石(硫酸バリウム、BaSO4)で出来ている物が代表的だ。
ちなみに、アルプス山脈でも、バラの花状をした結晶が見つかる。こちらについては、主な成分は赤鉄鉱(酸化鉄(III)、Fe2O3)だ。
こちらは不思議な形をしている砂漠のバラの実物動画だ。
化合物が自然現象により変化し、バラのような見た目になっている。本来は結晶であるため、砂漠のバラの表面は滑らかだ。しかし、砂漠の砂塵が付着することによって、実物の表面はザラザラしている。
大きさは、その個物によって様々で小さい物なら、手に載るほど。大きい物だと、人よりも巨大な岩石にもなるそうだ。
【追加雑学①】砂漠のバラは砂漠のどこで見つかるのか
砂漠のバラは、何気ない場所に、ポツンと存在する。さながら、誰かが置いていったかのような脈絡のなさだ。
砂漠のバラが見つかる場所は、もともとオアシス(砂漠地域にある緑地)であったと考えられている。
なぜなら鉱物が寄り集まって結晶化するためには、鉱物が溶けるための溶液・水が必要となるからだ。鉱物が溶けた水は、だんだんと干上がっていく過程で凝縮されていく。やがて完全に水が干上がり、結晶化した鉱石が残る。
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【追加雑学②】砂漠のバラは砂漠国のお土産として有名
砂漠のバラは、砂漠の隣接国で買えるお土産として人気だ。その特異な形状が物珍しいせいだろう。たしかに、置物としては魅力的だ。
小さい物で千円前後、少し大きめの物なら数千円で購入できる。
綺麗に広がった形であるなら、砂漠国帰りのお土産としてピッタリであろう。
【追加雑学③】砂漠のバラのパワーストーン効果
砂漠のバラは、パワーストーンとしても知られている。
効能としては、悪縁・悪習・悪影響から身を守ってくれるそうだ。自分の中から切り離したいと望む何かがあるのなら、砂漠のバラを自宅に置いてみると良いだろう。
「知性を象徴する石」と言われており、受験勉強のお守りとしての需要もある。高校受験・大学受験を控えている子に渡したら、きっと喜ばれることだろう。
雑学まとめ
砂漠に咲くバラについての雑学、いかがだっただろうか。
ちなみに、砂漠のバラは「願いを叶えるパワーストーン」としても考えられているそうだ。お土産で買う機会があったら、ぜひ手乗りサイズの物を7つ買い集めてみて欲しい。
もしかしたら、あなたの願いを3つまで叶えてくれる「砂漠の龍神」が登場するかもしれないぞ。
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