アインシュタインといえば、相対性理論を発表し、ノーベル物理学賞を受賞した20世紀最高の物理学者で、天才の代名詞のように名前を出されることの多い人物だ。物理学者のアインシュタインは、当然数学が得意だと考える人が多いだろう。
しかし、アインシュタインは数学が苦手だったという話と数学は得意だったという話の両方のエピソードが残っている。一体どういうことだろうか? また、7歳まで言葉を話すことができなかったともいわれている。
アインシュタインは数学が苦手だった? という雑学についてご紹介しよう。
【歴史雑学】アインシュタインの苦手科目は数学だった?
【雑学解説】アインシュタインは計算や説明が苦手だった
アインシュタインは、多くの天才がそうであるように非常に個性的で、成績に偏りがある子供だったという。父親は数学で身を立てようとした人物だった。その影響もあり、数学に関しては子供の頃から才能を発揮している。
9歳でピタゴラスの定理の美しい証明法を自力で考えだし、12歳でユークリッド幾何学や微分積分を独学で習得したという。ピタゴラスの定理の証明には、寝る間も惜しんで熱中したという。
好きなことに熱中するところに、天才の片鱗が見えるともいえる。
数学の成績が悪いアインシュタイン
しかし、物を覚えることは嫌いで、記憶力が求められる科目の成績は悪かったという。数学に関しても、記号を覚えることは嫌いだったという。
アインシュタインは簡単な計算ミスをすることが多く、また人に証明を説明することは苦手だったらしい。アインシュタインはこの2つの能力に問題を抱えていたため、分かっていたとしても点数にならず、学校では数学の成績が悪かったと考えられる。
しかし、アインシュタインは特許局に勤務しているあいだに証明を克服したともいわれている。
アインシュタインの何がすごかったのか?
数学に必要な能力はさまざまだ。数学が得意な人は、物体の位置や方向、間隔などを把握する空間認識能力が高いといわれる。
アインシュタインは、この空間認識能力が非常に高かったという。その能力が高かったからこそ相対性理論を証明できたのだといわれている。
意外に思うかもしれないが、数学者で計算を重視しない人は多い。単純な計算ミスをする数学者は少なくないし、計算は計算機やコンピューターで行えばよいと主張する数学者もいるのだ。
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【追加雑学①】アインシュタインは言語障害だった?
アインシュタインは、言語障害だったともいわれている。子供の頃のアインシュタインは、あまりしゃべることがなかった。おまけに、7歳くらいまでまともに言葉を話せなかったともいわれており、語学に関する成績は非常に悪かった。
単語のスペルを間違えることも多く、左右が反転した鏡文字を書くこともあったという。これらのことから、アインシュタインは言語障害だといわれることもあるのだ。
アインシュタインは言葉を話すのが異常に遅く、生涯、鏡文字を書いていたことも言語障害の証拠だといわれている。しかし、言葉を話さなかったのは単に話すのが嫌いだったからともいわれており、鏡文字に関しても本人はまるで直す気がなかったらしい。
アインシュタイン自身も認めている!?
アインシュタインは、自分が言語に関して発達が遅れていたことを認める発言をしている。しかし、その分自分はリアルな光景をイメージする能力が発達したとも言っていたという。
言語能力の発達が遅れていたため、アインシュタインは数学の証明が上手くできなかった可能性が高いと考えられる。
しかし、アインシュタインは手紙を書くのが好きで、ノーベル賞受賞後に1万通以上の手紙のやりとりをしている。手紙はユーモアを交えた内容で、鏡文字が書かれていることを除けば不自然なところはない。
果たして、これだけ手紙を書くのが好きな人物が言語障害なのか、疑問を感じる。
【追加雑学②】相対性理論は子供の頃の空想から作られた?
特殊相対性理論はアインシュタインが26歳の時に発表され、その10年後に一般相対性理論が発表された。アインシュタインは16歳頃に、光の中を光の速さで移動する空想をしたという。
このことが、相対性理論の発見につながったといわれている。しかし、こうした空想はアインシュタインにとって日常茶飯事であり、言葉を話すようになる前から行っていたという。
子供の頃から続けた空想が相対性理論の原点だという発言もあったらしい。下の動画はアインシュタインの脳に関するものである。
この動画では空間視覚という表現がされているが、アインシュタインは現実と区別がつかないほどリアルな視覚的イメージを思い描くことができた。
優れた数学者や物理学者は数式を見ただけで、その意味を視覚的にイメージできる人間は少なくないという。日本にも数式を見て、ビッグバンのリアルなイメージが頭の中に広がる人物がいるらしい。
アインシュタインは頭の中のイメージを数式にして、論文化するのに10年以上かかったことになる。しかし、相対性理論はかなり早い段階でアインシュタインの頭の中にあったようだ。
雑学まとめ
アインシュタインは数学が苦手だったということ、また言語障害の疑いがあるという雑学についてご紹介した。アインシュタインの学校時代の成績表が残っているわけではないが、優秀な生徒でなかったことは間違いないようだ。
本当に言語障害だったのかはわからないが、言語的能力の発達が遅れていたことは間違いないようだ。数学は人に説明すること抜きでは成り立たない。
言葉で説明するのが苦手なアインシュタインが、数学の成績が良くなかった可能性は高い。しかし、本人は数学が苦手だとは考えていないだろう。
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