みなさんはエレベーターに乗っているとき「エレベーターの紐が切れて、落下したらどうしよう」と不安に思ったことはないだろうか。
よくエレベーターが落下したときは、地面に激突する瞬間にジャンプすれば助かる、みたいな都市伝説が広まっていることがある。だが、あれは完全に嘘だ。下に落ち続けているエレベーターの中でジャンプできるはずがない。
そもそもエレベーターの安全性はかなりのもので、そんな不安を抱える必要はないのだ。今回の雑学では、エレベーターの安全性について解説していくぞ。
【生活雑学】エレベーターの安全性はかなりスゴい
【雑学解説】エレベーターの落下における安全対策はすごい
エレベーターの多くは「つるべ式」という方式で、上下に移動している。
エレベーターのカゴの中と重りがワイヤーロープによって繋がっており、モーターを回転させてカゴを昇降させているという仕組みだ。
ワイヤーロープが切れてしまったら大変だが、ワイヤーロープは実は1本ではない。ワイヤーロープは3〜8本使われることが多い。だから万が一1本切れてしまっても、他のロープで支えることができるのだ。
そのうえロープの1本1本は鋼の線を何本も合わせて頑丈に作られている。そうそう切れることはない。
そして、エレベーターの安全対策はこれだけにとどまらない。
仮に全部のワイヤーロープが切れたとしても、非常止め装置が作動する仕組みになっている。装置が作動すると、くさびが飛び出してカゴを支えるようになっているのだ。
さらには、非常止め装置が故障していた場合でも、エレベーターの床には、クッションが存在する。床にはバネ式のクッションがついていて、衝撃を和らげてくれるのだ。
エレベーターはこのように何重も安全対策を施している。
【追加雑学①】エレベーターで危ないのはペットと一緒に乗る時
エレベーターで危ないのは、ペットと一緒に乗る時だ。
犬などのペットをリードで引っ張って、エレベーターに乗せたとする。エレベーターの扉がしまる瞬間に、犬がエレベーターから出てしまった。すると、リードがエレベーターの扉に挟まってしまう。
この状況で扉が閉まりエレベーターが上に上がってしまった場合、リードに繋がれた犬が引っ張られ、首吊状態になってしまう。実際にこういった悲惨な事故が起こったこともある。
ペットと一緒にエレベーターに乗るときは、必ずペットを抱っこして乗るようにしよう。
スポンサーリンク
【追加雑学②】エレベーターのボタンキャンセル方法
エレベーター関連の雑学をもう1つ紹介しよう。
たとえば、本当は3階に行きたいのに間違えて2階のボタンを押してしまったことはないだろうか? 実はそれをキャンセルすることが出来る。
キャンセルする方法はいたって簡単。キャンセルしたい階のボタンを2回押せば良い。
以下の動画では実際にボタンをキャンセルしている。
ただし、このキャンセル機能がついていない場合もある。パナソニックのエレベーターには、キャンセル機能が残念ながらついていない。
とはいえ、間違えて押してしまった場合は、一度この方法が使えないか試してみると良いだろう。
雑学まとめ
本雑学記事では、エレベーターの安全性について解説した。
エレベーターは何重にも安全対策を施しているため、落下の心配はほとんどないことが分かった。
万が一事故があったら大変だから、念入りに事故防止策をとっているんだなあ。これまで「エレベーターが落下したらどうしよう」と心配していた人は、これで安心してエレベーターに乗ることができるようになったのではないだろうか。