健康には良くない、食べると太ると思いつつも無性に食べたくなることがあるファーストフード。皆さんも街中で看板を見たり、コマーシャルを見たりして、ついつい買ってしまったこともあるだろう。
私も数年前まではよく食べていた。特にハンバーガーとポテトが好きで、2人前を注文することもあったくらいだ。しかし、そのファーストフードがアレルギーに良くないかもしれないという話がある。
今回の雑学では、ファーストフードが体に与える影響についてご紹介しよう。手元のハンバーガーをそっと包み紙に戻して、目を通してほしい。
【人体雑学】ファーストフードがアレルギーを悪化させる可能性
【雑学解説】ファーストフードは食べれば食べるほどアレルギーが悪化する
中国の四川大学の研究でファーストフードとアレルギーの関係について調べたものがある。この研究では、過去に行われた16件の研究をまとめたメタ分析を行っている。
ちなみに、この研究でのファーストフードの定義は、「栄養価が低く、素早く用意できる大量生産された食品」とされている。
つまり、一般的なファーストフード店の食品だけでなく、レストランなどの飲食店で提供される加工済みの食品や、レンジでチンしたりお湯で茹でたりするだけで食べることができるレトルト食品なども含まれることになる。
多くの加工食品がファーストフードとして考えられるだろう。
それで、その研究結果はというと、ファーストフードを週に3回以上食べる人は、ファーストフードを週に1回しか食べない人と比べて、アレルギー症状が大きく増加するということがわかった。
しかも、ファーストフードは食べれば食べるほど、アレルギー症状は悪化する傾向もみられた。つまり、食べた量に比例するのである。
恐ろしい結果である。体に良くない気はしていたが、アレルギー症状を悪化させる要因になっていたとは。
ちなみに、ここで調べられた症状は、喘息・花粉症・鼻炎・肌の湿疹・呼吸困難などである。どれも日常生活を不快にする症状なので、これらの症状で困っている人は、ファーストフードを食べる量を減らした方が良いかもしれない。
研究者は、「ファーストフードはカロリー密度が高い食品の代表だ。精製糖質・塩分・コレステロール添加物を多く含んでおり、飽和脂肪酸の量も多い。そのため、アレルギー症状が悪化すると考えられる」といっている。
つまり、ファーストフードには体に悪いものが多く含まれており、食べればアレルギー症状が悪化するということだ。当たり前といえば当たり前かもしれないが、人工的に作り出された便利で美味しいものには、それ相応のリスクがあるということか。
やはり、食事は可能な限り自然なもので補う方が良いだろう。
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【追加雑学】ファーストフードを頻繁に食べていると不足しがちな栄養
ファーストフードは一般的に、糖質・塩分・脂質が多く高カロリーで、ビタミン・ミネラル・食物繊維が不足している食品が多い。時間的な制約で、ファーストフードを口にする機会が多い人は、栄養が偏りがちである。
その中で不足しがちな栄養は、今の食生活にプラスしていく必要がある。そのため、ファーストフード中心の食生活で不足しがちな栄養をいくつか紹介しよう。
① ビタミンB1
ビタミンB1が不足すると、集中力の低下・イライラ・倦怠感などの症状が出てくる。豚肉や納豆を食事に取り入れて、補うように心掛けよう。
② ビタミンB2
ビタミンB2が不足すると、口内炎や口角炎などの粘膜や皮膚の炎症が起きやすくなる。レバーや卵を積極的に食べるようにしよう。納豆にもビタミンB2は含まれており、ビタミンB1とまとめて摂取できるので、おすすめである。
③ ビタミンC
ビタミンC不足は、免疫力の低下や肌荒れなどの原因となる。オレンジなどの柑橘類・イモ類・キウイ・キャベツ・ブロッコリーなど、野菜やフルーツを食べることを心掛けて、不足させないように気を付けよう。
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④ 鉄分
鉄分が不足すると、貧血になる以外にも、頭痛や疲れやすさの原因となる。特に運動をしている人や女性は鉄分不足になりやすいので、レバー・小松菜・カツオ・アサリなど、自分の食べやすい食品から補給するように気をつけておきたい。
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雑学まとめ
今回は、ファーストフードが体に与える影響についての雑学をご紹介した。
ファーストフードがアレルギー症状を悪化させるかもしれないということがわかった。しかも、食べた量に比例して症状が悪化するので、食べ過ぎには注意である。
現在、週に3回以上食べている人は、まずは週に2回に減らすようにしてみてほしい。そして、慣れてきたら、週に1回で抑えるようにしよう。もちろん、ファーストフードを食べないようにすることに越したことはない。アレルギーに困っている人は、特にその効果を実感できるだろう。
私も今ではファーストフードを滅多に食べなくなった。そのおかげか、ちょくちょく発生していた肌の湿疹が起きにくくなっている。
皆さんもぜひ、ノーファーストフード生活を試してみてほしい。