大型連休や行楽シーズンになるとあちこちでフリーマーケットが開催される。楽しみにしている人も多いだろう。
自由に参加して、不用品やハンドメイドされたものを売ったり買ったりできるので、私もチラシが入るのを楽しみにしている。しかし、そんな私に衝撃的な事実が…。
なんとフリーマーケットのフリーは「自由」のフリーではないというのだ。いったいどういうこと!? 今回はフリーマーケットの雑学についてご紹介するね!
【生活雑学】フリーマーケットのフリーの意味は「自由」ではない
このフリーマーケットの「フリー」、「自由」って意味じゃないのは知ってる?
【雑学解説】フリーマーケットの本当の意味とは?
フリーマーケットの本当の意味は「Free(自由)」なマーケット(市場)ではなく「flea(蚤)」なマーケットである。
この見慣れない単語「flea(フリー)」を英和辞書で調べてみると「《昆虫》ノミ〈俗〉くだらないやつ、うっとうしいやつ」と出てくる。
日本でもフリーマーケットのことを「蚤の市」とか「ガラクタ市」なんて呼ぶが、実は本来はこれが正解なのだ。誰でも自由に気軽に参加でき、不用品や中古品を売買できることから意図的に「Free Market」と書いてあるイベントも散見されるが、本当は「Flea Market」。
しかし、なぜ「蚤」と「市場」が結びついてしまったのだろう? 物を売るのにあの嫌われ者のぴょんぴょん跳ねる「蚤」のイメージが付いてしまったら、売れなくなるって考えなかったのかな!?
【追加雑学①】フリーマーケットの発祥はフランス
いきなり舞台はフランスのパリへ飛ぶ。「蚤」とは無縁そうなイメージのフランスだが、実は「蚤の市(フリーマーケット)」の発祥の地はフランスといわれている。
19世紀末フランスのパリの郊外では、門の前や広場などに古着や古物を持ち寄り、売買が行われていた。当時は、実際に捨てられていたゴミから拾ってきた汚らしいものや、ノミがわきそうな物まで売られていたため、「蚤の市」と呼ばれた。
また、蚤のようにどこからともなく大勢の人がわいて出てくる様子を「蚤のようだ」といって「蚤の市」と名づけられたという説もあるそうだ。これらが「蚤の市」の由来といわれている。
今では世界中から古物商が集まる巨大マーケットとなっており、職人が手がけた一級品やマニアにはよだれものの骨董品や絵画、雑貨好き女子にはたまらないレースやボタン、専門店など数多くの商売人が集まっている。
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【追加雑学②】日本のフリーマーケットとは
日本でフリーマーケットが開催されたのは1979年。この最初のフリーマーケットを企画した「日本フリーマーケット協会」では、あえて「Free Market」と表記している。
日本フリーマーケット協会では、本来「蚤の市」と訳される「Flea Market」を日本で開催するにあたり、誰もが気軽に参加出来るように親しみをこめて『Free Market』とし、独自性・エンターテイメント性を提案していくため、商標登録・サービスマーク等の登録を行っています。
このことから、日本ではフリーマーケットというのは、誰でも自由に参加できる「Free」なマーケット「FreeMarket」と認識されることになったのだろう。
また、最近ではこういったフリマイベントを「マルシェ」と呼んだりすることもあるが、フランス語のmarche’ aux puces(マルシェオーピュス:蚤の市)が由来になっているようだ。
経済用語の「自由市場」とは全く別物
FreeMarket(自由市場)は、経済用語ではちょっと難しい…。
自由な意志・行動から生じる経済活動上の利点を主張する自由主義の思想に基づく経済活動および市場。
goo辞書より抜粋
小難しいので説明は省くが、みんなが楽しく参加する「フリーマーケット」とは違うものなので、そこは覚えておこう!
フランス語で「私の蚤」は愛情表現!?
余談だが、フランスで「私の蚤(Ma puceマピュス)」は「私の愛しの人」の意味になるらしい。
イケメンフランス人に「マピュ~ス!」って言われても「はあ???ノミ!?」って怒らないようにね。これ実は「めっちゃかわいい!」と同義語!
フランスでは小さいものほど「かわいい!」という感情がわくそうだ。まあ、日本でも小さいものはかわいいし「愛しの子猫ちゃん」なんて表現もあるが、いくらなんでも「ノミ」はないような…。
ちなみにもっと親しみをこめてた表現になると「pucepuce(ピュスピュス!)」と2回繰り返すらしい。ノミノミ…。フランス人と恋に落ちる予定の女性はぜひ覚えておこう!
雑学まとめ
フリーマーケットのフリーは「自由」ではないという雑学、いかがだったろうか?
私も何回かフリーマーケットに参加したことがあるが、フリーの意味まで気にして参加したことはなかった。フリーってどんな意味? と聞かれれば「自由のフリー」と答えていたことだろう。
日本ではある意味間違いではなさそうだが、本来の意味を知ると、歴史あるフランスのマーケットに参加しているんだなあ! と気分はすっかりパリジェンヌ?
今度フリーマーケットのチラシを見かけたら、ぜひ「Free」なのか「Flea」なのか確認してみてね!
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