2018・2019年のパシフィックリーグを2年連続で制覇した「埼玉西武ライオンズ」。ライオンズといえば「獅子おどし打線」・「山賊打線」と称されるほど、「強力な打のチーム」として知られている。
しかし、守備陣にも球界屈指の選手がいることを忘れてはならない。西武には、いまや日本トップクラスの守備力を誇る源田壮亮(げんだそうすけ)内野手がいる。この記事では名手である彼のプレー集をご紹介しよう。
【スポーツ雑学】「たまらん」ショート源田の動画まとめ
【雑学解説】源田選手の守備は玄人受けするプレーである
埼玉西武ライオンズに所属する源田壮亮選手は、入団1年目にしてショートのレギュラーに定着し、2018年にはベストナイン、ゴールデン・グラブ賞にも輝いている。
入団1年目から継続していた連続出場記録は、2019年4月に途絶えてしまったが、その記録が途絶えるまで、新人としては異例の連続フルイニング出場数・299試合を記録していた。ハッキリいってとんでもない記録である。
源田選手の売りは何といっても守備力にある。とはいえ、決して華やかなプレーではなく、堅実な球さばきと安定感のあるスローイングが彼の持ち味だ。
プロの選手は難しいプレーも簡単に見せてしまうというように、源田選手のプレーにはそうした言葉がピタリとはまる。要するに玄人受けするプレーなのだ。前置きが長くなったが、以下より源田選手のプレーをご紹介しよう。
源田選手が守備において大切にしていることは、出足の1歩目だという。
出足の速さに加え、ピッチャーが投じる球種やバッターの特徴にあわせて、微妙にポジショニングを調整しており、つねにボールを正面で捕球することを可能にしているのだ。
源田選手はとにかくエラーをせず、どんなボールも正面に入ってさばく。
つまり、ボールのバウンドやゴロに合わせるステップが非常に上手いのだ。また安定した体勢で捕球することで、正確かつ無理のない送球も可能にしている。
どんなバウンドやゴロも、送球が安定していなければアウトにすることはできない。
源田選手はスローイングにも抜群の安定感がある。ゴロを難なく処理すると同時に、確実にアウトにする術も持ち合わせているのだ。
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以下の動画のように、源田選手は深いポジションからでも難なくアウトを取ってしまう。
しかと、その目に焼き付けてほしい! チームメイトと談笑する源田選手も見られるぞ。
こちらは2019年のクライマックス・ファイナルステージで飛び出したプレー。守備においてはとにかく隙がない選手なのだ!
数々の映像を見ていると、源田選手は守備に求められる基礎技術が完璧に身に付いていることが分かる。ご存知でなかった方は、ぜひ彼のプレーに注目してほしい。
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【追加雑学】源田選手も一目置く同郷の野球選手とは?
球界屈指のショートである源田選手は、大分県の出身である。実は同じリーグのライバルチームに大分県出身の選手がもうひとりいる。福岡ソフトバンクホークスのショートを守る今宮健太選手である。
今宮選手は、源田選手とは逆に派手なプレーでファンを魅了する。
外野に抜けるかと思われるボールに食らいつき、クルッと一回転して一塁に送球する強肩ぶりを見せたり、ボールの落下地点まで一直線に走り、驚異的なキャッチングを披露したりする、華のあるプレーヤーなのだ。
以下の動画は、今宮選手の魅力が凝縮されたスーパープレー集である。百聞は一見にしかず。そのプレーをまぶたに焼き付けてほしい!
今宮選手はバッティング技術にも秀出ている。彼は守りの選手のみならず、高校時代、通算62本のホームランを放ったスラッガーで、長打力も魅力のひとつなのだ。
以下の動画は今宮選手の過去のホームランシーンである。スイングした後のフォロースルーの美しさにもまた魅かれる。
お次は筆者が選ぶ今宮選手の過去イチのプレーをご紹介しよう。2014年6月8日、甲子園球場にて阪神とソフトバンクが対戦した際のことである。
7回裏、阪神の上本選手が放った飛球を、ショートを守る今宮選手が一度グラブで弾きながらも、落下する前にキャッチしたのだ。これはぜひ一度見ていただきたいプレーである。
今宮選手が空中でボールを弾きながらも、腕をひねってグローブでキャッチしていることが分かる。またユニフォームの胸元の部分が破れていることが、着地した際の衝撃の強さを物語る。
このプレーは称賛を浴び、「今宮の好プレー」としてネットの記事にも取り上げられた。源田選手のみならず、ライバルチームの今宮選手の活躍にも、ぜひ注目していただきたい。
雑学まとめ
以上、埼玉西武ライオンズの源田選手と、福岡ソフトバンクホークスの今宮選手、それぞれ同郷の生まれである2人のプレーをご紹介してきた。
2019年のクライマックス・ファイナルステージでは4勝1敗でライオンズを下し、ホークスが日本シリーズの切符を手にしている。
印象的だったのは、源田選手がシリーズMVPに輝いた一方で、敗退が決まった後に涙を流していたシーンである。
筆者は九州人ということもあり、今宮選手や源田選手への思い入れも強い。二人がパシフィックリーグ、いや球界を代表する守備の名手として、末永く活躍できることを願っている。