昔から風邪をひいたときには生姜湯を飲むと良いといわれるほど、健康効果の高い生姜。ぴりっとした辛みが特徴で、料理のスパイスをしても重宝する食材だ。
今回は、そんな生姜のダイエット効果と健康効果についての雑学をご紹介しよう。体だけでなく、健康意識のモチベーションも温めていきたいと思う。
【人体雑学】生姜は中性脂肪や血糖値を下げる可能性がある
【雑学解説】生姜は体重も中性脂肪も血糖値も下げてくれる
イランのシーラーズ大学の研究で、生姜のダイエット効果を調べたものがある。この研究は、過去に行われた生姜のダイエット効果について調べた実験14件をまとめたメタ分析を行っている。対象者は473名で、実験期間は最長で12週間となる。
その分析の結果、生姜は体重の減少・BMIの減少・ウエストサイズの減少に効果があることがわかった。つまり、生姜がダイエットに効果的かもしれないということだ。
効果的と考えられる理由としては、生姜には基礎代謝を高める働きがあることや、セロトニンの分泌を促して食欲をコントロールする働きがあるためである。
また、中性脂肪の減少・総コレステロールの減少にも効果があり、さらに血糖値の減少・インスリン抵抗性(HOMA-IR)の減少にも効果があることがわかっている。
多くの項目で健康効果があるとは、非常に素晴らしい食品! 生姜はダイエットに使えるだけでなく、コレステロールや血糖値の改善にも役立つようだ。
その理由としては、まず生姜は腸内での脂肪の吸収率を下げてくれる。また脳に作用してノルエピネフリンというホルモンを分泌させることで、体脂肪の分解を早めてくれる働きもあるためだ。
まさに、体脂肪ハンターともいうべき働きである。最近、体が弛んできたけどなかなか痩せることができないという人は、まず生姜を料理に取り入れてみるといいかもしれない。
【追加雑学①】生姜は体を温める効果もある
生姜に含まれるジンゲロールという成分には、血流促進効果がある。また、100℃以下の温度で加熱したときや蒸したときにできるショウガオールという成分には、体内の脂肪や糖質を燃焼して体温を上昇させてくれる効果がある。
この2つの成分の働きにより、生姜を食べると体が温まるのである。体が冷えたときや冷え性の人には、ぜひ食べてもらいたい。
ちなみに、空気に触れてしまうと、体を温めてくれるジンゲロールもショウガオールも減ってしまう。そのため、加工されたチューブ入りの生姜は効果が薄いと思われる。食べるならば、生の生姜を使ってほしい。
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【追加雑学②】おすすめの生姜の食べ方
どうせ生姜を食べるなら美味しく食べたいと思われるだろう。そこで、おすすめの食べ方をいくつか紹介しよう。
酢生姜
酢生姜は生姜だけでなく、酢の効果であるコレステロールや中性脂肪の抑制効果も同時に得ることができる。ダブルで健康効果を得られるので、非常におすすめだ。
作り方も非常に簡単で、保存容器にみじん切りにした生姜100gと黒酢100ccを入れて、1日漬けるだけで完成である。
そのまま食べるのもありだが、料理のタレやサラダのドレッシングなどに使うことで、手軽に摂取することができるだろう。
生姜ハチミツ
こちらも作り方は非常に簡単で、保存容器に薄くスライスした生姜50gとハチミツ200gを入れて、1週間ほど漬け込むと完成である。
料理の味付けに使うのも良いが、炭酸水や紅茶などで割って飲むのがおすすめである。冷えたときなどに飲むと、非常に体が温まるだろう。
雑学まとめ
今回は生姜のダイエット効果と健康効果についての雑学をご紹介した。
生姜はダイエットに効果があるだけでなく、中性脂肪の燃焼効果やコレステロールの改善効果など様々な効果があり、私たちを健康にしてくれる食材であることがわかった。
わが家では、酢生姜が欠かせない調味料として活躍中だ。
ぜひ皆さんも、生姜を毎日の食生活に取り入れていただき、健康的な体を手に入れてみてはどうだろうか。