皆さんは緑茶を食べているだろうか。
緑茶は昔から日本人にとって馴染み深い飲み物として用いられてきた。しかし、真の健康効果を得るには飲むだけではダメなのだ。
そう、「緑茶を飲む」時代から「緑茶を食べる」時代がやってきたのだ。今回はそんな緑茶についての雑学を紹介する。
皆さん、胃袋の準備はできているか。
【食べ物雑学】緑茶は飲むより食べるほうが健康にいい
【雑学解説】緑茶に含まれる栄養素は2パターンある
緑茶に含まれる栄養素には2パターンある。それは水に溶ける栄養素(水溶性)と水に溶けない栄養素(脂溶性)だ。それぞれにどのような栄養素があるか紹介しよう。
① 水溶性の栄養素
カテキン・カフェイン・ビタミンC・テアニン・ギャバ など
② 脂溶性の栄養素
ビタミンE・ベータカロチン・食物繊維・クロロフィル・コエンザイムQ10・ミネラル など
このうち、①の水溶性の栄養素は緑茶を飲むことで摂取できるが、②の脂溶性の栄養素は食べなければ摂取できない。そのため、緑茶の栄養素を全部摂るには食べるしかないのだ。
【追加雑学①】緑茶の健康効果
緑茶はどんなふうに健康にいいのだろうか。緑茶のおもな健康効果について紹介しよう。
① 老化防止・生活習慣病予防
カテキンやビタミンEなどの栄養素がもつ抗酸化作用は特に強く、肌を紫外線から守り、シミ・シワを防いでくれる。また、血管を健康に保ち、動脈硬化などのリスクを下げてくれる。
② 便秘解消
緑茶の46%は食物繊維が含まれており、腸内環境を整えてくれることで便秘解消ができる。
③ 貧血予防
植物の葉緑体に含まれるクロロフィルには、ヘモグロビンの生成を助ける作用がある。ヘモグロビンは血液中で酸素を運ぶ役割を担っている。また、クロロフィルには血の巡りを良くしてくれる有機ゲルマニウム成分も含まれており、血行促進になる。
④ ダイエット効果
緑茶に含まれるコエンザイムQ10は、体内の栄養素を効率よくエネルギーに変えてくれる。そのため太りにくい体質になり、ダイエット効果が期待できる。
⑤ 殺菌作用
高い殺菌作用で、食中毒の原因となる菌の繁殖、胃潰瘍・胃がんの原因となるピロリ菌の増殖を防いでくれる。
⑥ 虫歯予防
虫歯の原因となるミュータンス菌の増殖を抑制する作用があり、虫歯とそれを原因とする口臭を予防できる。
⑦ 風邪予防
体内に入ったインフルエンザなどのウイルスを、細胞にくっつきにくい状態にしてくれるため、ウイルスの増殖を防いで風邪を予防してくれる。
健康にいいことばかりじゃないか。これらの健康効果をすべて得るためにも、緑茶を飲む、いや、食べなければ。
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【追加雑学②】緑茶は1日6g食べよう
では、どのくらいの量の緑茶を食べれば健康にいいのだろうか。カテキンをベースに考えてみた。
まずカテキンの有効摂取量は1日約1gである。そして、茶葉1gには約0.15gのカテキンが含まれていることから、緑茶を6g食べれば約0.9gのカテキンを摂取することができる。
6gを量るのが面倒な人は、大さじ1杯くらいと考えてもらえれば大丈夫だ。これで1日の必要量をほぼ摂取することができる。
【追加雑学③】緑茶の食べ方
とはいっても緑茶を食べる習慣がない場合、どのようにして食べればいいのか分からない。そこで、少しでも美味しく食べられる方法について考えてみた。
① そのまんま作戦
茶葉を乾燥させて、細かく切って食べる。
② ふりかけ作戦
茶葉を乾燥させて細かく切ったものを、ふりかけや薬味としてご飯・蕎麦・うどん・パスタなどにかける。
③ ミックス作戦
パンケーキやクッキーなどの生地に混ぜる。
私も実際に食べてみたが、①のそのまんまは苦みがあってつらかった。慣れれば食べられるかもしれないが…。やはり、おすすめは②のふりかけである。和テイストが合う料理には味的にもマッチすると思う。
雑学まとめ
今回は、「緑茶は飲むよりも食べるほうが健康にいい」という雑学をご紹介した。健康的で、日本の伝統的な飲み物としての印象が強い緑茶だが、食べることでより健康になれることが分かった。スーパーフードとして注目されており、「食茶」という言葉もあるようだ。
私も緑茶を飲む習慣はあるのだが、今まで食べたことはなかった。病気を予防でき、美容効果も高く、アンチエイジングできる食材であるため、ぜひとも食べる習慣を身に付けたい。
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