ヒラメのえんがわの握り寿司は美味い! カレイの唐揚げもいける!
おかずやおつまみにも人気のヒラメやカレイは、平べったい魚というイメージがあるが、なんであんな不格好な姿をしているんだと不思議に思う人も多いのではなかろうか。
ヒラメやカレイの雑学を知れば、その成長や進化に驚き、彼らの見方が変わってくるに違いない!
【動物雑学】ヒラメやカレイの目は生まれてから移動する
【雑学解説】ヒラメやカレイの稚魚は他の魚と同じように体の両側に目がある
ヒラメやカレイの稚魚は他の魚と同じように体の両側に目があり、普通に水中を泳いでいる。ヒラメの稚魚の貴重な動画があるので見てほしい。ヒラメやカレイのふ化直後は他の魚と同じ姿をしているが、生後1か月もすると目が片方によっていく。。
ヒラメやカレイは成長とともに目が徐々に片側に寄っていき、生後1か月もすると体は透明で小さいが、形は完全に親と同じように平べったくなるのだ。
ヒラメやカレイの平らな体は、敵から身を隠せるだけでなく、波にも強い姿でもあり、浅い砂地で生息するには最適な姿といえるだろう。
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【追加雑学①】左ヒラメで右カレイ? もっと簡単な見分け方がある!
ヒラメとカレイの見分け方で、「左ヒラメで右カレイ」という言葉を知っている人は多いだろう。
では、どのように見て左か右か、わかっているだろうか? 左ヒラメで右カレイとは、魚の目が奥に 、お腹が手前にくるように置くと、左を向くのがヒラメで、右を向くのがカレイといった意味だ。
しかし、ダイビング中にヒラメだかカレイだかを見つけたとき場合には、「目が奥になるように」なんて考えてられない。実はもっと簡単な見分け方をすることができるのだ。
怖い顔をしているのがヒラメで、優しい顔をしているのがカレイだ。
ヒラメは小魚が主食なので、食いつくために歯がむき出しになっていて、怖い顔をしている。一方、カレイはゴカイなどの虫が主食なので、おちょぼ口で可愛い顔をしているのだ。
【追加雑学②】世界には巨大カレイが存在している
一般的にヒラメは大型で、カレイは小型と考えられているが、体長2mを超えるカレイが存在している。その巨大カレイはオヒョウという種類で、日本でも東北以北に生息しているが、生息数はそれほど多くない。
一方、オヒョウはアラスカやカナダでは珍しい魚ではなく、体長3m・体重200kgもの大物が釣り上げられていたりする。
実はオヒョウは回転寿司に使われていることも多く、カレイの仲間でありながら、ヒラメのえんがわの代用品としてお目にかかることが多い魚だったりするのだ。
【追加雑学③】ヒラメは平目だが、カレイの語源は?
ヒラメの語源は、「平らな魚」や「平べったい体に目が並んでいる」ということで名前に納得できるが、カレイの名前はどこから来たのだろうか?
諸説があるが、平安時代にはカラエイと呼ばれていて、カラ=茶色いという意味で、エイは魚のエイ(平べったい魚)ということらしい。それが短くなって、カレイになったそうだ。
雑学まとめ
今回はヒラメやカレイにまつわる驚きの雑学を紹介した。身近な魚のヒラメやカレイは、産まれたときには他の魚と同じ姿をしていた。
長い年月をかけて環境に適した体に進化していったものと推測されるが、生き物の環境適合には驚かされる。
これまでなんとなく食べていたヒラメとカレイ、うんちくを話しながら食べるといいかもしれない。そしてうざがられるかもしれない。