「ホールインワン」は遠く離れたグリーンへとボールを放ち、一打でホールへと入れてしまうゴルフのスーパープレイだ。その確率は奇跡にも近いといわれ、達成したプレイヤーは盛大に祝われる。
ゴルフをたしなむ人なら、一度は憧れるホールインワンだが、ある意味、嬉しいのか嬉しくないのか、微妙な気持ちにさせられる雑学がある。なんでも、ホールインワンを達成すると、達成者はかなりのお金を負担しなければいけないというのだ。
ええ…お祝いされるんじゃないのか? そう、その真相はお祝いという慣習にあるのだ!
【スポーツ雑学】ゴルフでホールインワンするとお金がかかる理由とは?
【雑学解説】ホールインワンをしたら喜びを分かち合うのが日本の慣習
ゴルフでホールインワンを達成してお金がかかるのは、達成したプレイヤーが以下のような費用を負担するのが慣習となっているからだ。
- 同伴プレイヤーとの祝賀会
- キャディさんへのチップ
- 記念品の配布
- ゴルフ場に記念植樹
想像してみても、数十万円は下らない費用がかかることがわかる。
しかしなんで、偉業を達成した本人がすべて払わなければいけないのだろう…。祝賀会の費用なんかもあるが、ましてや祝われる立場だぞ? それにゴルフ場に植樹をするのだって、別に頼まれるわけじゃないだろう。
…と、思うところだが、なんでもこれはホールインワンが奇跡に近い出来事ということに起因するらしい。
ホールインワンはアマチュアプレイヤーで12000分の1、プロであっても4000分の1程度でしか起こり得ないプレーだ。そんな奇跡を起こしたのだから「みんなで幸せを分かち合おう」「反動があるかもしれないから厄除けしよう」という感じだという。
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幸せを自分だけのものにせず、周りに分かち合うという考え方は素敵だが…預金残高が気になってお祝いどころではなさそうだぞ…。
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ちなみにホールインワンを達成して大々的にお祝いをするのは、日本ならではの慣習である。
一部アジアの地域では、日本の影響でパーティを行ったりもするようだが、ほとんどの国は「おめでとう!」とお酒を飲み交わす程度で済ませるという。
【追加雑学】ホールインワンの費用をカバーしてくれる保険がある!
ホールインワンを達成すると有無を言わさずお祝いの費用が必要になる慣習もあって、なんとゴルファー向けに「ゴルファー保険」があり、「ホールインワン保険」なるものが存在する。
保険に加入していれば、ホールインワンを達成した際のお祝いの費用はすべてカバーしてくれるという代物だ! …やはりそれほどに絶対的な慣習なのか。「貧乏だから勘弁して!」は通用しなさそうである。
何はともあれ、ホールインワン保険があれば偉業の達成を素直に喜べそうである。
ちなみにどこの世界にも悪いことを考える人はいるもので、ホールインワン保険を利用した詐欺なんかも発生している。
保険の申請には、同行プレイヤーやキャディさん、ゴルフ場の証明が必要になるが、最近はキャディさんが同行しない場合も多く、複数人が結託してホールインワンを偽ろうとしたという。
申請条件が目撃者の証明というと、たしかにこういった輩の標的にされやすそうではある。こういう事例もあって、最近は審査が厳しくなりつつあるらしいぞ。お祝い事を悪用しようとは不届きもいいところである。
雑学まとめ
ホールインワンを達成すると、達成者の負担で盛大にお祝いを行う慣習があるため、その分費用が必要になる。しかし奇跡といわれるほどのことだ。自分が負担したとしても、清々しい思い出として残るはずである。
そのための保険が用意されているというのも、また粋な話ではないか。おめでたい瞬間なのだから、お金のことなど気にせず大はしゃぎしたいものだ。