アイスクリーム。冷たくて、暑い日には欠かせないという人もいるだろう。中には季節に関係なく食べている人もいるかもしれない。ちなみに私はアイスが好きで、真冬でもこたつの中で食べている。
安ければ100円以下で買えるアイスクリームだが、かつては高級品であったことを知っているだろうか。
しかも、それが8,000円という高額商品だったとしたら…? 驚く話だが、これは事実である。今回の雑学では、アイスクリームが初めて販売された時の話をしていきたい。
【食べ物雑学】日本初のアイスクリームの値段は超高額だった
【雑学解説】超高級品だったアイスクリーム
アイスクリームの発祥には諸説あるものの、大体16世紀ごろにはそれっぽいものが存在してたそうだ。日本に来たのは1860年ごろのこと。日米修好通商条約の書類を交換するためにアメリカを訪れた徳川幕府の使節団一行が、現地で初めて食べたとされている。
その後日本にアイスクリームのレシピが伝わると、横浜の氷屋が早速販売を始めたそうだ。商品名は「あいすくりん」。氷屋にとってはビジネスチャンス到来といったところか。
アイスクリームの原料は、砂糖・牛乳・卵…と今とさほど変わらない。しかし値段は当時は8,000円もしたそうなのだ!
小さいグラスにパカッとひと盛りしたくらいの量だったというのだから、かなりの高級品! そのため、残念ながら一部の富裕層や外国人にしか売れず、庶民は見ているだけだったそうだ。
こんなにおいしいアイスクリームを見ているだけだなんて可哀想すぎる…! タイムマシンがあるなら現代のアイスクリームを届けてあげたい…。
高級品であったアイスクリームだが、大正時代になると喫茶店やホテルなどで食べられるようになる。またアイスクリームの工業化により大量生産が可能に。また味のフレーバーが増えてきたのもこのころからなんだそうだ。
アイスクリームは、こうしてやっと庶民も口にできるデザートとなったわけである。
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【追加雑学①】戦時中のアメリカ兵がアイスを…!
戦時中には、アメリカ兵が日本にアイスクリームを持ち込んでいたそうだ。これについてトリビアがあるので紹介しよう。
戦時中、日本兵がアメリカ兵を偵察中に、アメリカ兵がなにやら大きなモノを運び込む姿を目撃したそうだ。もちろん日本兵にとっては初めて見るものであったため、「きっと新しい兵器に違いない!」と大騒ぎに。
引き続き偵察を続けたところ、アメリカ兵がその兵器(?)を使ってアイスクリームを製造し、食べていたのだそうだ。
実はアメリカ兵が運び込んでいたのは、アイスクリームメーカーだったのである。
そう、日本兵が食べ物に苦しむ中、アメリカ兵にはアイスクリームメーカーを持ち込んでアイスクリームを楽しむ余裕があったらしい。
これを見た日本兵は「戦争に対する負け」を確信したそうだ。
【追加雑学②】5月9日はアイスクリームの日!
日本にはいろいろな記念日があるが、その中に「アイスクリームの日」があるのを知っているだろうか。夏というイメージのあるアイスクリームだが、記念日は意外にも5月9日。
これは1964年に日本アイスクリーム協会が「連休明けの5月9日にアイスクリームをたくさんの人に楽しんでもらいたい」と考えたのが始まり。たしかにゴールデンウイークが開けると気温が徐々に上がってくる。アイスクリームを食べるにはぴったりの時期というわけだ。
この日は全国でアイスクリームにまつわるイベントが開催されており、サーティワンアイスクリームもアイス100円というイベントを行っている。チェックしてみるのもいいだろう。
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アイスクリームの雑学まとめ
今回は、アイスクリームにまつわる雑学をご紹介してきた。昔は8,000円という高級品だったアイスクリームを庶民が食べられるようになったのは、経済や技術の進歩があってこそなのだろう。
ずっと進歩がなければ、8,000円のアイスクリームをショーケースの前でただただ眺めいているだけになっていたのではないかと思うと、おそろしい。
歴史を知ることによって、あんな高い高級品を食べているんだと思えると、ますますアイスクリームがおいしく食べられそうだ。
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