今では仕事・生活・娯楽とありとあらゆるものに欠かせない「インターネット」。筆者はパソコン世代なので「ネット」と読んでいるが、若い子は「wifi」と呼ぶのが主流かもしれない。どうなの? 違うの?
そんなインターネットがどのような経緯で生まれたかご存知だろうか。筆者はてっきりどこかの頭の良い人が便利なものを作ろうとした生み出したと思っていたのだが、どうやら違うらしい。
なんと、もともとは大国アメリカが自国を守るために作ったというのだ。守るとは一体どういうことだろうか? 今となってはサイバー攻撃なんてものもあるので、むしろ危険を増やしているような…。
今回の雑学では、その真相を調べてみた!
【世界雑学】インターネットは元々、アメリカが国を守るために作った?
【雑学解説】最初にインターネットを繋いだのはアメリカの大学
調べてみると、インターネットはやはりアメリカが国防のために軍事開発していたというのが一般的に広まっていた。しかし、これは長年の噂であり、今では間違いであることが判明している。
最初にインターネットという技術を使って遠く離れた施設を繋いだのは1960年代から70年にかけてのころ。アメリカの大学同士でインターネットを接続する研究や実験が行われており、1980年になるとその技術が急速に進化していった。
話だけ聞いてみると、ぜんぜん国を守るといった要素はない。行われていた研究の目的もインターネットが進化すれば図書館のように情報を保存したり、検索できたりするといった現代の使い方そのものである。
さらに調べてみると、どうやらインターネットの研究のために資金を提供していた機関が関係していることがわかった。
その機関は「ARPA」、今では「DARPA」と呼ばれている機関だ。日本名は「アメリカ国防高等研究計画局」。つまり、アメリカの軍事用技術を研究開発している機関である。
この機関は軍事目的以外の研究においても一般公募にて資金提供を行っていたそうだ。その1つがインターネットの元となった技術の研究。
しかし、軍関係の機関からの資金提供ということであらぬ誤解が生まれたのか、アメリカのニュース雑誌に「インターネットは核攻撃下でのコミュニケーションの生き残りを想定して開発された」という記事が掲載された。これが噂の火つけ役となり、広まってしまったらしい。
今では当然、軍事技術として転用されているだろうが、当初は単純に近未来の技術として開発されていたのである(もしかしたら、裏では本当に軍事目的だった可能性もあるが)。
どちらにせよ、インターネットは世界中で生活を助ける便利なツールとなった。筆者はもはやネットがなければ生きていけない生活となっているので、技術を発展させてくれた人たちに感謝したいものだ。
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【追加雑学】wifiはブラックホールを研究する過程で生まれた
さて、インターネットはもともとケーブルで物理的に繋いでいたもの。それが現代ではwifiという技術でパソコンやスマホをワイヤレスでインターネットにアクセスできる。
そんなwifiが生まれた理由に、ブラックホールの研究が関係しているという説を耳にした。インターネットが軍事用に開発された話よりも、突拍子もない話に聞こえるが…。
調べてみると、なんとこちらは真実であることがわかった。てっきりwifiは無線や電波の技術が発達して生まれたものだと思っていた。まさかブラックホールが関係しているとは。
wifiを生み出したきっかけを作ったのは、電気工学者のジョン・オサリヴァン氏。同氏はオーストラリアの研究機関で「ミニブラックホール」、簡単にいうと小さなブラックホールの研究を行っていた。
その研究過程においてワイヤレスネットワークが必要だったそうだ。そのために作った技術を使って生まれたのが無線LAN、いわゆるwifiである。
肝心のミニブラックホールの研究は失敗に終わってしまったそうだが、そこで生まれた技術が今は世界中で使われているとは作った本人も想像しなかっただろう。技術の進化というのは偶然の産物というのが案外多いのかもしれない。
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雑学まとめ
今回の雑学ではインターネットにまつわるあれこれを紹介した。筆者もインターネットが軍事用に開発されたという話は聞いたことがあったような気がしたが、まさか間違いだったとは。やはり情報化といわれる現代ではしっかり信憑性を確かめる必要があるということだ。
ちなみに、筆者の実家は田舎すぎて光回線が開通していない。いまだにADSLなので回線速度が足りない悲しい現実…。だれかどうにかしてくれないかなと思う今日この頃であった。