水族館へ行くと、ぷかぷかと水槽の中を泳ぐクラゲを目にするが…。あのやる気のなさというか、脱力感? に、なぜか私は癒される。クラゲファンは意外と多いようで、クラゲの水槽の前には、いつも人が集まっている。
クラゲは水中で生活している生き物だ。とうぜん泳げるものだと思い、今まで疑問に感じたこともなかったが…。実はクラゲは泳いでいるわけではないというのだ。
でも、傘のようなものを動かして泳いでるじゃん! そういいたくなるのは、私も同じである。というわけで、今回の雑学では、どこか神秘的なクラゲについて調べてみたぞ!
【動物雑学】クラゲは泳げない?
【雑学解説】ときどき泳いで、あとはぷかぷか漂うだけのクラゲの生活
クラゲは、全く泳げないわけではないのだが、基本、潮の流れに身を任せて浮かんでいる生活をしている。ときどき泳いで、日常のほとんどは漂っているのである。
クラゲ独特の傘を、開いたり閉じたりして泳ぐものだと思っていたが…。
クラゲは、ぷかぷかと漂い、沈みそうになると傘を開閉してふわりと浮き上がり流れに乗る…といった程度の遊泳能力しかないらしい。これが「ときどき泳ぐ」動きだ。
水族館でぷかぷかと優雅に泳いでいるように見えているのは、ちゃんと水槽の中に水流を起こしているからである。もし水流がなかったら底に沈んでしまい、何回かは自力で浮き上がってくるが、弱って死んでしまうそうだ。
クラゲは、10億年も前から地球に存在していたといわれている生物で、ほぼ姿も変わっていないという。10億年前の地球といえば、海の中で生物が誕生したころ。
このころすでにクラゲは海の中を漂っていたのだと思うと、この神秘的な生き物にますます興味がわいてくる…。
【追加雑学①】脳みそも心臓もない?クラゲはいったい何者?
クラゲには、脳みそや心臓がないという話を聞いたことがないだろうか。
脳みそも心臓もないのに、生きているといえるのか? と不思議なのだが、クラゲはこの状態でちゃんと生きているのである。
クラゲの傘がひらひら動いているように見えるのは、実は筋肉の動きで、ポンプのように酸素や栄養を体に送っているらしい。ようするに傘を開閉することで、人間の心臓のような役割をしているのだ。
また、人間が危険を察知したときに先に体が動いてしまう感覚と同じように、沈みそうになることを感じて浮かび上がることができるので、脳みそがなくても生きていけるのだ。
実は、クラゲは、生物の分類上では「浮遊生物」となっている。
浮遊生物とは、「水中に浮遊し、自身の運動能力がない、あっても運動能力が非常に弱い生物」のことで、プランクトンのことをいう。
プランクトンって、顕微鏡で見るアメーバとかミジンコのように、極小なのかと思っていたが、クラゲは巨大なプランクトンだったのだ。
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実は海ではみんなの大好物
プランクトンといえば、海に住む生物のエサとなる。プランクトンの一種であるクラゲは、実は海の中に住むみんなの大好物なのだ。
魚・ウミガメ・エビなど、クラゲを好んで食べるらしい…。クラゲって毒があるんじゃなかった? そう思うが、クラゲを食べるもの達は平気だということだ。
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【追加雑学②】見ているだけで癒される…。クラゲって飼えるの?
ぷかぷかと漂うクラゲ。見ているだけで癒される。家に水槽を置いてクラゲを飼えたら、涼しげで癒されるのになぁ~。ということで、調べてみたら、クラゲは熱帯魚のように家で飼うことができるぞ!
クラゲはもちろんのこと、弱い水流を起こすクラゲ水槽や、クラゲの水・クラゲフードなど、海水魚を扱っているショップやネットでも購入できる。
最近では、クラゲの飼育セットまであり、意外と気軽にチャレンジできるのだ。
クラゲの飼育方法を動画で発見!
水クラゲの飼育方法を詳しく説明しているぞ! 温度管理やエサのことまで説明しているから、チャレンジしてみたい人は参考にしてみてはどうだろうか。
しかし、きれいだなぁ…。眺めているだけで癒される。
雑学まとめ
今回は、クラゲについての雑学を紹介した。クラゲが泳げないとは驚きだったが、プランクトンの一種だったとは…。クラゲもプランクトンを食べる。なので、小さなクラゲは大きなクラゲに食べられるそうだ。
そしてこれも驚きなのが、クラゲが飼えるということ! クラゲをぼんやり眺めることができる生活って、優雅であこがれるなぁ~。欲しい…。
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